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【タイプライターってどんな生地?】高密度で独特のハリ感!タイプライター生地の特徴と魅力をご紹介

2022.8.1

あなたは「タイプライター」を聞いたことがありますか?

ほとんどの人は、昔の文字を打つ道具の方をイメージされるかもしれません。

しかし今回取り上げる「タイプライター」とは、紛れもなくファブリック(生地)のこと!

独特のハリ感があり、オフィスカジュアルやレトロな着こなしを叶えてくれる生地です。

今回はタイプライター生地の特徴や魅力をお伝えしていきます。

 

タイプライター生地とは

タイプライター生地とは、長く細い糸を高密度に平織りした生地のこと。似たような風合いのものに、ローンやブロードがあります。

ローン生地はタイプライター生地ほど厚みはなく、どちらかといえばシースルー。ブロードはやや厚みはありますが、シースルー感はありません。ただ、タイプライター生地ほどの密度はありません。

この3つの中で最も密度が高いのがタイプライター生地、というわけなんですね。

タイプライター生地の中にも極薄手のものからやや厚手のものまであります。

 

名前の由来は文字を打つ「タイプライター」

タイプライターとは、紙をセットして文字を打ち込む機械。古い映画やドラマで見たことがある人も多いのではないでしょうか?

1870年に登場し、20世紀頃までロンドンのオフィスで使われていました。現代はパソコンで入力してプリンターで印刷が主流ですが、なんだかロマンを感じるアイテムですよね。

タイプライター生地は、この機械から名付けられています。つまり、タイプライターで文字を打つことができるほど高密度で丈夫な生地、だということです。

また一説には、タイプライター用の印刷リボンとして使われ、実際に生地に文字を打っていたのだとか。タイプライターがあれば、実際に文字を打って試してみたくなりますよね。

 

タイプライター生地の特徴は?

では、タイプライター生地にはどんな特徴があるのでしょうか?特徴は大きく分けると2つです。

 

ハリ感が強い

タイプライター生地はかなり高密度に織られているため、他の生地に比べてハリ感がとても強めでパリッとしています。

その独特なハリ感は、例えるなら、まさに「紙」!タイプライターの機械にセットしてそのまま文字が打ち込めそうなほどです。業界用語で言えば「ペーパーライク」。

またハリ感が強いだけあって、硬い風合いの生地でもあります。

 

薄手で軽い

細い糸を使っているため、高密度に織っても薄手で軽い仕上がりになるのも特徴です。太い糸を使ってしまうと、この軽量性は実現できません。

また薄さで言えば、ローンのようにシースルー感が出ているのも特徴です。柔らかい生地ならローン、硬めにパリッとするならタイプライターのように使い分けるといいですね。

ただ、タイプライター生地にはやや厚みのある生地もあり、こちらは中番手くらいの糸を平織りしたもの。どちらかと言えばメンズシャツなどに使われています。

 

タイプライター生地って面白い!3つの魅力を紹介

タイプライター生地には、

・薄手なのに耐久性が高い

・春夏向け、だけど秋冬にも使えちゃう

・なりたい着こなしを叶えられる

という3つの面白い魅力があるんです。それぞれの魅力について詳しくみていきましょう!

 

毛羽立ちにくく、とても丈夫

長い糸が高密度に織られていることで、表面の繊維がピョコンと出てくる「毛羽立ち」は実はほとんどありません。買った当初はキレイだったのに、使うほどボロボロに……という心配をしないで済むのは嬉しいですよね。

また「薄手なので破れやすいのでは?」と思うかもしれませんが、これが意外にも丈夫です。同様に薄手の生地でオーソドックスなものにローン生地がありますが、実はタイプライター生地ほど耐久性はありません。

ガシガシ洗ってもしわを伸ばせれば繰り返し使えるので、クローゼットの一軍アイテムに、タイプライター生地のものをぜひ選んでみてくださいね。

 

春夏の季節にぴったりの爽やかさ

タイプライター生地はパッと見た目ではわかりませんが、光に透かしてみると透け感があることがわかります。

またとても軽い着心地で、風合いも爽やか。そのため、春夏の季節にぴったりのアイテムを作るのがオススメです!

タイプライター生地のほとんどは春夏向けに作られていますが、やや糸が太く厚みのあるものや、裏地やインナーに暖かい素材が使われているものであれば、秋冬アイテムとしても使えます。

「この季節じゃないと無理!」という制限はないので、ぜひさまざまな季節にタイプライター生地を活用してみてくださいね。

 

パリッとした着こなしを軽やかに実現できる

暑い日が多いような季節だと、どうしても柔らかくハリのない素材を選びがちに。しかしそれだと、多少のフォーマル・セミフォーマルが必要なシーンでは浮いてしまいますよね。

そんな「かっちり感を出したいけど、暑いとか窮屈なのとかは嫌!」という人にもタイプライター生地がオススメです。

紙のような独特なハリ感でパリッとした着こなしを叶えつつ、薄手で軽量なので、着ていても暑くなりにくいことが魅力。フォーマルな場やビジネスシーン、またはオフィスカジュアルにご活用ください!

