ホーム > ウールみたいなポリエステル生地が超便利!洗濯もらくらくなウールみたいなポリエステルの魅力!
2020.12.16
冬になるとお店には暖かい生地のアイテムが並びますよね。冬の定番生地といえば、ウールではないでしょうか?
ただ、最近はウール(羊の毛)を使っていない「ウールライク」なポリエステル 生地が注目を集めています。「ライク」を日本語に訳すと「ウール“みたいな”」という意味になるのですが……どんな生地かイメージできますか?
今回は日常使いにとても便利な、ウールライクなポリエステル生地の魅力をご紹介します!
いやいや、まずはどんな生地が実際にあるのかを見てみたいし、購入できるなら購入したい★
そんな方は、生地問屋YAMATOMIに掲載されている生地からウールライクな素材を下記リンクから
ご覧頂けますので是非ご覧ください。
目次
“ウールライク”なポリエステル生地の素材は、ウール…ではなく、ポリエステルです。少しややこしいですよね。
まずはそれがどんな生地なのか?本物のウール生地と比較しながら見ていきましょう!
ウールといえば、羊の毛のこと。冬は暖かく夏は涼しい、燃えにくいなどのメリットがありますが、逆に天然繊維ゆえの弱点もあります。
それは羽毛立ちやすいことや伸びやすいこと、水洗いするとフェルト状になってしまうこと、合成繊維と比べると高価なことなどなど。たまに使う一級品アイテムには向いていますが、普段使いするヘビロテアイテムにはあまり向いていませんよね。
またウール生地のデメリットは、生地そのものの質だけではありません。
近年はウジ虫の寄生を防ぐために子羊のお尻の皮膚と肉を切り取る「ミュールジング」も行われており、「動物に対して残酷だ」「虐待ではないのか」といった批判も集まっているのです。
関連生地:【繊維素材LAB】ウールは暖かい?ウールの特徴とメリット・デメリットまとめ
そんなウールの代わりに開発されたのが「ウールライク」または「ウール調」や「フェイクウール」とも言われるポリエステル生地です。
素材自体はポリエステルなのですが、長い毛足から短い毛足まであり、手触りもモコモコで柔らかく、見た目はウールと何ら変わりありません!
またストレッチ性もあり、保温性も高く、虫食いもないため着心地・使い心地もほとんどウールと同じなのですね。
化学的に作られた生地ですから、本物の羊の毛を使っているわけではないのもポイント。動物保護の観点からウールを避けていた人でも、手に取りやすい生地だと言えます。
ウール生地とウールライク生地の大きな違いはやはり、価格と暖かさ。ウールライク生地の方が価格はグッと抑えられますが、やはり羊の体を守るウールの方が暖かさは勝っています。
とは言えウールライク生地な湿気でベタベタすることもないので、下にヒートテックなどを着用すれば暖かく着られますよ。
筆者もウールライクなポリエステル生地をたくさん持っていますが、ヘビロテするほど愛用しています!なぜなら、日常生活の中で着るのにとても便利だから。
それでは、なぜウールライクなポリエステル生地がどのように便利なのかをご紹介しましょう。
ウール生地をお手入れするときは、家の洗濯機では傷めてしまう可能性があるため、毎回クリーニングに出す必要がありますよね。
一方でウールライクな生地であれば、家でガンガン洗濯ができてしまうんです!羽毛立ちや毛玉ができにくく、合成繊維は丈夫に作られているため洗濯してもへたれにくいんですね。
またニット系の生地だと厚みがありますが、冬場でもしっかりと乾いてくれますよ。
洗濯しやすいということは、気兼ねなく何度でも着れるということ。
どんなにお気に入りのウール素材の生地であっても、クリーニングに出さなきゃいけないとなると着るのをためらう人も多いのではないでしょうか?ウールライクな生地なら、そんな心配も不要なのです!
ウールはいざというときの一枚に持っておくとしても、日常使いには着まわしやすいウールライクな生地を取り入れるといいですね。
ウール生地に限ったことではないのですが、例えばカシミアやアルパカなど動物の毛が素材の洋服をひと夏置いておいたら、虫食いにやられて穴が開いていた……という経験はありませんか?
