ホーム > 洗濯しやすく使いやすい!シワになりにくい生地の種類と特徴とは?
2019.3.22
洋服作りをするときや、着たい洋服を選ぶとき手触り、風合い、質感、光沢感、柔らかさ…などたくさんの基準がある中で「これだ!」と思う生地を選ぶかと思います。
しかし「気に入って選んだ生地を使ってみたら、シワができて不恰好になってしまった」…そんな経験をしたことがある人も多いのではないしょうでしょうか?
そんな残念ポイントを避けるために提案したいのが、シワになりにくい生地です。ということで、今回はシワになりにくい生地の種類や特徴についてまとめました!
シワになりにくい生地については本当によくお問い合わせを頂くので気持ちを込め込めで書きたいと思います。
本記事は
・洋服や生地の洗濯でシワに悩んでいる人 ・保管に気を遣わなくても良いように、シワになりにくい生地を探している人 ・シワになりにくい生地の特徴を覚えて、生地選びに役立てたい人 ・シワになりにくい生地を使った商品開発を検討している人
にオススメの記事となっております★
目次
このブログを見に来て頂いたということは、シワになりにくい生地ってどんな生地なのか?ということが気になって来て頂いたのだと思います。
ということで、まずは結論から伝えたいと思います。シワになりにくい生地は次のような特徴を持っている生地になります。
1.ポリエステル × ニット生地 2.ポリエステル × てろっとした生地 3.ポリエステル × 綿ライク・麻ライクな生地 4.ウール × ニット生地 5.ウール × 圧縮素材 6.コットン × ニット生地 7.シワ防止加工が施されている生地
共通点としては、素材にポリエステルが使用されていること、ニット生地であることです。そのため、ポリエステル素材のニット素材。これがシワになりにくい生地ではナンバー1の組み合わせになります。
また、ウール生地も比較的シワになりにくいです。そして、コットンなどの天然素材であっても、ニット素材でしたら比較的シワにはなりづらいです。
そのためシワになりづらい服を買いたいなと思った場合は、上に書かせて頂いたような特徴を参考に購入頂くと失敗しづらいと思います。
また、シワになりづらい生地を探されている場合
生地の取扱数10000品番以上『生地問屋YAMATOMI』でお探し頂くのがオススメです。
シワになりにくい生地の組み合わせNo1のポリエステル✕ニット素材を見てみたい!という方は下のリンク先から是非ご覧になってみてください。
シワになりにくい素材のピックアップコンテンツは記事末にリンクがあるので、そちらも是非ご覧ください♪また、個人的にはポリエステルで綿ライクな生地や、麻ライクな生地もオススメです!
このあたりのオススメ素材も、ピックアップコンテンツでご覧頂けますので最後まで是非読み進めていってください。
⬇ シワになりにくい素材最強の組み合わせ??ポリエステル✕ニット素材
ということで、シワになりにくい生地の特徴など、結論を先に伝えさせて頂いた上で
より深堀りをして頂ける記事を書きましたので、引き続きお楽しみください!
まず、生地がシワになりにくい場合、どんなメリットがあるのでしょうか?
さっそく見ていきましょう!
シワになりにくい生地を使った洋服は、生地がピンと伸びていて、着たり畳んで保管したりしても折り目やくしゃくしゃになった跡が残りずらいです。
そのため、清潔でキレイな印象を与えることができます。
例えばビジネス向けのカッチリ目のコーディネートや、フォーマル寄りのコーディネートなどはシワがない方が「できる人」っぽく見えます。
フォーマルな場面ではできるだけカジュアル要素を少なくすることがマナーですので、大切なポイントですよね。
ただ、生地によっては逆に「きっちりし過ぎている」という印象も与えかねないので、私生活やカジュアル寄りの普段着では多少シワができても、抜け感が大切になるかもしれません。
その場合のオススメの生地素材は、麻・リネン・コットン素材です。
ナチュラルな雰囲気がいいですよね〜♪
合わせて読んでもらいたい
麻ライクなポリエステル生地って?魅力と活用アイテムを紹介します!
【生地LABO】リネンとは?生活に欠かせない素材の魅力と取り入れ方
仕事用のブラウスやYシャツを洗濯機で洗うとぐちゃぐちゃになってしまった経験ありませんか?
シワになってしまった洋服をキレイに整えるためには、干して乾いた後にアイロンをしなくてはならなくて少し面倒ですよね。
特に朝バタバタした時にアイロンがけをして、アイロンでやけどしちゃった時には、、ため息ものですよね。
その点、シワになりにくい生地は洗濯機の中で揉みくちゃにされてもシワができず、乾いた後もキレイな生地表面をキープできるんです!
