ホーム > UVカット生地ってどんな生地?紫外線カットの秘密を解説!
2019.6.18
日差しがジリジリと暑くなると、気になり始めるのが紫外線。
特に女性は日焼けからお肌を守るために、夏場でも長袖を着たりアームカバーを着用する人も多いでしょう。
そんな紫外線が強い季節に選びたい生地といえば、UVカット加工が施されている生地ですよね。
そこで今回は、UVカットの仕組みやUVカットに向いている生地をご紹介します!
目次
ところで、「UVカット」と聞くとなんとなくどんなアイテムかをイメージできますが、そもそも「UV」はどんな意味なのでしょうか?
「UV」とは、英語で紫外線を意味する「Ultra Violet」の略称です。
さらにUVには波長の長さによって種類が分かれ、長波調のUVA、中波長のUVB、短波長のUVCがあります。
UVCは大気中のオゾン層で吸収されるので地上まで届きませんが、UVBとUVAがオゾン層を通過してくるので、紫外線対策が必要になるのです。
ではなぜ紫外線対策が必要になるのか?紫外線から受ける影響も覚えておきましょう。
地上に届いたUVAやUVBは人の肌や髪にダメージを与えます。
夏には肌が乾燥したり日焼けしたり、外出すると肌がヒリヒリするという経験がある人もいるでしょう。
特にUVAはお肌の表皮を通り抜けて真皮まで届く強さがあるので、肌荒れが加速してしまうというわけです。
また、髪も紫外線に当てられることでキューティクルが破壊され、パサパサになってしまいます。
ずっと日差しの当たる場所に本や布類を置いていると、変色してしまったということはありませんか?
実は紫外線は人体だけでなく、こうしたファブリックや紙類にもダメージを与えます。
紫外線が当たることにより製品が劣化し、本来の美しさを失ってしまうというわけですね。
それでは肌、髪、ファブリック類などへの紫外線の影響を抑えるためには、どんなアイテムにUVカット加工をすれば良いのでしょうか?
まずは、3月頃からお店に並び始める日焼け防止グッズにUVカットは欠かせません。
具体的には日傘、アームカバー、ストール、帽子などですね。
中には生地そのものだけでUVカット効果が期待できるアイテムもありますが、それでも完璧ではないのでUV加工をしておきたいところ。
レディースアイテムでは日常使いしやすいような、おしゃれなデザインの日焼け防止グッズも増えてきました。
こちらの防止のデザインなら、通勤やプライベートでも使えそうですね。
また、前面では日焼け防止グッズとしては販売していないけど、おしゃれ用の衣服もUVカットされているものが増えてきました。
例えばスポーツウェアや通勤することを想定してオフィスカジュアルのアパレルなど。
「思い切りおしゃれしたい!」「夏だから肌を出したい!」というときには嬉しいですね。
おしゃれな洋服で紫外線対策ができるのであれば、それに越したことはありません。
洋服を選ぶときには「UVカット」の表記にも注目してみてください!
そして、インテリア用品もUVカットされていることをご存知でしょうか?
その理由はファブリック品の変色防止のためや、部屋の中に紫外線を入れないようにするため。
カーテンやロールスクリーンなどがUVカットされていれば、室内で過ごす間は日焼け止めを塗らなくても良くなり楽になります。
部屋の中にも紫外線が入るので、休日でも日焼け止めを塗るのが面倒に感じる人も。
そんな人こそ、インテリアでUV対策をしましょう!
UVカットってどんな仕組みになっているか気になりますよね。
・UVカットの製法があるの?
・UVカットされる部分の範囲はどこまで?肌が出てる部分は意味がない?
など…。
ここでUVカット加工の仕組みを覚えておきましょう。
UVカット加工は大きく分けると2種類あります。
1つは特殊セラミックや酸化チタンなどの金属微粒子を繊維に練り込み、その繊維で生地を作る方法。
もう1つは、繊維や生地に紫外線カットの薬剤をつける方法です。
前者は紫外線を吸収したり乱反射させますが、後者は紫外線を吸収して肌まで届かないようにするという効果の違いもあります。
実はポリエステルやウールはUVカット加工をしなくても、紫外線をカットする効果があります。
逆にコットンやナイロンなどは紫外線に弱く透過しやすいので、避けるかしっかりとUVカット加工をするか対策が必要です。
また、紫外線をカットするためには、黒に違い濃い色・暗い色の生地、そして厚みのある生地が適しています。
しかし夏場だと暗い色ほど太陽光線を集めて暑くなってしまうし、厚い生地は風通しが悪いのが悩みどころ。
そのため、淡い色・明るい色、そして薄い生地でも念入りにUVカット加工を施し、紫外線から肌を守りながらおしゃれも楽しめるように工夫することが大切です。
UVカットの服を着ていれば100%安心!…というわけではありません。
例えば半袖のUVカット服を着ているとき、服で紫外線の透過を防いで肌にまで届くのを阻止してくれる役割があります。
しかし、袖がなく肌が露出している部分まではUVカットの効果は十分には届きません。
しっかり対策をするなら、肌が露出している腕や顔には日焼け止めを塗るのが良いでしょう。
それでは、実際にYAMATOMIで取り扱っているUVカットできる生地をご紹介しましょう。
まず、UVカット加工は金属粒子を練り込む方法と、薬剤でコーティングする方法がありましたね。
加工の種類によって適している生地が「合成繊維」と「天然繊維」で異なるため、それぞれ分けてご紹介します。
合成繊維のメリットは、耐久性が高く丈夫なこと。
紫外線にも強い繊維で生地を作れば、紫外線対策はバッチリです!
シワになりにくいため洗いやすい、ストレッチ性の生地です。また、ストレッチ素材にはポリエステルなどの合成繊維が含まれていることが多いので、紫外線に強いものが多いです。
UVカットをしてくれるほか、吸水速乾性もある使いやすい生地。ウールのような手触りなので、着心地も心地よいですよ。
資材やインテリア、バッグに使うならこちら。特殊ラミネート素材で遮光度も紫外線カット率もほぼ100%となっています。
天然繊維でUVカットしているアイテムのほとんどは、紫外線を吸収する薬剤でコーティングするのが向いています。
繰り返し洗濯をしてもUVカット機能が落ちないようにするだけでなく、風合いやふくらみ感の変化をできるだけ抑えたコットン100%の生地です。
UVケア性、透け防止、吸汗性、速乾性といった機能性を十分に備えた生地です。自然なタッチと控えめなツイル組織で綺麗めもカジュアルにも◎。長いシーズン活躍するおすすめの快適2WAY素材です。
かわいい水玉柄・ストライプ柄を揃えたコットン生地。UVカットも大事だけど、見た目にもかわいいアイテムを作りたい人にオススメです!
コットンとポリエステルを混合したデニム素材です。紫外線対策もしっかりしているので、BBQや野球観戦などのアウトドアイベントにどうぞ!
コットンとレーヨンの混合生地で、心地よい柔らかさがクセになりそう。また、ナチュラルでカジュアルな風合いが特徴的ですね。
UVカット生地は肌や髪を紫外線から守ってくれる救世主。
これから洋服を選ぶときや、自分が洋服を作るときなど、UVカットの面にも注目したいですね。
また、室内にも紫外線が入ってくるため、UVカットのカーテンなどで対策を。
特に「せっかくの夏だけど、紫外線が気になって外に遊びに行けない…」「室内でも日焼け止めを塗っている」という人こそ、UVカット生地を活用してみることで安心して夏を過ごすことができるでしょう!