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UNIQLOや無印良品の夏の人気商品ってどんな生地や素材でできているの?

2020.9.1

私たちはつい、見た目やデザインにばかり目を向けがち。そこで生地を使って洋服を作る人にも、作り手じゃないけど洋服選びが好きな人にも、ぜひ注目して欲しいのが生地の素材です。

今回は素材に注目するために、有名ブランドの商品を取り上げてご紹介します!

なぜその素材なのか?なぜその素材でこんな風合いになるのか…?じっくり考察しながら読んでみてくださいね。

 

実はよく知らない!?人気商品の素材とは

有名なブランドの人気な商品って、誰でも名前を聞いたことがあるし、実際に商品を手に取ってみた人も多いかと思います。では、その人気商品の素材タグまでチェックする人はどれくらいいるでしょうか?

肌が弱い人はタグを見てを選ぶかと思いますが、そうじゃない人もタグを見ると意外な発見があって面白いんです。

そこで本記事では、UNIQLOの「エアリズム」と無印良品の「綿でさらっとインナー」を取り上げました。

どちらも「ブランドは知っているし商品名を聞いたことある。けど、素材についてはよく知らない」…そんな商品ですよね。素材やこだわりを知ると、きっとそのアイテムがより魅力的に見えてくるはずです!

 

UNIQLO「エアリズム」に使われている素材

参考:ユニクロ|エアリズム特集ページ

UNIQLOの代名詞とも言える「エアリズム」。その名前から連想できる通り、軽くてサラッとしていて、そして涼しい着心地です。その特徴から、夏用のインナーとして大人気!

では素材は何かというと、次のような表示になっています。

【通常のエアリズム】

89% ポリエステル,11% ポリウレタン

【エアリズムコットン】

71% 綿,25% ポリエステル,4% ポリウレタン

商品によって数%の割合の違いはありますが、それほど大きくは変わりません。

主な素材はポリエステルとポリウレタンだということがわかりますね。

エアリズムがサラッとしていて涼しい理由

エアリズムの謳い文句は「着ている方が涼しい」…聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?

その言葉通り、エアリズムを着てみると肌に当たる部分がひんやりとしていて、特に暑い真夏には心地よい商品になっています。さらにサラッとした手触りで、汗をかいても一切ベタつかないのも大きなポイント。

では、なぜ水分をほとんど吸収しないはずのポリエステルを使っているのに、こんな快適な着心地になるのでしょうか?

実はエアリズムの繊維は極細のマイクロ原糸100本を1本に束ねた糸を使用しています。そうすると合成繊維にも吸水性を持たせることができ、同時に速乾性を高めたのです。これを毛細血管の原理とも言います。

販売はUNIQLOですが、マイクロ原糸の開発は東レによるもの。UNIQLOと東レの共同開発商品なんですね。

エアリズムの種類

エアリズムはインナーだけでなく、種類もたくさん!

特に洋服に合わせてインナーも変える女性は、インナーの種類が豊富です。インナーだけでなく、普通のおしゃれ着としてのエアリズム 商品もあります。

また2020年は新型コロナウイルスの影響もあり、エアリズム 生地を使ったマスクも開発されました。涼しくて快適なマスクで、夏を乗り切っていきたいですね。

UNIQLOの衣料品への取り組みについて

基本のラインナップは変更せず、毎年小さなマイナーチェンジのみを繰り返すUNIQLO。ベーシックでありながら毎年進化するからこそ、年代を問わず長年愛され続けているブランドです。

しかし、UNIQLOができるのはあくまで形状を変えるだけ。素材のこだわりや心地良さを実現するのは、東レなどの繊維企業との協力があってこそ!

エアリズムはもちろん、冬に大人気のヒートテックなども、最新の繊維技術を使って生み出されたものです。ただのベーシックアイテムを提供するだけじゃない、時代に合わせたアイテム作りを得意としています。

 

無印良品「綿でさらっとインナー」に使われている素材

参考:綿でさらっとインナー|MUJI 無印良品

合成繊維を使った生地では肌がかゆくなりがちな人には、無印良品の「綿でさらっとインナー」がオススメ。

「綿」という名前の通りコットンを素材としているのですが、実は100%オーガニックコットン!そのため柔らかく、ほっと落ち着くような着心地になっています。

オーガニックコットンは3年以上農薬や化学肥料を使っていない土壌で栽培されます。無印良品のスタッフは生産地へ直接赴き、種付けや収穫を経験しているのだとか。どれだけオーガニックコットンを大切にしているかがわかりますよね。