アイロンがけの必要もないので、お手入れがラクになるというメリットがあるのです。
まさに主婦の味方!ですね
雨の日などは洗濯をしても外に干せないので、生乾きで悩むことも多いですよね。個人的にあの生乾きの匂いがとっても苦手です。
それを避けるべく、乾燥機にかけて一気にふんわりと乾かしたいと思う人もいるでしょう。
ですが、要注意です。シワになりやすい生地だと、乾燥機にかけることでシワがついたまま乾いてしまい、通常よりも大変なことになってしまいます。
また、場合によってはめっちゃ縮んでしまい、あれ?これ子供服だっけ?となりかねません!
その点、シワになりにくい生地であれば、乾燥機で乾かしてもシワが残ることはありません!ありがとうシワになりにくい生地を使った洋服さん〜!
※生地によってはシワになりにくい生地でも乾燥機で縮んでしまうこともあるため、利用前には必ずタグの洗濯表示をチェックしましょう。
そもそも、シワになりにくい生地はどうしてシワができにくいのでしょうか?それは、生地を構成している繊維や繊維の元となる素材に関係しています。
シワになりにくい素材で代表的なのが、ポリエステル、ナイロン、そしてウールです。よく聞く生地素材なので、それほど珍しくなく、手に入りやすいですよね
ポリエステルとナイロンは合成繊維(化学繊維)で、ウールは天然繊維。どちらも反対の繊維ではありますが、ポリエステルやウールでできた糸には共通して反発性があります。
そのため、シワになっても元に戻そうとする力が強いという特徴があります。
「反発性がある糸?ってどういうこと?」と思った人もいるかもしれません。「反発性」とは、力を加えられたり変形させられたりしても、元に戻ることを指します。
専門用語では、キックバックの良い生地とか言います。伸ばしても元に戻る輪ゴムのようなイメージです。
ポリエステルやウールの糸は決して輪ゴムが使われているわけではありませんが、組織上この反発性が強く、どんなにもみくちゃにしても元に戻ろうとする力が働きます。
「シワになりにくい生地には、反発性がある糸が使われている」と覚えて頂けると、他の素材との違いなども興味を持ってもらえるかもしれませんね!
シワになりにくい生地があるということは、シワになりやすい生地もあります。ということで、シワになりやすい生地の特徴についてもご紹介したいと思います。
シワになりやすい素材として代表的なのが、リネン(麻)、コットン(綿)、レーヨン、キュプラ等です。シワになりやすい素材の多くは天然繊維で、ポリエステルなどとは逆に糸に反発性がなく
形状記憶性があるためシワになりやすいです。形状記憶性はおしゃれなデザインのアイテムを作るうえでは欠かせない要素でもあるのですが
シワという点では不利ということですね。
ただし、糸に撚りをかける加工をすることで、これらの生地でもシワになりにくくすることができるようになっています。ぞくに強撚糸などと言われています。
生地名に強撚糸など記載がされているものが該当します。
また、「シワ」はファッションの一部という認識のブランドもあり、わざとシワを作っている洋服もあります。
個人的にはナチュラルな感じの服も好きなので、シワ感を楽しめる洋服も好きです。
シワになる・ならないは個人の好みなので、どちらもおしゃれに楽しめたら良いですよね。
シワはその生地の繊維(糸)の特徴にも左右されますが、シワにならない生地の「作り方」があることはご存知でしょうか?
シワになりやすい洋服で有名なYシャツはたて糸とよこ糸が高密度(糸と糸のスキマがほとんどない状態)に織られた織物です。スキマが無いと繊維の可動域が狭くなってしまうため、織物だと多少はシワがついてしまうんですね。
逆に、ニットやセーターなどに代表される編物は、糸をループ状にして編み込んでいくため、糸と糸の間にスキマができます。生地と生地と擦り合わせたり、くしゃっと潰してみたりしても、編物はスキマがあるため組織自体が動きやすくシワができません。
シワができにくいアイテムを選ぶときは、織物よりも編物(ニット素材)を選んでみると良いでしょう!
もう少し具体的に、シワになりにくい生地の特徴についてまとめてみました!
