ホーム > 透け感がトレンド!シースルーやシアー素材生地をたっぷりとご紹介
2024.7.2
「透ける素材には裏地を……」の時代はもう終わり!
近年はあえて透け感を出して、ヘルシー感・色っぽさ・上品さ・儚さなどを表現するのがトレンド。街の中でも透け感のある服や小物を身に付けている人を見かけますよね。
そこで本記事では、シースルーやシアーの素材生地をたっぷりとご紹介。透け感のあるモノづくりのヒントやアイディアにもぜひご活用ください!
目次
透け感のある生地を使った洋服や小物、インテリア、さらにスマホカバーまでもが最近のおしゃれトレンド。
人間は「見えないもの」だからこそ、想像が働く生き物。あえて透けさせることで「本来は見えないものをほんのり見せて、魅力が増す」という魔法が働くのです。
【“透け感”を意味するファッション用語2つ】
シースルー:英語の「see-through」で、「透けて見える」という意味。
シアー:英語の「sheer」で薄い、薄手、透けという意味。「シースルー」と同じ使われ方をする。
透け感のある生地素材は、気温の上がる春以降からジワジワと人気が上がるもの。
「肌の露出が増える時期だけど、紫外線や二の腕も気になるからできれば露出は控えたい」というとき、透け感のある服はとても重宝します。
透けているからこそ、下には可愛いインナーを合わせたり、上から羽織りものを合わせたりと、重ね着にもちょうど良し!
おしゃれなだけでなく見た目も涼しげ。どこを透けさせるかによって、セクシーにも上品にも見せられますよ。
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関連記事:レース・シフォン・シースルーで透け素材とは?春服作りのアイディアとは?
シアー素材は、小物やインテリアなど洋服以外のアイテムにもオススメ。透け感を持たせることで、そのアイテムに上品さをプラスできます。
特に近年流行しているのは、透け感のあるバッグやポーチ。あえて裏地を使わないことで、中に入っているモノをチラ見せするのです。
たとえば、ちょっとした買い物に使えるジョーゼットのバッグをサブバッグに活用している女性も◎
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PVCという素材で作られるバッグやスマホケースもトレンド入り。思いっきり中が見えるので「あえて見せる」ことに特化した素材だと言えます。
スマホケースなら好きな写真やステッカーを入れて自分でデコレーションしたり、バッグならこだわりが詰まった持ち物を見せたりと、ユニークな使い方ができますよ。
自己表現の1つとして、特にZ世代に人気です。
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関連記事:PVCって何?中が見えるPVCバッグのPVCについて解説
「シアー」や「シースルー」とひとことで言うけれど、透け感のある生地素材は実は種類豊富!
それぞれ特徴も肌触りや質感もまったく異なります。だからこそ透ける素材は奥が深くて楽しいんですね。
ここでは透ける生地素材の種類と名前、そしてYAMATOMIオススメの生地をピックアップしてご紹介します★
とても薄手で柔らかく、地が透けて見える平織物がシフォン。細い糸て織られるため繊細かつシワになりにくいです。ふわっとした軽い生地間で、スカートやトップスの袖部分などに使われています。
薄く軽く、風が吹くとふわりと舞う素敵なシフォン生地。柔らかい風合いで手触りも心地良いですよ。カラーバリエーションも豊富でスカートやワンピースなどの洋服はもちろん、資材としても幅広くお使いいただけます。
硫酸仕上げがされているため、上品な透け感があり、光沢やハリ、シャリ感も持ち合わせています。高級感のあるシアーアイテムを作りたいときにぴったり。
ビビットカラーからパステルカラーまで揃うオーガンジーの定番。重ねたり束ねたりすることで色味を濃くしたり、グラデーションを作ったりできますよ。洋服やインテリア、小物の装飾にオススメです!
