ホーム > 和柄生地について解説!日本文化の象徴「和柄」の特徴や魅力とは
2019.2.22
日本にやってくる外国人観光客の数は年々増加しています。
2020年にはオリンピックを控え、東京や大阪などの大都市では、街を歩けば必ず外国人に遭遇するという場所もあるでしょう。
日本人よりも外国人の居住率の高い地域もありますよね。
そんなグローバル化が進んだ時代ですが、外国人を虜にしたのは愛すべき日本の文化なのです!
アニメやファッションなど、サブカルチャーを愛する外国人も多いですが、日本の伝統と言える「和風」な雰囲気が好きな人もたくさんいます。
そこで今回は、「和柄」な生地の魅力に迫っていきましょう!
この記事を読むと
・和柄の名前がわかる ・着物や浴衣などに使われる生地の種類がわかる ・和柄や和風生地の伝統を再確認できる ・和柄や和風なものが好きになる
という嬉しい効果が期待できます★
自分の友達や外国人の知り合い、観光客にも紹介できるうえ、自分も和柄や和風生地が好きになること間違いなしです!
目次
日本の和柄は「和の文様」とも呼ばれており、1つひとつに意味があります。
例えば色ひとつをとっても茶色は平民、紫は高貴な身分の人が身につけていた色だという区別がされていたのです。
和柄が本格的にデザインされ始めたのは平安時代。
当時は中国の影響を受け、日本の伝統や言い伝え、季節などをモチーフにしてパターン化されたものが多いですね。
特徴としては目を引くほど色あざやかなものもあれば、落ち着いた色合いでシンプルなものもあり、意外と種類は幅広いです。
しかしどの和柄も、喜び、悲しみといったわかりやすい感情から、わびさびのような何とも言えぬ風情など、日本人の表現力の豊かさが垣間見えます。
また、昔の武家などはモチーフを組み合わせて作った家紋を持っていましたが、その家紋をパターンにして和柄に仕立てたものもありますよ。
西洋の幾何学模様などは視覚的な良さや芸術的センスなどを重視していますが、和柄にはそれぞれのモチーフに意味が込められているので、かなり人々の思い入れがあるということがわかりますね。
平安時代の日本人は身の回りにある植物、物、事柄などをモチーフにしてデザインするのがとても得意でした。
そこで、いくつか和柄のモチーフとそれが意味するものをご紹介しましょう。
合わせて、YAMATOMIでオススメの和柄生地も一緒にご紹介します。
亀の甲羅のような六角形の模様は、亀が長寿であることからおめでたい柄とされています。
他にも「吉兆」など嬉しい意味がありますね。
亀甲柄の中にぽつぽつと菊の花を咲かせ、落ち着きの中に愛らしさもあるデザインになっています。
こちらは亀甲柄のすべてに花が咲き、色合いも雰囲気もシックな和柄となっています。
波をモチーフにした模様は海に囲まれた日本らしい模様のひとつです。
波というと荒々しいイメージですが、穏やかな人が多い日本では「平穏」を意味しています。
シンプルな波のパターンデザインですが、かなり大人っぽくなっているので、上の年代の人が身につけていてもおかしくありません。
一方でこちらは波と合わせて兎のパターンが描かれているため、ちょっと若い世代向けのアイテム作りにオススメです。
昔のアニメにも出てくる風呂敷の模様といえば唐草。
植物を曲線でつないだこの模様は、植物の生命力が強いことから「長寿」や「繁栄」を意味します。
クシュっとした生地に唐草模様が散りばめられ、深みのある生地になっています。伸縮性があるので小物入れにも最適ですよ。
こちらはちりめんではなく薄手のコットン生地となっており、さらっとした表面が特徴的です。
日本の代表花でもある桜は、和柄でも特に人気のモチーフで、桜柄の生地は外国人にも大人気です。
寒い冬を乗り越え春に咲き誇ることから「物事の始まり」という縁起の良いものとされています。
日本の春をイメージした優美な桜柄のドビークロスです。座布団や和雑貨などにオススメです。
カラフルだけど落ち着いた色合いの桜模様。柔らかくて伸縮性のある生地なので、スカートに使ってみるのがオススメです!
センスや扇をモチーフにした模様は末広がりの柄が描かれているのが特徴。
そのことから物事が末広がりになる様子を表し、「発展」を意味しています。
ベースとした色地の上に鹿の子柄の扇や菊・牡丹が細やかに描かれたシーチング生地です。この美しく華やかな和柄をぜひ様々なアイテムに活用してみてください。
まだまだ寒い季節でも凛と咲く梅に感銘を受けて、「松竹梅」の仲間入りを果たした梅モチーフ。
寒空の下でも美しく咲くことから「忍耐力」の象徴とされています。
柄は鮮やかな発色の可愛らしい、しだれ梅。生地はシボが高いことが特長の二越ちりめんです。シワにならず取扱いがしやすいため、様々なアイテムにご利用いただけます。
梅モチーフの女性らしさを全開で引き出すなら、こちらのとても可愛らしいモダン梅柄がオススメですよ。
強く高く、そしてしなやかに生える竹は冬でも青く、おとぎ話でもよく登場する植物です。
その強さや硬さ、見た目の凛々しさから「威勢」を意味しています。
程よい硬さと風合いのムラ糸クロス生地です。単色糸を使うことで、男性向けのかっこいい和柄生地になりました。浴衣や巾着、雑貨などにオススメです。
現代でも有名な三大モチーフ「松竹梅」が描かれており、和柄の代表とも呼ばるデザインとなっています。
松の葉は1年を通して緑色を保っており、雪が降っても霜にあたっても青々としています。
「春まで待つ」という意味もあり、「長寿」に加え「延命」と縁起の良い象徴です。
また形が同じ2色の四角形を並べた市松模様も大人気です。
縞模様の地に、金ラインで縁取られた菊と牡丹が華やかに描かれたドビー生地です。コットン100%なので手触りも使い心地も最高です!