また、その素材でどんなモノができるのかをイメージするため、シワになりにくい素材を使ったアイテムをInstagramからピックアップしています。
シワになりにくいアイテム作りをしたいとき、ポリエステル、ナイロン、ウールの3つの中からどれを選べば良いか迷ったら、「シワ」以外の特徴。雰囲気を比べて検討してみると良いでしょう。
ポリエステルは生産量が多く、世界中で最も出回っている生地です。合成繊維なので丈夫で、長期間保管もしておける優れた生地です。
最近では、これもポリエステル素材なの??と目を疑いたくなる生地もポリエステルで出来ている場合があります。例えば、スーツっぽい生地や、ウールっぽい生地、麻っぽい生地などです。
本当時代の変化はすごいな〜と思わされます。
このアウターはポリエステル製ですが、ふんわりしていて可愛らしい風合いがありますよね。毎日着るアウターには、シワになりにくい生地を取り入れることでお手入れ不要で1シーズン着ることができます。
1着だけでも重宝するアウターだからこそ、シワにならないようにしたいですね。
こちらはポリエステル100%のスキッパーブラウス。透け感がありキレイな形ですが、シワになりにくい生地で作ることでその美しさを崩さない優秀アイテムになっています。
キレイめブラウスなら、ビジネスシーンでも役に立つでしょう。
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立ったり座ったり、歩いたり走ったりすることで、ボトムスはお尻や裾の部分にシワができやすくなっています。そこでシワになりにくいポリエステルを活用してシワができないようにしました!
安心して繰り返し履けるスラックスなら、仕事にプライベートにと活躍しそうですね。
ナイロンも生産量が多い合成繊維ですが、ポリエステルよりも丈夫で耐久性が高いのが特徴です。弾力性がありますが、生地が伸び縮みしたり型崩れしたりすることはありません。
摩擦に強いため、スポーツウェアやアウターなど「頑丈さ」が求められるアイテムに使われることが多いですね。ポリエステル同様、速乾性もあります。
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ナイロン素材のファッションアイテムと言えばジャケット。シャカシャカとした素材のジャケットは特に若い世代の男女に人気です。光沢もあるため、色やデザイン次第では高級感も出せます。
ナイロン素材はバッグに使うことで、頑丈で耐久性の高いバッグが出来上がります。布製のバッグはシワになってしまうこともあるため、ナイロンが使われていることが多いですね。
スポーティなバッグならボディバッグかナップサックがオススメです!
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厚めのYシャツは、アウターとしても着れるので肌寒い時期に役に立つアイテムです。ナイロン製にすることで耐久性を上げ、シワを出にくくして長く愛用できるアイテムに仕上げていますね。
あえて小さな細かいシワがありますが、カジュアル度を増しつつ不要なシワは増えないのでおしゃれです。
ウールは羊毛や獣毛でできた天然繊維で、セーターやニット、敷物などに使われている有名な素材です。速乾性は低いものの吸湿性は高く、汗をかいても1日中サラサラの状態でいられます。
また、冬は暖かく夏場は涼しく過ごすことができるのも、ウールの良いところだと言えるでしょう。多少シワになっても蒸気を当てることですぐに元に戻るため、豆知識として覚えておきましょう!
ウールコートは柔らかな風合いで、春先まで着ることができます。
シワになりにくいので、丈が長くて座ったり立ったりを繰り返しても、お尻の部分をキレイにキープすることができます。
シワができないアイテムを作りたいときは、思い切ってニットやセーターなど編物類を作るのがオススメです。編み方を工夫して目の詰まったニットからざっくりニットまで作れます。
扱い方に気をつければ、長く愛用することもできますよ。
スカーフ類はシワがあるとなんだかお手入れが行き届いていないイメージになりますよね。そのため、ほとんどがウールを素材にして作られています。
ウールは色染めしやすく色落ちもしにくいので扱いやすいですよ。
シワになりにくい生地でどんなアイテムが作れるかイメージはついたでしょうか?
レディースからメンズまで幅広く使用されていますね!
ということで、YAMATOMIスタッフがオススメするシワになりにくい生地をご紹介します。
ツイード調ポリエステル生地で、タータンチェック柄が大人っぽく見せてくれます。
控えめで上質な光沢を発するポリエステル製サテン生地です。膨らみ感と程よい肉感を持ち、しなやかなストレッチ性も兼ね備えています。
小さく細かなシワのみを残し、カジュアルなアイテム作りに役立てられるナイロン生地です。
滑らかな表面を持っているナイロン100%の生地で、落ち着いた色を揃えています。
ジロンラムウールにモッサー仕上げを施した、ビーバータイプよりもさらにふくらみのある手触りの素材です。ナチュラルな表面感で、カジュアルなアイテムにも使用して頂けます。
ファインウールにポリエステルをブレンドして着心地を軽く仕上げた素材です。きめ細かな起毛で温かみがありながら厚すぎない適度な肉感なので、スッキリと上品に着こなしていただけます。
その他にも、生地問屋YAMATOMIで取り扱っている
“シワになりにくい”生地をPICK UPしましたのでご覧ください!
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いつも着る服が毎回シワになって困る…
そんなときには、シワになりにくい生地を選ぶだけで洋服のお手入れがラクになります!
洋服作りにおいても着る人のことを考えた洋服を作ることは大切なポイントです。
また、シワになりにくい生地や糸の特徴を覚えておけば、生地選びに迷った時の助けにもなるでしょう!