ホーム > 楊柳生地とは?さらっと涼しい夏にぴったりな快適素材の魅力
2025.7.15
暑い季節になると、汗でベタついてしまい肌にまとわりつく服にうんざりすること、ありませんか?
そんなときに頼れるのが、さらっと快適な「楊柳(ようりゅう)生地」。
表面にしぼの入った独特の表情と、軽やかで涼しい着心地が魅力の夏向け素材です。
この記事では、楊柳生地とはどんな素材なのか、特徴や使い道、お手入れ方法までわかりやすく解説します。
読み終える頃には、「今年の夏は楊柳で決まり!」と思ってもらえるはずです★
目次
「楊柳生地」は普段なかなか聞かない名前かもしれませんが、表面に縦方向の“しぼ”(シワのような凹凸)が入った生地のことを言います。
素材には綿、麻、ポリエステルなど幅広く使われ、昔はステテコや着物の下の肌着などに取り入れられていました。
そんな楊柳生地について、もう少し詳しく見てみましょう。
緯糸に強撚糸を使用することで、生地の表面に縦方向の細かいシボができ、さらさらとした風合いが特徴の生地に仕上がります。
シボによって肌への接触面が少なくなり、風通しが良く、ベタつきにくいというメリットがあります。
暑い季節にぴったりな素材として、なんと安土桃山時代から愛されてきました。
見た目にもナチュラルな印象があり、和風・洋風どちらのスタイルにも合わせやすいのも魅力。
カジュアルウェアやルームウェアにぴったりな「万能選手」と言えるでしょう。
ただし、シボが強調された独特の表情ゆえに、フォーマルなシーンにはやや不向き。
また薄手の楊柳生地は透け感がある場合もあるので、インナーの工夫が必要です。
購入時は用途や厚みをチェックして選びましょう。
安土桃山時代、中国の明から楊柳生地が日本に伝わったのが発祥だと言われています。
「楊柳」という名前は、風にそよぐ柳の葉のようなシボの見た目からつけられました。
その名の通り、どこか涼しげで、ゆらりと揺れるようなやわらかな風合いが魅力的。
日本では浴衣や夏の着物にも使われており、古くから「涼」を感じさせる素材として親しまれてきたんですね。
よく似た夏素材に「ガーゼ」や「クレープ」がありますが、楊柳生地とは少し違います。
たとえばガーゼ生地はふんわりやわらかく、赤ちゃん用品やパジャマなどに多く使われます。
それに対して楊柳はさらっとシャリ感があり、通気性と清涼感に優れている点が特徴です。
また、クレープ(縮緬)生地の一種でもある楊柳ですが、一般的なクレープよりもシボが縦に明確で、軽やかな風合いが夏向き。
見た目にも涼しげなので、夏服に使うなら楊柳がオススメです。
「涼」の雰囲気や軽やかさ、リラックスした印象などなど、楊柳生地が夏に向いているイメージが湧いてきたのではないでしょうか?
ここからは、楊柳生地を夏のアイテムに取り入れたくなる理由をもっと深掘りしてお伝えします!
楊柳生地の最大の特長は、表面のシボ感です。
この凹凸のおかげで生地が肌にぴったり張りつかず、風が通りやすくなっています。
汗をかいてもベタつきにくく、外出中や屋外イベントでも快適に過ごせるんですよ。
さらに、歩いたときや風が吹いたときにふわっと揺れる動きが出るのも、シボのある生地ならでは。
暑苦しさを感じさせない見た目も、夏の装いにぴったりです。
薄手で軽い楊柳生地は、着ていることを忘れそうなくらい軽やか。
涼しくて通気性も抜群なので、暑い日のお出かけはもちろん、リラックスしたい休日の部屋着にもぴったりです。
軽くて動きやすく、身体のラインを拾いにくいのでスタイルを気にしなくて良いのも嬉しいポイント。
ふんわりとした着心地が、心までゆったりさせてくれるような素材です。
通気性が高いということは、それだけ乾きも早いということ。
汗をかいてもすぐ乾くので、蒸し暑い日本の夏でも快適さが長続きします。
梅雨時期や猛暑日など、湿気に悩まされる時期にも強い味方になってくれること間違いなし!
旅行やアウトドアなど、着替えをたくさん持って行けないシーンでも大活躍します。
夏は汗をかきやすかったり雑菌が繁殖しやすかったりして、洗濯の回数も増えがち。
「楊柳生地って繊細そうに見えるけど、洗って大丈夫?」という心配はご無用。
楊柳生地の多くは、ネットに入れて“やさしいモード”を利用すれば家庭の洗濯機で洗えるのです。
綿100%のものは若干の縮みが出る場合もあるので、念のためタグの表示をチェックしてから洗いましょう。
長くきれいに使いたいなら、干すときにもひと工夫を。
シボの凹凸がきれいに保てて、生地の劣化を防ぐために陰干しがオススメです。
またシボがつぶれたり、生地が傷んでしまう恐れがあるので乾燥機の使用は控えめに。
そして楊柳生地は「アイロンいらず」。
シボがあることでシワが目立ちにくく、洗いざらしでも自然な風合いが楽しめますよ。
特に夏場は、干して乾いたらすぐ着られるのがうれしいポイントですね。
では、楊柳生地はどんなシーンやアイテムに向いているのでしょうか?