市松模様の中には富士山、鶴、桜など縁起ものとされるモチーフが描かれており、祝いごとにピッタリの生地になっています。
和柄と合わせて、日本で誕生して何年もの間受け継がれてきた和風生地も覚えていきましょう!
和風生地といえば「ちりめん生地」が代表的です。
ちりめん生地とは、漢字で書くと「縮緬」、横文字で言えば「クレープ織」になります。
ヨコ糸に左右に撚った糸を使うことで、生地が縮んだようになっているのが特徴です。
また種類も一越ちりめん、二越ちりめんがあります。
一越ちりめんはシボが細かく高級感があり、歴史の長いちりめん生地。
一方で二越ちりめんはシボが大きめで伸縮性が高く、普段着にも適している生地です。
このようなちりめん生地に和柄をプリントすることで、さらに日本らしい、味のある雰囲気に仕上げた生地もありますよ。
関連記事:ちりめん生地の種類は一越、二越、ポリエステルまで!違いと特徴を解説|山冨ラボ
あなたの気に入る和柄や和風生地はあったでしょうか?
ただ、デザインは気に入ってもどうやって活用すれば良いのか、またこの和柄生地でどんなアイテムを作れば良いのか迷うことも多いですよね。
そこで今回は、Instagramからおしゃれな和柄生地の活用方法を見つけてきました!
おしゃれな人がどんな場面で活用しているのかをご紹介します。
まず身近なもので和柄を取り入れるのであれば洋服やアパレルなどはいかがでしょうか?
シャツ、ワンピース、スカートなど、現代においても和柄をモチーフにしやすいアイテムはたくさんあります。
この写真のようにワンポイントで取り入れるのもオススメですよ。
和柄の良さや美しさ、そして日本の伝統文化を最大限に引き出し、感じたいなら、やはり着物に活用するのが一番!
浴衣や着物の良さは、その柄を前面に押し出して魅力を伝えられること。
最近はモダンな着物も増えましたが、やはり昔からある馴染みの和柄の着物・浴衣がとても落ち着きます。
数年前より、ちりめん素材で作られるバッグが一部の和風女子たちに大人気です!
京都など日本の文化を感じられる地に行けば、おみやげに和柄のちりめん生地で作られたバッグが並んでいますよね。
自分のお気に入りの和柄×ちりめん生地で作られたバッグなら、毎日でも使いたくなるでしょう。
あなたは布製のスマホカバーもあることをご存知でしょうか?
防水加工を施せば布でもスマホカバーにできるうえに、持つ時の感触も柔らかくてとても人気なのです。
そこで、和柄生地をスマホカバーにするのもオススメします。
外国人留学生からは特に和柄のスマホカバーも大人気だとか!
お祝儀などを包む「ふくさ」は最近ではあまり見かけなくなったものの、きちんとお包みしてお渡しすると喜ばれるアイテムでもあります。
もし結婚式の予定があり、それが和婚なのであればぜひご祝儀はふくさに包んで渡してあげましょう。
和柄のデザインがより雰囲気を引き立ててくれるでしょう。
つまみ細工で作られたヘアアクセサリーってとても可愛いと思いませんか?
和柄生地の中でも桜や梅などの花をモチーフにしたデザインは、アクセサリーによく向いています。
どちらも「始まり」や「忍耐」など良い意味があるので、成人式のアクセサリーに選ぶのも良いですね。
お裁縫が得意なインスタグラマーは、和柄生地で鍋つかみを製作していました!
キッチン周りのアイテムは西洋柄を選ぶ人が多いですが、その中に和柄の鍋つかみがあると、ひときわ目立つ存在になりそうですよね。
キッチンを明るくしてお料理を楽しくしてくれるアイテムでもあります。
時代を感じるがま口サイフはやっぱり和柄が落ち着きますよね。
長財布が主流になった現代でも、和柄のがま口サイフを愛用している人もまだまだいます。
特に外国人にとっては、自国へのおみやげとして100円ショップで買い占める人もいるのだとか…!
夏に大活躍のセンスは、骨組みに和柄の布を張って作ってみてはいかがでしょうか?
うちわも良いですが、浴衣にセンスを持って夏祭りに行くと趣があって良いですよね。
センスも柄で勝負する部分が大きいので、お気に入りの和柄を選びましょう!
お裁縫初心者でも簡単に作れるのがブックカバー。
和柄の生地を中心に選んで、ブックカバーを作っていたインスタグラマーもいましたよ。
ちょっと懐かしさを感じる柄が多いので、落ち着いて読書したいときにオススメです。
グローバル化が進むということは、日本にやってくる外国人と同様に、海外に行く日本人も増えるということです。
せっかく長い歴史のある国で生まれ育ち、その歴史や文化を身近に感じてきたのだから、海外にも日本の魅力を伝えていきたいですよね。
あなたが海外に行くときや、海外からやってくる外国人と話す機会があるのなら、ぜひ和柄や和風生地の魅力を広めていきましょう!