 

独特のハリ感を持つタイプライター生地は何に使える?

タイプライター生地を使用したアイテムで最も人気なのが、タイプライタースカート。

 

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タックやプリーツを入れてみるのもおしゃれです!

 

 

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こちらの記事ではタイプライターを使用したスカートの魅力とおしゃれなコーディネート例をご紹介しているので、合わせてチェックしてみてくださいね。

関連記事:一枚でもおしゃれに見えるタイプライタースカートの魅力とコーディネート例

 

スカートが一番人気ですが、元々はシャツの素材として使われていました。

 

 

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やっぱりシャツにはハリ感が欲しいけれど、爽やかさや着心地の良さも捨てたくないですよね。

オフィスカジュアル用に、柄ありのおしゃれなデザインも持っておきたい人にはこちら。

 

 

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また、1枚で着られるシャツワンピースもとても人気です!

 

 

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タイプライター生地で注意したいこと

タイプライター生地のアイテムを使うときに注意したいのが、大きく2点あります。

・しわができやすい

・薄手だと透ける

それぞれの注意点を解説しますね。

 

洗濯できるが、しわに注意!

タイプライター生地の素材が綿やポリエステルであれば、家庭で洗濯ができ、乾くのも早いです。ただし、しわができやすいので注意しましょう。

なるべく脱水は短めにして、干すときもしっかりしわを伸ばしてから干しましょう。

しわがなかなか伸びないときは、スチームアイロンをかけると伸びやすくなりますよ

乾燥機の使用はしわが強く残る原因になるのでNGです。(ただ、あえてしわのあるアイテムを作るのもアリかもしれませんね)

 

透けるので裏地を付けよう

タイプライター生地は高密度で織っているとしても、やはり薄手なので透け感があります。

ボトムスやワンピースにするときには、透け防止のための裏地を付けてあげましょう。

そこで、裏地の付け方にもひと工夫!たとえばロングスカートの場合、スカート全体に裏地を付けるのではなく、ひざのあたりまでの長さの裏地を選びます。

するとひざ下は裏地がないため透けますが、この透け感が春夏の爽やかさを演出してくれたり、美脚に見せてくれたりしますよ。

 

YAMATOMIオススメのタイプライター生地

生地問屋YAMATOMIでは、使う人・作る人のニーズに合わせたさまざまなタイプライター生地を揃えています。

あなたが作りたいアイテム・使いたいアイテムに合わせて、ぴったりのタイプライター生地を見つけてください!

 

タイプライター(ダンプ)

くすみカラーからダークカラーまで豊富な色が揃ったタイプライター生地です。上品な印象のタイプライターは程よいハリ感もありますので、蹴回しのあるスカートなどに向いています。

 

CM40タイプライター(W巾)天日干し風ビンテージワッシャー

上品な光沢のコーマ糸を使用し、オフィスカジュアルにもリラックスにも使えるタイプライター生地です。ソフトな風合いとふくらみのあるタッチは春夏のトップスなどに向いています。

 

60タイプライター広巾

フィラメント糸とスパン糸を使用し、光沢感があります。タイプライター生地の中でもしなやかなのでシワになりにくく、程よいハリ感があり、さらに透けにくいです。

 

80/1 超高密度タイプライター

タテ糸とヨコ糸の密度を極限まで打込んだ商品です。特殊樹脂とワッシャー仕上げの組合せにより独特な反発感と心地良いファブリックサウンドを表現しました。

 

タイプライタークロスバイオストレッチ

繊細なパウダータッチが魅力のタイプライター生地です。珍しいストレッチタイプで、トップス、ボトムス、アウターまで幅広いアイテムに使いやすくなっていますよ。

 

お上品に見せたいときにはタイプライター

筆者も普段はハリよりもドレープ性のある柔らかい素材を使いがちなのですが、ビジネスの集まりの場など、お上品に見せたいときにはやっぱりタイプライタースカートを選びます。

やっぱりハリ感が違うので、キレイにAラインに広がってくれて、どことなくお上品に見せてくれます。

そういえば、「タイピスト!」というタイプライター映画に出てくる主人公の女の子も、タイプライタースカートのようなものを履いていたような。

出典:tilt-top.blogspot.jp

タイプライター生地で50年代のレトロファッションを楽しんでみてはいかがでしょうか?


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