ホーム > おしゃれ着洗剤は必要?服を長く着るための洗剤の種類と使い分け方を解説
2019.6.14
毎日当たり前のように洋服を洗濯しますが、洗剤売り場に行くとかなり多くの洗剤が陳列されています。
さまざまなメーカーがありますが、同じメーカーでも違う洗剤を出しているため、どの洗剤を選べば良いのか迷ったことはありませんか?
汚れを落とすための普段使いの洗剤の他に「おしゃれ着洗剤」や「襟用洗剤」「柔軟剤」などあるため、使い分け方がわからないという人も多いもの。
ファブリックアイテム作りや洋服選びも楽しいですが、布製品を長く使い続けるためには洗濯も大切。
今回は洗剤の種類と使い分け方についてまとめました。
目次
そもそも、なぜ洗剤の種類はこんなに多いのでしょうか?
あまりに種類が多いため、毎回同じ洗剤を1つだけ使っている人もいるかもしれません。
ですが、ここまで洗剤の種類が増えたのには理由があるのです!
その理由を知ったら「同じ1つの洗剤だけを使い続ける」という考え方も変わるかも?
まずは洗剤の種類が多い理由を解説します。
1度着た服にはどんな汚れが付着しているかご存知でしょうか?
目に見える汚れといえばホコリや食べ物、ソースの汚れ、小さい子供や運動をする人の泥、そして黄ばんだ汗染みなど。
さらに目に見えない汚れには、汗や皮脂、油の汚れなどもあります。
汗や皮脂の汚れは普段使いの洗剤でも落ちますが、ソースや泥の汚れはガンコでなかなか落ちないことも。
服の汚れの程度は均一じゃないからこそ、汚れに合わせた洗剤が必要になるのです。
どんな汚れでも1回の洗濯で落とせるように、強い洗浄力を持つ洗剤や漂白剤を使うという人もいるかもしれません。
しかし、強い洗剤はおしゃれ着を傷めてしまったり、洋服が色落ちして他の服に色が移る原因になってしまうことも。
最近では繊細な作りのおしゃれ着も多いため、大事に着続けたい服を傷めないように優しく洗い上げるおしゃれ着用洗剤も登場したのです。
洗剤の主な役割は汚れを落とすことですが、最近の洗剤はそれ以外の効果もあります。
なかなか落ちない汚れを浮かせて落とす漂白剤や、服をふんわりと洗い上げて静電気までも防止する柔軟剤などがそれに当たります。
また、洋服だけでなくキッチンや家中の掃除にも使える洗剤もありますね。
プラスアルファの効果が欲しいからこそ、改良に改良を重ねてさまざまな洗剤が生まれたのです。
では、ドラッグストアやスーパーに並んでいる洗剤にはどんな種類があるのかを見ていきましょう。
洗剤の種類と用途がわかるようになれば、どの場面でどの洗剤を選べば良いのか迷わず判断できるようになりますよ。
また、洗剤の知識として「中性」と「弱アルカリ性」があること、そして強さで言えば「弱アルカリ性>中性」ということを覚えておきましょう。
一番洗浄力が弱いのがおしゃれ着洗剤で、中性に分類されます。
おしゃれ着洗剤は洗浄力があまり強くなく、優しく洗い上げてくれて、洋服をほとんど傷めません。
ただ、洗浄力が弱いので汚れがちゃんと落ちるのか不安な人もいるのではないでしょうか?
おしゃれ着洗剤はその名の通り「繊細な作りのおしゃれのための洋服用の洗剤」になります。
おしゃれをするときってソースをこぼさないように注意するし、泥の中も走りませんよね。
そのため、汚れ自体が少ない洋服でもあるのです。
おしゃれ着に使われる生地と言えば、シフォンやシルク、カシミヤのセーターなど。
軽い風合いで、適度な透け感のある無地の薄手素材。ナチュラルなシボ感が印象的なコットン100%のシフォン生地です。
こちらはリネンのシャリ感とシルクのツヤ感が上品な生地です。
ドレープ感のあるテンセルと高級なカシミヤを混合したちょっと高価な生地です。
こうした生地を洗いたいときはおしゃれ着洗剤を使うのがオススメです。
もちろん高価な服でなくても、自分が大切に長く着たい服であれば「おしゃれ着」ですから、ぜひおしゃれ着洗剤で大切に洗いましょう。
家に必ず常備しておいてほしいのが、普段使いに役立つ液体洗剤です。
液体洗剤には中性から弱アルカリ性まで幅があり、それぞれ洗浄力が違います。
ただ、粉末洗剤よりも液体洗剤の方が使いやすく、比較的洗浄力は優しいです。
粉末洗剤だと気温の低い冬場などは溶けにくく、洗濯が終わった後の溶け残りが気になりますよね。
液体洗剤なら最初から溶けているためそうした心配は必要なく、少量でもしっかり汚れが落ちます。
おしゃれ着洗剤を使うほどでもない洋服やTシャツ、ジーンズなど普段使う洋服、肌着、靴下など幅広く使えます。