天然繊維はどうしても虫に好まれやすい素材。そのため、しっかり・きっちりと頑丈に保管しておく必要があるのです。
ウールライクなポリエステル生地は素材がポリエステルなどの化学繊維。虫はそんな素材を食べようとしないため、夏の間も綺麗な状態で保管できるのです。次の冬でも洋服が綺麗なままだったらテンションが上がりますよね。
ウールとウールライクの価格を比べてみると、なんとその差が10倍になることも!簡単に言えば、ウールライクが1m1000円なら、ウールは1m1万円です。ウール生地で作られる服はさらに数万円することも多いですよね。
ウールには手が出せない!という人でも、ウールライクを使って同じアイテムを作ったり、似たような洋服を買ったりできるでしょう。
またヘビロテしていれば、ウールライクでもどんどん傷んでいくもの。そんなときでも、低価格でお店に並んでいるため気軽に買い換えられます。
もう着なくなったウールライクの生地は、ぜひポリエステルのリサイクルに出してくださいね。
関連生地:大量消費・廃棄からの脱却を目指して。アパレルや繊維業界にできる事とは
ウールライクなポリエステル生地は、主にトップスやボトムス、アウターなどのアパレル品に活用できます。
だけど、どんなアイテムを使えばウールライク生地の魅力を最大限に引き出せるのか、わからないですよね。
そこでここでは、おしゃれなアイテムをご紹介しましょう!ぜひモノづくりの参考にしてみてくださいね。
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ガチャガチャとした服より、シンプルな服を着たい。そんな人には、こちらのシンプルなタートルネックのチュニックがオススメ。
シンプルながらも後ろにスリットを入れることで、さりげなくスタイリッシュになれますよ。
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モコモコの毛並みを楽しみたいなら、こんなアイテムはいかがでしょうか?
一枚で着るのも良し、中にシャツ重ねてチラ見せするのも良し、さまざまな着こなしを楽しめます!
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首・袖・裾の大きめリブが可愛い!女性だけでなく、男性にもオススメできるニットトップスです。
無地だからこそ、ディテールにはこだわりたいですよね。
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裾を広めに作ったフレアパンツなら、ズボンの中にこもった湿気を外に放出できます。
これならちょっと暑がりさんでも気兼ねなくウールライク生地を着れそうですね!
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通勤用には肌触りの良いスラックスはいかがでしょうか?
もちろん、暖かさもバッチリ。足元が冷えやすい冬のヘビロテアイテムになるかもしれません!
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ウールのコートは数十万……でもウールライクのコートなら、1万円ちょっと!
コートの新調を考えている人(だけどお財布への打撃が痛い人……)は、ウールとよく似たウールライクがオススメです★
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暖かなウールライク生地なら、コートではなくあえてポンチョを選ぶのもアリ!
ポンチョといえど膝下までの長さがあり、しっかり暖めてくれるはずです。
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最近のトレンドは、メンズでもダボっとしたシルエット。
ウールライク生地も形崩れしにくいので、思う存分ダボっと感をお楽しみください!
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極寒の日って何気に頭やおでこや耳が寒いですよね。
そんな頭部を守ってくれるのが、とても暖かなニット帽!頭の先から足の先まで、しっかり防寒してくださいね。
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こちら「ベーグルバッグ」という名前ですが、なんとランチバッグにぴったりの大きさ!
冬らしい素材・冬らしいデザインなのもいいですね★
生地問屋YAMATOMIでも、ウールライクなポリエステル生地を多数取り扱っています。
「ウールだと高いから手が出せない…」
「ヘビロテアイテムにウールはちょっと…」
という人は、この機会にウールライクなポリエステル生地を取り入れてみてはいかがでしょうか?
ここでは、特にオススメしたい生地をご紹介しましょう。
ハイゲージの丸編み組織に、ニードルパンチに加えシャギー加工を施すことで、ふっくらしたタッチと上品な艶感を表現した生地です。織物のようなハリとコシを持つ秋冬ジャージ素材です。
ツイルの見た目がカジュアルで、冬にピッタリ!程よく伸びるので、アウターからパンツまで幅広くお使いいただけますよ。
見た目はビジネスライクな生地ですが、着てみるととても暖かいのが特徴。ウールさながらの保温性があります!
ふんわりとしたふくらみがあり、肌触りが心地良いメルトン生地です。厚い生地のためアウターやパンツ、スカート、さらには小物などにもどうぞ★
布帛ライクでメルトンのようなウォーム感のあるニット素材。厚手で表面に起毛を施したふくらみのある風合いが特徴です。ニットならではの軽さとナチュラルストレッチが着心地の良さを提供します。
その他、全てのウールライクなポリエステル素材をご覧になりたい方は下記ページからご覧になれます★
是非ご覧ください。
ウールの代わりにはもちろん、「いいや、ウールではなくて、あえてウールライクを使う!」と主役にも活用できちゃうウールライク生地。
見た目も着心地・使い心地も変わりないなら、より気軽に取り入れやすいウールライクなポリエステル生地を使ってみるのも、お財布にも羊にも優しいことかもしれませんね。
ウールライクなポリエステル生地を、ぜひあなたのモノづくりに役立ててみてください!