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デニム生地の「オンス(oz)」とは?自分に合うデニムの見分け方

2021.6.22

世界中で愛される生地といえば、デニム。特にジーンズとして、日本を含めどの国でも日常的なファッションアイテムとして愛用されています。

デニム生地を選ぶ際に「オンス(oz)」と表記されているのをご存知でしょうか?実は「オンス(oz)」は、、デニム選びにとても重要な役割があるのです。

ここでは、デニム生地に見られる「オンス(oz)」の意味と、自分に合うデニムの見分け方をご紹介します!

 

デニム・ジーンズとはどんな生地?

そもそも「デニム」とは、10番手以上のやや太めの糸を使用し、綾織りにした織物のこと。そしてこのデニムを使ってパンツ(ズボン)に仕立てたものが「ジーンズ」です。

「デニム」は生地名であり、「ジーンズ」は商品名だと覚えておくと良いですね。

デニムには見た目が青色・藍色のものが多いですが、よくよく近づいてみると白い繊維のようなものが見え、裏も白いです。

実はたて糸のみを「インディゴブルー」と言う色に染色し、よこ糸には染色していない白糸を使うため、デニム特有のざっくりとした青色になるんですね。

デニムについてもっと詳しく知りたい方は、ぜひ以下の生地も参考にしてみてください。

参考:【生地LABO】デニム生地の素材や特徴とは?ジーンズとの違いや活用法を解説

 

デニム生地の「オンス(oz)」とは重さのこと

デニム生地に表記される「オンス」という単位。ローマ字では「oz」と表記されますが、この意味をご存知でしょうか?

実はデニム生地の「オンス(oz)」とは、デニムの「重さ」を表す単位のこと。

具体的には1平方ヤード(1ヤード=91.44cm)当たりの生地の重さで、1oz=28.35gです。

日本の「センチ」や「グラム」の表記とは違うため、数字が細かくわかりにくいかもしれませんが、一度覚えておくとデニム選びに役立ちますよ。

一般的なデニムは13oz前後。つまり、1平方ヤードで約370gです。

なぜ「重さ」に注目するのか?

オンスはデニムの品質を表す単位です。では、なぜデニムでは「面積」などではなく「重さ」に注目するのでしょうか?

その理由は、生地は縮むものであり、面積が一定ではないためです。織物や編物、どんな生地でも水に通すことで縮みます。特にウールは縮みやすい性質。デニムも同様で、素材によっては縮んでしまいます。

そのため面積ではなく重さを基準にしているのです。またデニムはアメリカから入ってきた製品なので、アメリカで使われていた単位がそのまま日本でも使われているという理由もあります。

デニムのオンスの決まり方

一見同じように見えるデニムでも、それぞれオンス(重さ)が違います。デニムのオンスは、織り込む糸の密度や太さで決まるのです。

デニムに使われる糸は綿やポリエステルが多いですが、糸が太いほど重量が増すことになります。また密度が高いデニムはそれだけ織り込む糸の本数が多いということなので、これまた重くなります。

中には「オンス=厚さ」という人もいますが、実はこれは半分正解で半分間違いです。確かに重い生地ほど厚みもあるものが多いですが、細い糸を高密度で織った生地だと、薄いけど重い場合があります。

デニムを選ぶ際には、ぜひ繊維や織り組織にも注目してみてください。オンスの違うデニムを見比べてみるのも良いでしょう。そのデニムが軽い・重い理由がわかるはずです。

4つのデニムの種類

デニムはオンスごとに3つの種類に分けられます。明確な定義が決まっているわけではありませんが、大体の目安がこちら。

ライトオンス:10oz未満の軽いデニム。

レギュラーオンス:10oz以上15oz未満の一般的なデニム。

ヘビーオンス:15oz以上のやや重みのあるデニム。

ヘビーウエイトオンス:20ozを超える重いデニム。

一般的に、ライトオンスが軽くて薄く、ヘビーウエイトオンスが重くて厚いものが多いです。

ユニクロなどで見かけるのは、最もオーソドックスなレギュラーオンス。シーンや季節を問わず使える、ファーストデニムに最適なオンスです。

 

自分に合うデニムの見分け方

ファッションのスタンダードとも言えるデニム生地。ジーンズにしたりジャケットにしたりと、さまざまな用途がありますよね。

ここまではデニムのオンスについて解説しましたが、では自分に合うデニムはどのようにして選べば良いのでしょうか?

デニム生地を選ぶ際の見分け方をご紹介します!

