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【FABLIC∞LIFE】ALAGAMO〜国内製造にこだわったサウナハットを製造している「ALAGAMO」川名様〜

2023.10.5

この度、YAMATOMIをご利用いただいているお客さまへの取材企画。その名も【FABLIC∞LIFE】。今回のゲストは国内製造にこだわったサウナハットを製造している「ALAGAMO」の川名様にお話を伺いました。

サウナ歴20年。サウナハットとの出会いから製造に至るまで。

ーー本日はよろしくお願いします。まずは現在の事業についてご紹介いただけますか。

ALAGAMOという名前でサウナハット屋さんをやっています。実は副業なんですがありがたいことに好評いただいておりまして、どちらが本業かわからないような生活を送っています(笑)

ALAGAMOは国内製造にこだわったサウナハットで細かい縫製にこだわりを持ってやっています。

 

ーー副業でされているなんて驚きました!

本業はIT関連の仕事なので、畑違いのことをしています。

 

ーーそうだったんですね。それでは川名様がサウナハットを作ることになった経緯について教えていただけますか。

元々父親がサウナ好きで子供の頃によく連れてってもらっていた影響で自分もサウナにハマり、かれこれ20年程通っています。ある日、サウナに入りながら帽子を被っている人を見かけたのがサウナハットとの出会いです。何だろう?と気になって調べると、頭を熱から守る効果があったり、長い時間サウナを楽しむことができる物だと知りました。

2021年頃からサウナブームが来ていると感じた時に、サウナハットをかぶる文化も広がっていくんだろうなと思ったんです。

 

ーーなるほど。創業時からご自身でサウナハットの製造をされていたんでしょうか。

いえ、まずは海外の輸入販売から始めました。仕入れてAmazonで販売するということをやっていたんですが、かっこいいサウナハットが無いことに気が付きました。

当時はフェルト製のものが主流で、手入れがとても面倒臭かったんです。手洗いしかできないし、乾きも悪くて臭いも気になる。そこで、理想のものが無いのであれば自分で作ってしまおうと思ったことがきっかけでした。

 

ーー輸入販売から始めた時に苦労されたことや悩んだことはありますか。

まとめてロットで仕入れていたので毎回箱を開ける度にちゃんとした商品が届くかドキドキしていましたね。(笑)半分以上カビていたり、縫製が悪かったりして実際に販売できるものは半分程度しか無いこともありました。

 

ーーその経験から国内製造で、且つ高品質な物にこだわっていらっしゃるんでしょうか。

そうですね。ALAGAMOのサウナハットは普段はウェディングドレスの縫製をされている方がやってくださっているので、高い縫製技術で常に高品質なものを製造することができています。


SNSでサウナ好きに応援してもらい、サウナハットブランドを立ち上げることに

ーー初めてオリジナルのサウナハットを作った時のエピソードを教えていただけますか。

現在販売しているものが2ndモデルと3rdモデルになるんですが、その前にfastモデルがあったんです。物作りについて右も左もわからなかったので、まずは「形にして売る」というところから始めました。

販売価格も利益のことは考えず、手頃な価格にして多くの人に使ってもらえるようにしました。僕はSNSを活発に活用しているんですが、そこでお客さんの生の声をSNS経由で聞いて、改善した2ndモデルがかなり好評いただきました。

 

ーー初めて物を売る時は大変だと思うのですが、fastモデルを販売するときに工夫されたことはありますか。

元々スモールビジネスとしてやっていくつもりだったのでSNS経由での販売がメインになるなと思っていたんです。SNSのアカウントを作る時に最初から「サウナハット屋さん」としてやると広告っぽく見えるのでフォロワーが集まらないんですよ。

そこで「サウナ好きの兄ちゃん」としてTwitter(現:X)を始めたんです。サウナ好きの人たちと交流していく中で「サウナハットっていいのないよね〜」と疑問を持ち始めて「実際に作ってみようかな」と呟くとみんなが応援してくれたんですよ。そこからブランドにしていきました。

 

ーーすごい。とても戦略的ですね!