素材だけじゃない、快適さへのこだわり

綿でさらっとインナーの良さはやはり素材ですが、実はそれ以外にも着る人の快適さにこだわって作られています。

例えば生地の編み方はフライス編みを採用。伸縮性が出るだけでなく、厚みが出て保温性が高まるので秋冬のインナーとしても使えます。

次に、綿は吸水速乾性に優れているものの、汗染みが気になる素材。そこで脇の部分に汗取りバッドを付け、衣類を汚さない、ワキ汗を目立たせない作りにしました。

さらに、タグや縫い目にも配慮し、痒くならないような設計に。オーガニックコットンを選ぶ人の中には肌が弱い人もいるので、なるべく不快感の出ない作りになっているのです。

綿でさらっとインナーの種類

綿でさらっとインナーはトップスの肌着のラインナップ。とはいえ、少しずつ形を変えて自分に合ったインナーを選べるようになっています。

レディースはキャミ・タンク・半袖から4種類。メンズはVネック・ラウンドネック・タンクトップの3種類。そして子供用はベビー2種類とキッズ3種類の計5種類です。

色味も選べますし、日常生活に必要なインナーの種類は網羅されていますね。

無印良品の衣料品への取り組みについて

無印良品では商品改良を重ねながら、20年以上にわたってオーガニックコットンの割合を増やしてきました。そしていよいよ、2018年から衣料品に使われるコットンが、100%オーガニックコットンになったのです。

そして2019年には「オーガニックコットン」の表記を廃止。「オーガニックコットンを使うのはあたりまえ」という意思表示です。

さらに無印良品の素材へのこだわりは、他の商品にも出ています。例えばインド綿を使ったルームサンダルやラグ。足の裏に当たるちょっとゴワっとした感触が、藁の上を歩いているようで心地良いのです。これもインド綿を使わないと実現できないでしょう。

「感じ良いくらし」をスローガンに掲げた無印良品らしい、人にも環境にも優しいチョイスですね。

 

「エアリズム」と「綿でさらっとインナー」…選ぶならどっち?

「エアリズム」も「綿でさらっとインナー」も魅力があって、素材からこだわっていることがわかりました!

さて、どちらも肌着として使える衣料品ですが、あなたはどちらを選びたいですか?

それぞれのアイテムにオススメな人がいるので、どちらを選ぶか迷ったらぜひ参考にしてみてください。

汗かき、暑がりな人

毎年夏は戦場…汗が止まらない、暑くてたまらない…という人は、断然エアリズムをオススメします!肌に触れた瞬間のひんやり感が心地よく、1日中快適に過ごせるでしょう。

ポリエステル特有のテカテカ感が気になる人は、エアリズムコットンを選ぶといいでしょう。表面はコットン生地、裏面は通常のマイクロ原糸なので、落ち着きのある見た目になります。普通のTシャツとしても着れますね。

何よりエアリズムはマスクや下着を含めて種類が多いため、自分に必要なものが見つかるはずです!

肌が敏感な人

アトピーだったり、すぐに痒くなったりなど、肌が敏感な人はオーガニックコットン100%の綿でさらっとインナーがオススメ。

実はエアリズムが肌に合わずに痒みが出るという声も多く、そんな人が綿でさらっとインナーを着ると痒みがほとんど出ないので快適に過ごせます。

汗が気になるままは汗取りバッド入り、首元が広い方がいいパパはVネック、体が成長してきた女の子なら胸あて付など、家族みんなで使えるのも、無印良品ならではの安心感ですね!

 

素材を知ることは、こだわりを知ること

人気商品に限ったことではありませんが、素材を知ることは、作り手のこだわりを知ることでもあります。

誰かが適当に作った商品よりも、こだわって作った商品の方が魅力的。買うときも同じで、適当に買うよりも、商品のこだわりを知って買う方が心が躍りますよね。商品に愛着が湧くので、ずっと長く愛用したくなるはずです。

どんな商品でもぜひ一度素材をチェックしてみてください。そしてその素材からこだわりを想像すると、買い物も、モノ作りも楽しくなりますよ★


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