目が荒いものor細かいもの

デニムを選ぶ際には、じっくり織り目を観察しましょう。目が荒いもの(低密度で織られたもの)と細かいもの(高密度で織られたもの)とでは、まったく使い心地が違います。

まず目が荒いものは、低密度なのでとても通気性が高いです。ライトオンスのものが多く、夏でも快適に履けるでしょう。

逆に目が細かいものは高密度なので厚手でとても丈夫。保温性もあるため、秋冬向けのデニムでもあります。

履く季節やデニムに求める機能性(軽量・通気性・丈夫さなど)によって、まずは目の荒さ・細かさに注目してみてください。

デニムの楽しみ方

デニムアイテムをどのように楽しみたいかは、人によって違うもの。

自分がデニムをどのように楽しみたいかによって、選ぶべきデニムや最適なオンスが変わってきます。

実は、一見するとトレンドに左右されないデニムにも流行があるのをご存知でしょうか?たとえば2020年代にはハイウエストやフレアなどのジーンズが人気ですよね。

しかしそうしたトレンドに関係なく、1年中でも毎年でもデニムを身につけたい人はレギュラーオンスのデニムがおすすめ。適度な厚みと柔らかさがあります。

逆にトレンドに合わせてデニムを変えていきたい人は、そのトレンドに合わせてライトオンス〜ヘビーオンスを選びましょう。ライトオンスはスキニージーンズなど体にフィットするジーンズにピッタリです。

昔のアメリカの肉体労働者が履いていたような、無骨だけどかっこいいデニムを求める人はヘビーオンス〜ヘビーウエイトオンス。とても厚みがあり、ごわごわとした質感、擦り切れない耐久性で、本来のクラシックなデニムを楽しめるでしょう。

経年劣化のしやすさ

デニムの魅力といえば、経年劣化です。「経年劣化」というとマイナスイメージかもしれませんが、色落ちしたり生地が柔らかくなったりすることで、自分だけの味わい深いデニムに仕上がっていくのです。

同じ形のデニムアイテムであっても、オンスによって経年劣化のしやすさが変わります。そうした経年劣化も含めてデニムを楽しみたい人は、次の基準でデニムを選びましょう!

最も自然な色落ちをするのがレギュラーオンス。生地が暑くて硬い分、ちょっとしたシワでもくっきり色落ち感が出るのがヘビーオンス。対して、糸が細い分、色落ちしにくいのがライトオンスです。

経年劣化はデニムの醍醐味ですから、どのようにデニムを育てていきたいかで選んでみてください。

 

オンス(oz)別のデニムを見てみよう!

では、オンスごとにどんなデニムがあるのでしょうか?ここではオンス別に、YAMATOMIおすすめのデニムをご紹介します!

ライトオンス

3.5オンス ライトウェイト デニム

インディゴ染めした極薄のライトオンスデニム。深みのあるカラーは洗濯しても色落ちしにくく、買った当初の色味を長く楽しめます。

通気性が高いため、特に夏向けのデニムアイテムにおすすめ!

6オンス スーピマ ハイパワーストレッチ

最高級のスーピマコットンを素材にしたコーマ糸を使用し、軽くて薄いけど高品質のデニムです。

ストレッチ性があり色落ちもしにくいので、特にスキニーデニムとして活躍してくれます!

10oz ワーカーズデニムセルヴィッチ

ライトオンスデニムの中でも耐久性が高く、春夏用の作業用ジーンズとしても活用できるデニム。

ところどころ白糸が見えるその色合いは、どこかヴィンテージっぽくもありかっこいいですね。

 

レギュラーオンス

11oz Memphis Cotton Selvedge Denim

デニムらしい無骨さがありながらも、レギュラーオンスで履きやすい・着やすいのがポイント!

コットン素材100%のため通気性もよく、1年を通して活躍してくれる定番素材となってくれるでしょう。

12oz Left Hand Denim

ジーンズはもちろん、ジャケットやカバン、小物などアイテムを問わずデニムを使いたい人はこちらがおすすめ。

薄すぎず厚すぎず、また程よい軽さなので、さまざまなアイテムに縫製・加工できますよ。

14oz OLD DENIM

ジーンズとして最も一般的なレギュラーオンスデニムだからこその使いやすさが自慢。

藍色の濃淡があり、ヴィンテージライクに仕上がっているので流行にも左右されません!

 

ヘビーオンス

16oz Selvedge Denim

厚みや重さは欲しいけど使いやすさを損いたくない、という人は、こちらのヘビーオンスデニムがおすすめ。

メンズライクなかっこよさを持ちながら、ジーンズにもジャケットにも応用しやすいです。

18oz Heavy Selvedge Denim

見た目だけでなく、触り心地・着心地にもどしんとした“重さ”のある、ヘビーオンスデニム。

生地はやや硬めですが、その硬さこそが本来のデニムらしさに溢れており、ジーンズ好きにはたまらない生地です!

 

ヘビーウエイトオンス

22oz セルヴィッチデニム

実際に触ってみると、その厚さ・重さに驚くこと間違いなし。耐久性もとても高く丈夫なデニムです。

こちらはジーンズなどの洋服より、カバンや靴、インテリアなどに向いています。硬さ・丈夫さのあるデニムをお求めの方に!

 

 

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