軽量で膨らんだ素材感が特徴のコットン/ナイロンタイプライターです。ストレッチ性も兼ね備えています。
おしゃれな色使いのマルチボーダー柄で、トップスからワンピースなどにオススメです。
普段使いの洗剤は基本的にどんな生地も洗えますが、できるだけ洋服を傷めないように洗濯ネットに入れるなどの工夫をしましょう。
ご家庭に成長期の子供や運動部がいる場合、ガンコな汚れもしっかり落とせる粉末洗剤も揃えておくと安心です。
食べこぼしや泥などの汚れは液体洗剤だと落としきれないこともよくあります。
粉末洗剤は洗浄力の強い弱アルカリ性のものがほとんどなので、どんな汚れでもしっかり落としてくれるでしょう。
ただ、洗浄力が強い分洋服も傷みやすくなります。
おしゃれ着や繊維の弱い生地などは洗わないようにし、体操服などの丈夫な生地だけを洗うようにしましょう。
丈夫な生地といえばポリエステルやナイロンなどの合成繊維が多いですね。
こちらはナイロン100%なので薄くても丈夫な生地で、キレイな発色が特徴です。
消臭・抗菌作用のあるポリエステル生地で、スポーツ用はもちろん工業用品などにも幅広く活用できます。
洗浄力の強い粉末洗剤を使うときには、大切なおしゃれ着などが混じっていないかを確認して、洗濯物を分けて洗うようにしましょう。
柔軟剤は服の汚れを落とすものではなく、服をやわらかくふんわりと洗い上げるためのものです。
そのため、洗剤とは別に投入することがほとんど。
柔軟剤だけでは汚れが落ちないので注意しましょう!
柔軟剤の効果は、
・服をふっくらと洗い上げる
・表面をコーティングして静電気防止
・良い香りをつけて長時間保つ
など、洗濯にプラスアルファをするものがほとんど。
合わせる洗剤はおしゃれ着洗剤、液体洗剤、粉末洗剤、なんでもOK。
洗剤の中には柔軟剤入りのものもありますが、柔軟剤の効果を引き出したいなら別々で使うのがオススメです。
ここまで洗剤の種類と用途を解説しました。
ある程度洗剤の選び方がわかってきたのではないでしょうか?
とはいえ、同じ分類の洗剤でも細かく見ると性質が違うものがあります。
特に普段使い用の液体洗剤は幅広く使えるだけあり、かなりの種類の洗剤があるのです。
そこで、洗剤を選ぶ際の疑問について取り上げました。
洗剤には蛍光剤入りのもの、無しのものがあります。
蛍光剤とは白いアイテムをより白く見せるためのもの。
ここで混合しやすいのが漂白剤ですが、漂白剤は白いアイテムの汚れを取り除いてキレイにするものです。
漂白剤で本来の白さを取り戻し、蛍光剤でさらに白く見せるイメージですね。
蛍光剤の危険性が叫ばれることもありますが、日本の洗剤はきちんと安全性を考慮して作られているため神経質になる必要はありません。
ただ、白いシャツなどを洗う際には蛍光剤入りの洗剤は嬉しいですが、色物を洗うときには色あせて見えるため避けた方が良いでしょう。
洗剤の成分表に「蛍光剤」または「蛍光増白剤」と書かれてあるものは蛍光剤入りです。
逆に蛍光剤が入っていないものはパッケージに「蛍光増白剤は入っておりません」と強調されていることもあるので、用途によって選び分けることが大切です。
柔軟剤を使おうか迷っている人は、柔軟剤まで買い揃えたときの家計や手間がかかるのが気になりますよね。
結論を言うと、柔軟剤は必ずしも必要というわけではありません。
柔軟剤は香りや柔らかさなど、あくまでプラスの効果を出すためのもの。
洗剤の香りだけで良く、柔らかさもそこまで求めていないという人は入れなくても良いでしょう。
しかし、柔軟剤を入れることでそれだけの効果が期待できるのも事実。
特にタオル類は洗い上がりや乾燥した後のふんわり感が全然違うので、心地良さの虜になることもあります。
自分の好みの問題になりますが、小さなことから毎日を心地良くしたい人に柔軟剤はオススメです。
粉末洗剤を使っている人は、どうやって入れていますか?
洋服に直接振りかける人も多いですが、実は洗濯機によっては洗剤がまだらになって十分に効果を発揮できないことも。
オススメはぬるま湯で柔軟剤を溶かし、液体洗剤投入口に入れることです。
こうすることで柔軟剤の溶け残りも気にならなくなりますし、均等に行き渡って汚れがしっかりと落ちますよ。
Web上には洗剤のレビューや口コミが溢れていますが、結局のところ洗剤は「これを使えばOK!」ではなく、どの場面にどの洗剤を使うかが大切です。
家に洗剤を複数揃えておき、賢く使い分けることで洋服も長持ちしますし心地良い毎日を送れるでしょう。