ホーム > モノづくりを応援!オリジナルプリントや染色向きの白生地(下晒/P下)を紹介
2024.6.27
モノづくりの選択肢が広がっている現代。
生地を仕入れ、それを洋服や小物に仕立て上げることが主流でしたが、近年は既存の生地ではなく、生地に自分でプリントしたり、染色したりする作り手も増えています。
オリジナルプリントや藍染、絞り染めなどで「付加価値」をつけたアイテムは、より一層愛着が湧きますよね。大切にモノを使うことにもつながり、SDGsとしても注目を集めています。
では、どんな生地ならプリントや染色ができるのでしょうか?今回はモノづくり応援として、オリジナルプリントや染色に向いている白生地をご紹介します!
目次
プリントや染色で作るオリジナルグッズには、Tシャツやポーチ、トートバックといったアイテムが人気。自分の名前やお店のロゴ、イラストなどをプリントし、世界に1つだけのグッズを作ることもできます。
「生地にプリントや染色するのってどうすればいいの?」
そんな疑問を持つモノづくり初心者のために、まずは生地へのプリントや染色に必要なものを解説します。
オリジナル生地を作るために、まず必要なのが白生地。専門用語で「下晒(したざらし)」や「P下(ぴーした)」とも呼ばれており、染色やプリント用に処理された無加工・無染色の布生地のことです。
【豆知識】
ちなみに「P下」とは「プリント下生地」=プリントに使う生地のこと!
すぐに使える既存生地には、防水・防汚加工や樹脂コーティングがされているものが多いです。インクや染料を弾いてしまうため、P下生地はこういった加工が一切されていません。
プリントや染色する前提で生地を探すなら「下晒」や「P下」と書かれたものを探してみてください!
そして次に必要なのが、染料やプリントするツールです。
プリント会社に依頼する方法もありますが、自分でオリジナルプリントをする方法も2つあります。
【アイロンプリント】プリンターでシートに印刷し、それを生地に転写する方法
【ステンシルプリント】デザインが施された台紙を生地に当て、上からインクを押して写す方法
また気軽に染色できる方法として、タイダイ染め=絞り染めもあります。
生地を縛った状態で、水で薄めた染料をかけることで、美しいグラデーションのある生地に。部分的に染めたり、複数の色で染めたりすることで、生地を広げたときのデザインが変わる面白さがありますよ。
P下生地を用意したら、やってみたいプリント方法、染色方法をぜひ試してみてください!
参考:「P下」って何?製品染め用の無加工生地について学ぼう!
下晒(P下)といっても、実はさまざまな種類の生地素材があります。どんな種類があるのかをご紹介するので、作りたいアイテムに合わせて選んでみましょう!
また生地問屋YAMATOMIでも豊富な種類の下晒(P下)生地を取り扱っています。その中でもスタッフオススメの生地をピックアップしました。サンプル帳の取り寄せや少量からのお試しもできるので、ぜひ利用してみてくださいね!
とても薄手で透け感のある軽い生地です。夏用のブラウスや小物、ハンカチなど、薄手のアイテムにぴったり。プリントや染色をすることで、明るい発色になるものも多いです。
とても薄くてハリ感のあるコーマローン生地です。薄手なので染色の際にハッキリと色を表現しやすく、透け感のあるブラウスや資材全般に向いています。
ハリ感とソフト感のバランスが良く、衣料、小物、インテリアなど幅広く活用しやすい生地です。近江晒はナチュラルに羽織れる肌触りなので、その手触りもぜひご実感ください!
最も基本となる平織の生地で、値段も安価なことから使い勝手が良いと評判です。「ローン」や「ブロード」と比べると粗めですが、プリントの発色がとても良いですよ。
中肉厚で耐久性があるため、バッグや小物におすすめ。白無地のほか色無地もあるため、カラーの下地にプリントしたいときにもご活用いただけます!