楊柳生地の魅力を最大限に引き出せる使い方をご紹介します!
軽くて涼しい楊柳生地は、夏の定番アイテムと相性抜群。
シャツやブラウス、ワンピースなどに仕立てれば、見た目にも清涼感たっぷり。
ゆったりシルエットとの組み合わせで、ナチュラル派やリゾートスタイルにもぴったりなコーデが楽しめます。
シボ感のわかるシャツは見た目も涼しげで着心地抜群。
毎日でも着たくなる快適さです。
リラックスウェアには、絶妙な長さと快適さを持つステテコがオススメ。
柄付きの楊柳生地もあるため、お気に入りの柄をぜひ選んでみてくださいね。
実は、衣服以外にも幅広く使えるのが楊柳生地。
お店の“のれん”や、お部屋のカーテンに使えば、風に揺れるたびに涼しげな印象を演出できます。
スカーフやエコバッグ、夏用の布マスクなど、小物づくりにもおすすめです。
紫外線から守るために夏でもマスクを付けたいけれど、暑くて息苦しくなりがち。
楊柳生地なら通気性抜群でサラリと軽いため、そんな心配も不要です♪
サマースカーフは夏の紫外線よけや、寒い室内の体温調整にもオススメのアイテム。
楊柳生地はより爽やかさがあり、夏でも重くなりにくいコーデに仕上がりますよ。
楊柳生地の魅力を知って「もっと知りたい」と思った人は、ぜひ「楊柳生地専門店 山城」もチェックしてみてください。
京都に70年以上根を張る老舗、山城さんが手がける楊柳生地。
その最大の魅力は、ただ軽いだけでない「風をまとったような着心地」。
山城の自社工場で職人が丁寧に織る“縮織(ちぢみおり)”は、糸番手や撚り回数を緻密に計算し、表面に小さな凹凸=シボを生み出します。
さらに天然素材へのこだわりも素晴らしいポイント。綿や麻を使い、国産の極細糸を限界まで撚って補強することで、とても薄くて軽く、それでいて強度もしっかり確保されています。
その結果できる「ふんわり+シャリ感」のバランスにより、しぼを通して風が抜け、蒸し暑い日本の夏にも負けない通気性・速乾性を実現しています。
余布も無駄にしない創意工夫や、大切に使い切る社風から生まれる商品開発も魅力。
楊柳ファンならずとも、その熱量と技術に胸が躍るはずです。
興味があればぜひ山城さんのサイトをじっくりチェックしてみてくださいね。
「楊柳生地専門店 山城」
「楊柳生地、ちょっと気になる!」という方には、生地問屋YAMATOMIの取り扱いラインナップもぜひ見てみてください。
ナチュラルなコットン系から、透け感や伸縮性のあるおしゃれタイプまで、種類もいろいろ。
ここではスタッフ一押しの楊柳生地をピックアップしました★
小ロットやサンプル請求も可能なので、初めての方でも安心してお選びいただけます。
さらっとした肌触りと清涼感が心地よい、やや薄手の楊柳クレープ素材です。シボ感がはっきりしており、見た目にも涼やかで、夏にぴったりな印象。伸縮性があるので着心地も楽で、カットソーやプルオーバー、夏用パンツなどにもオススメ◎
細い糸で織り上げた、さらっと軽やかなコットン100%の楊柳生地。清涼感のある風合いと、ほどよく柔らかい肌ざわりが特徴です。通気性がよく、蒸し暑い季節でも快適な着心地をキープ。ブラウスやチュニック、夏のルームウェアなど、肌に優しいナチュラルな1着を作りたい方に!
繊細な縦流れのシボが美しい、ポリエステル100%の楊柳素材です。75デニールの糸を使っており、程よい透け感とシャリ感のある風合いが魅力。ふんわりと風になびくような軽やかさで、夏用の羽織りやボリュームのあるスカート、ストールなど、上品な透け感を活かした涼しげなデザインがぴったり。
まるでシルクのような上品な風合いを実現した、リサイクルポリエステル使用の高級感ある楊柳生地です。強撚糸を使い、特別なリラックス工程や減量加工を施すことで、繊細で優美なしぼが生まれました。なめらかで気品あるテクスチャが魅力。ワンピースやスカーフ、エレガントな羽織りなど、洗練された夏の装いにぴったりです。
楊柳生地とは?――その答えは、「サラッと涼しい」「肌にくっつかない」夏の救世主。
軽くて、洗えて、乾きやすくて、しかも着心地がいい。
夏の衣服や雑貨づくりにぴったりな素材です。
生地問屋YAMATOMIでは、そんな楊柳生地もご用意しています。
「今年の夏はもっと快適に過ごしたい」そんなあなたに、きっとぴったりの一枚が見つかるはず。
まずはお気軽に楊柳生地を手に取ってみてくださいね。