【オーガンジー特集】
生地問屋YAMATOMIのとっておきのオーガンジー生地をまとめました★
薄くて軽いですが、しっかりとハリ感のあるちりめん生地のこと。強撚糸を使うことで、表面にシボ(シワ感)があります。「ジョーゼット・クレープ」とも呼ばれますよ。
透け感とドライなタッチが上品な印象のジョーゼット生地です。薄くて軽い質感が人気な春夏の普段着から、衣装・ドレスや雑貨資材など幅広く活用できます。
英語で「網目」という意味の通り、網目状に織られた生地のこと。とても通気性が良いため、トップス、スカート、スポーツウェアなど幅広く使われています。
カジュアルに透け感を出したいときにはポリエステル素材のメッシュ生地がおすすめ。定番はスポーツウェアですが、アウトドアグッズや資材にも◎やや硬めの風合いで耐久性も高いですよ。
チュールもメッシュの一種。縦糸2本を組み合わせており、網目が菱形や六角形になっているのが特徴です。薄手で柔らかなソフトチュールや、硬さとハリのあるハードチュールなどがありますよ。
バレエのチュチュに使われるようなロングセラーのチュール生地。ナイロンのなめらかな風合いが特徴で、豊富なカラーバリエーションも!特に衣装に使いやすいですが、シースルーな普段着にもお使いいただけます。
フランス語の「voile」は英語のヴェール「veil」と同じ意味。薄手で透け感がありますが、密度が粗い織物です。ボイル撚りの糸を使い、光沢感は無いですがドライでシャリ感のある肌触りです。
とても薄く柔らかな風合いで、洋服、ドレス、カバンなど実は幅広く使える便利なボイル生地です。ふんわり質感に仕上げられており、上品な透け感が大人スタイルにぴったりです★
糸を編んだり、組んだり、からめたりすることで1枚の布に仕上げたものがレースです。美しく繊細で様々な模様を作れることから、中世では「糸の宝石」と呼ばれていたのだとか。
洋服やバッグなど幅広いアイテムに活用しやすいレースが、こちらのラッセルレース。ボタニカル柄が大人っぽくて上品!シワになりにくくプリーツ加工もしやすいですよ。
透け感というより、もはや「思いっきり見せる」ことに適した素材がPVC(ポリ塩化ビニル)。熱可塑性プラスチックの一種で、PVCのバッグやスマホケースが最近の流行です。
とても鮮やかな発色が特徴的なPVCは、意外と幅広いアイテムに使いやすいです。中身の見えるスマホカバーやバッグはもちろん、様々な資材におすすめ!カラーも豊富に揃っていますよ。
透け感が愛らしいシアー素材ですが、薄手だからこそお手入れ方法には注意しましょう。
洗濯表示タグの記載の通りにお手入れするのが基本ですが、オーガンジーやジョーゼットなどの素材はドライクリーニングに出すのが安心。風合いが変わったり、シワができたりするのを防げます。
メッシュなどのカジュアルなシアー素材であれば、自宅でのお洗濯も可能。ぬるま湯で優しく揉み洗いし、陰干しをしましょう。
洗濯機で洗う場合は、ネットに入れておしゃれ着洗いモードで洗濯してくださいね。
本来はシワの無い素材にシワができてしまった場合は、スチームアイロンで優しくシワを伸ばしましょう。
保管は高温多湿を避け、直射日光を避けて保管することで変色を防げます。シルクなど天然繊維の素材は、クローゼットに防虫剤を入れておくと安心です。
今までなんとなくマンネリ化していたモノづくり。そこへ、シフォンやオーガンジー、ジョーゼット、レースなど透け感のある素材を取り入れることで、バリエーションをより広げられます。
どこを、どのようにして透けさせたいのか。逆にどこを隠すのか……。
シアー/シースルー素材はデザインが楽しいだけでなく、頭の体操にもなって一石二鳥かもしれませんね。
ぜひあなたのモノづくりに透け感のある素材生地を取り入れてみてください!