制電と抗菌防臭効果があるため、特に衣料におすすめのシーティング生地です。こだわりのカラーも発色しやすいですよ★
「シーチング」よりやや薄手の綾織り生地。手触りがよく、ほどよくパリッとしているので、シーツなどに人気です。プリントをすると落ち着いた発色になります。
迷ったときにはとてもオーソドックスなコーマツイル生地を選ぶとまず間違いなし!厚み・ハリ感ともにバランスが良く活用しやすいですよ。
スーピマコットンのツイル生地は手触りも質感もよく、クオリティの高い下晒生地です。幅広いアイテムに利用できますが、W巾でも注文可能なため、カーテンなどのインテリアにおすすめです。
薄手で柔らかい手触りのガーゼが二重になった生地です。肌触りが優しく吸水性もあるため、ハンカチや肌着、赤ちゃんのスタイ(よだれかけ)、パジャマなどに使われます。
染色やプリントをしてオリジナルのアイテムを作るなら、中肉厚で柔らかめのダブルガーゼ生地が特におすすめ!肌触りが心地よく、パジャマやベビーアイテムにも最適です。
伸縮性のあるニット生地で、Tシャツやカットソーなどの衣類に使われています。オリジナルプリントのTシャツならコレ!明るく発色するので、デザインが楽しくなりますよ。
ドライタッチのダブルジャージー生地のため、スポーツウェアや肌着、作業着などに最適。下晒生地としてプリントや染色もしやすいため、オリジナルアイテムにいかがでしょうか。
Tシャツやカットソーなどにまさにぴったり!幅広く使いやすい天竺=ニット生地です。度詰天竺は編み目がきっちりとした硬い生地で、伸縮率が低くいため縫いやすく、プリント〜縫製まで扱いやすいですよ★
ほどほどに厚みがあり、ややしっかりとした生地です。トートバッグやポーチといった小物に使いやすく、乗せた色も安定しやすいため、オリジナルグッズ作りに最適。
製品染めやオリジナルプリントのために、しっかりとしたオックス生地もご用意!中肉厚でやや硬めのため、バッグや資材、インテリアなど耐久性の必要なアイテムにぴったりです。
硬めのオックス生地ですがストレッチ性があるため、ジャケットにおすすめしたい生地です。ナチュラルな下晒生地なのでLOTによってやや色味が異なることがありますが、その違いもぜひお楽しみください★
とても厚みがあり耐久性も高いです。バッグやクッションカバー、カーテンなどに使われるほどしっかりした生地です。プリントすると発色も明るめに。
しっかりと織り込まれ、耐久性の高いキャンバス生地に仕上げてあります。ナチュラルな風合いと色味がポイント。下晒しとしてもご活用いただけますが、ナチュラル感を活かしてそのまま使うのもおすすめです!
中肉厚でしっかりとした厚さのあるキャンバス生地です。染色やプリントをするとハッキリした色味になりますよ。クリアな表面感はキレイさや高級感も出せます★
柔らかく上質なシルクサテン生地にもプリントは可能です。シフォンのような透け感とサテンのツヤにより、プリントすると落ち着いた色合いになるのが特徴。スカーフにオススメですよ。
以下では、より高級感のあるサテンをピックアップしました!
高密度に織られたサテン生地もオリジナルアイテム作りにぜひおすすめ!中肉厚でストレッチ性があり、ジャケットや資材に活用しやすいですよ。
中肉厚でしっかりとした風合いのサテン生地のため、サテン生地の中でも扱いやすいのがポイント!ソフトな肌触りも魅力で、衣料はもちろん、資材やインテリアなどにおすすめです。
プリントや染色によって作るオリジナルグッズ。では、作り手たちはどんなアイテムを作っているのでしょうか?その一部をご紹介します。
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毎日使ってもらえる便利なアイテムとして人気No1がトートバッグ。キャンバス生地を使用し、耐久性のあるシンプルなバッグが主流です。
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そしてオリジナルプリントのTシャツも同じく人気のアイテム。自分でデザインしたイラストやロゴを入れたり、刺繍と組み合わせたりしたTシャツも多いです。
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絞り染めで作るアイテムも風情があってオススメ。写真はTシャツですが、布のポーチやバッグなど、日常的に使えるアイテムを取り入れると、より愛着が湧いてきますよ。
モノがあふれ、飽和状態とも言えるこの世の中だからこそ、モノを選ぶ基準がより高くなっていると感じます。
選んでもらうための重要なポイントが「付加価値」を付けること。他のアイテムと差別化をすることで愛着も湧きますよね。
愛着があれば長く大切に使い続け、SDGsの実現やサステナブルなライフスタイルにもつながり、良いこと尽くし!
その「付加価値」の付け方として、生地のオリジナルプリントや染色を活用していただければと思っています★