本業がマーケティングなので普段からやっていて得意なんです。(笑)想像以上に上手く言ったので自分でも驚いています。

 

ーー川名様のX(旧:Twitter)を拝見しましたが、いろんなサウナに行かれていて本当にお好きなんだと感じました。

子どもの頃はいやいや入っていたんですけど(笑)20歳くらいから自分でちゃんと入るようになって、サウナの良さに気づきました。僕たちってデジタルデバイスに触れる時間が長くて、スマホ依存症みたいになっちゃってるんですよ。

でも、サウナに入る時間は絶対にスマホに触れないので1人でゆっくり考え事もできるし、ビジネスについてのアイデアも浮かんでくるので良いことだらけだと思っています。あとは単純にサウナに入って汗を流して、水風呂に入ってととのうっていう一連のサイクルが気持ちよくて好きなんです。

 

ーー2ndモデルが好評だったと伺いましたが何が要因だと感じていますか。

先ほど話したように、シンプルにお客様の「こういうものが欲しい」という要望を汲み取って形にできたところが大きいと思います。あとは今は珍しくないんですが、うちのサウナハットの形は昔のチューリップハットの形を参考にしているんです。

シルエットの部分で当時あった他社の製品とは差別化できたんじゃないかなと思っています。綺麗なシルエットを出すために生地の素材がハードルだったんですが、YAMATOMIさんで理想の生地に出会うことができて助かっています。


サウナに行くのが楽しくなる。そんな商品を作っていきたい

ーー現在のビジネスで大切にしていることや商品への想いを教えていただけますか。

基本的なところでお客様が喜んだ分しか売上げは上がらないということですかね。なので、お客様のことを考えたサウナハットを作るということはとても大切にしています。おしゃれでサウナに行くのが楽しくなるようなものを作っていきたいですね。

あと、うちのサウナハットは綿の生地を使っているんですが、耐熱性が高くて丈夫なのでサウナハットにぴったりの生地なんですよ。薄くて持ち運びもしやすいので、お客様ファーストな商品にできているかなと思っています。

 

ーーSNSを通したお客様とのコミュニケーションは川名様が大切にされていらっしゃる部分なんでしょうか。

そうですね。SNSのアンケート機能を使って次はどんな商品が欲しいか聞いたりしています。あとはインスタライブをして直接コミュニケーションを取ることもありますね。自分が顔出しをしてフリー素材で頑張っています(笑)


サウナ界のブランドとして1人でも多くの人に知ってもらえたら

ーーサウナ好きとしてお客様とコミュニケーションを取りながら新しいサウナハットの形を実現させた川名様。5年後10年後のビジョンを教えていただけますか。

大それたことを掲げてやっている訳ではないので大袈裟なことは言えないんですけれど…サウナってロシアやドイツでは生活に根付いているものなので、誰もが知っているサウナのブランドがあったりするんです。

これから日本でのサウナの立ち位置もブームから文化へ変化していく中で、1番最初に思い出していただけるサウナハットのブランドになれたらいいなと思いますね。

 

ーー確かに日本でサウナブランドと聞いてもすぐには浮かばないですね。

そうなんです。あと、継続してやっている事として温浴施設とのコラボレーションモデルも積極的に頑張っています。サウナブームといっても温浴の利用料金は規定があって上げられない問題があるので、経営難に悩んでいる温浴施設さんが多いのが現状です。

そこでどうやって利益をあげるかというと物販になるんですよ。お金の話になりますがサウナハットは利益率が高く、施設側の売り上げアップにも繋がりやすいんです。自分の好きなものを守っていくために取り組み続けたい事の1つです。

 

ーー(中西)最後になりますが生地問屋YAMATOMIとの出会いについて教えていただけますか。

YAMATOMIさんとはネットで検索して巡り会いました。始めは仕入れ数も多くなかったので日暮里の問屋街で生地を買っていたんですが、まとめて欲しくなった時に生地のサイトを色々見ていたんです。そんな中でYAMATOMIさんが対応面でレスポンスが早くて使いやすかったので今も利用させていただいています。

 

ーー(中西)ありがとうございます。初めて物作りをする方にとって生地選びが難しいと思うんですが、どのようにして選ばれたのでしょうか。

色んな生地を試して、生地のことも勉強していく中で最後にたどり着いたのが帆布だったんです。理由としては耐熱性が高くて薄いものが良かったので帆布が1番相性が良かったです。。

 

ーー(中西)なるほど。YAMATOMIをご利用いただいた感想について教えていただけますか。

生地の専門家だと思うので、他にもサウナハットに合う生地があれば提案していただいたり、生地についてのノウハウも共有してもらえたら嬉しいですね。

 

ーー(中西)お任せください!(笑)ちょうどサウナハットに合う生地のブログコンテンツの企画をしていたので、ぜひ生地選びの参考にしていただけたら嬉しいです。

 

サウナ文化がどんどん広がる反面、経営に苦しむ温浴施設。愛するサウナを守るために課題に向き合いながらサウナ好きと共に理想のサウナハットやグッズを展開しているALAGAMO・川名様から今後も目が離せません。

 

取材のご協力ありがとうございました!

協力:ALAGAMO 川名様  (https://alagamo.official.ec/)
取材:はまもとゆま・中西舞
文:はまもとゆま


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