ホーム > 南仏の伝統織物「LES TOILES DU SOLEIL」|美しきソレイユストライプの芸術
2025.6.2
綺麗な色や柄だけじゃなく、背景や想いのこもった生地でモノづくりをしたい。
そんな人にオススメしたいのが、フランス最南端の村で生まれた生地「LES TOILES DU SOLEIL(レ・トワール・デュ・ソレイユ)」です。
160年の歴史と受け継がれた技術を持つこのブランドは、知れば知るほどもっと知りたくなるような、不思議な魅力を持っています。
本記事ではレ・トワール・デュ・ソレイユをご紹介します!
参考記事:
創業百六十年|南フランス伝統織物〜数千本の糸が織りなすソレイユストライプの芸術〜
目次
LES TOILES DU SOLEIL(レ・トワール・デュ・ソレイユ)とは、そもそも何なのでしょうか?
輸入テキスタイルですが、実はこの生地を使ったバッグやポーチなどのアイテムを取り扱っているお店が横浜にあるほか、公式オンラインショップもあり、どこかで見たことがある人もいるかもしれません。
どんな背景を持つ生地なのかを見ていきましょう。
レ・トワール・デュ・ソレイユは、フランス最南端の村「サン・ロラン・デュ・セルダン」で1860年に誕生しました。
この名前はフランス語で「太陽の生地」という意味。
情熱の国スペインに近く、眩しい太陽と豊かな土壌で生地作りに適した環境です。
創業以来160年間、その卓越した技術を次世代に受け継ぎながら織物を作り続けている工場。
その間も長い時間をかけて職人技術と手法を磨き上げ、1999年には名誉ある「生きた文化遺産企業」(EPV)の称号も獲得しています。
レ・トワール・デュ・ソレイユは、おそらくヨーロッパの中でも、唯一ディーダーリッヒス式シャトルを使用しているのだとか。
古く、かつ希少なこの織機だからこそ、繊細な天然素材の繊維を使ってストライプ模様を作れます。
また継続的な縁取りを生み出すことができ、布地の強度を高められるのです。
レ・トワール・デュ・ソレイユに限らず、最新の機械を使わず、古い機械で生地を織り続けているメーカーはたくさんあります。
手間やコストのかからない織機がどれだけ開発されても、昔ながらの技法でしか作れない高品質な生地があるということですね。
レ・トワール・デュ・ソレイユは「カタルーニャの魅力的な文化を生地を通じて世界中に伝えたい」という信念のもと、意識的な取り組みも行なっています。
伝統的な織物を生産するだけにとどまりません。
地元関係者とのパートナーシップや、地域の雇用創出、カタルーニャの文化を広めるための促進活動などを行なっているのです。
また天然素材を使うことで環境保護の一面も。
多方面からSDGsに取り組んでいる企業なのです。
それでは、もう少し具体的にレ・トワール・デュ・ソレイユの生地の魅力をまとめてみました。
レ・トワール・デュ・ソレイユが織りなす色彩は一番の魅力だと言えます。
様々なニュアンスカラーでストライプ模様を構成しており、モダンで落ち着いた雰囲気のデザインが多いです。
とにかく「色の使い方が綺麗」のひとこと。
35色のパレットを基本ベースに、異なる色の糸を組み合わせることで幅広いニュアンスを生み出しています。
それをさらに数千本の糸を使ってストライプ模様に組み合わせるので、無限のバリエーションを作れるのです。
だからこそ深みのある色合いから、鮮やかで華やかな印象を与える生地まで、幅広いストライプ生地があるんですね。
一見ランダムな柄に見えても、実はたくさんの風景や自然、文化をモチーフにデザインされています。
レ・トワール・デュ・ソレイユが誕生した村は州都にバルセロナを持つカタルーニャ(フランス語でカタラン)と同じ文化圏。
この地域は、ミロ、ダリ、マティス、ドラン、ピカソなどたくさんの画家に影響を与え、多数のアート作品を生み出した地域です。
そんな歴史のある地域だからこそ、そのデザインにも愛情や奥深さを感じますよね。
世界中で高い芸術性と独自性を評価されているのも納得です。
レ・トワール・デュ・ソレイユの生地は、種類でいえばキャンバス織りです。
厚手から薄手まであるので、雑貨や小物、インテリアなど様々な用途に活用できます。
またコットンやリネンといった天然繊維を使っているため肌にも優しく、ちょっとした衣類や、肌に直接触れるハンカチなどにも取り入れやすいのも魅力ですね。
生地の多くには、カタルーニャに由来した地名・人物名・建造物名を付けているのも特徴。
その理由は、カタルーニャの文化や伝統、歴史などを広く伝えていくためです。
「カタルーニャの魅力的な文化を生地を通じて世界中に伝えたい」という信念に則っていますね。
お気に入りの生地を見つけたら、ぜひその名前に込められた意味や歴史を調べてみてください。
モダンなストライプ柄は年齢も性別も問わ図、ライフスタイル雑貨からファッションまでレ・トワール・デュ・ソレイユは幅広く活用できる汎用性の高い生地です。
個人的なオススメは、キッチン用品にレ・トワール・デュ・ソレイユを取り入れること。
モダンで大人、だけどどこか可愛らしさのあるストライプは、キッチンに立つ人の気分を上げてくれること間違いなし!
それでは実際に、どんな活用事例があるのかを見てみましょう。
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おしゃれなストライプ模様のエプロンなら、ルンルン気分でキッチンに立ちたくなりますよね。
丁寧に織られ、丈夫なキャンバス生地なので毎日使ってもOK。
使えば使うほど柔らかく自分に馴染んでいくのも素敵です。
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シンプルでナチュラルなインテリアの中に、鮮やかなストライプ模様のスリッパをアクセントに取り入れてみるのはいかがでしょうか?
キッチンマットやトイレマットもオススメで、所々にお揃いのストライプ模様を散りばめるのも素敵。
インテリアに遊び心を加えたいときにオススメです!
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やっぱり一番人気のアイテムはカバンやポーチ。
中でもトートバッグは日常使いしやすくて、色鮮やかなのでコーディネートのポイントにもなります。
同じ柄のポーチを持っておけば、カバンの中からお揃いの柄のポーチが登場……なんて粋な演出もできますよ♪
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ペット用品にも幅広く取り入れられるので、ワンちゃんやネコちゃんを飼っている人にも大人気!
お散歩用のリードやハーネスのほか、首輪やお散歩バッグなどにいかがでしょうか?
天然素材を使っているので、ペットの肌にも優しく安心です。
生地問屋YAMATOMIでも、レ・トワール・デュ・ソレイユの生地の取り扱いをスタートしました!
美しく独創的なソレイユストライプ生地ばかりですが、その中でも特にオススメしたい生地をピックアップしましたよ。
レ・トワール・デュ・ソレイユを象徴するようなマルチストライプ。目を引くほど色鮮やかで、インテリアのワンポイントに使いたいですね★
マドレーヌ ジャスペ エクリュ/MADELEINE Jaspe Ecru
華やかな柄が多い中で、こちらは落ち着いたマルチストライプです。リネンの風合いを感じられて、どんなアイテムにも使いやすいですよ。
ヒロシマ カープ スリーズ ルージュ/HIROSHIMA CARP Cerise Rouge
広島カープとのコラボで誕生したマルチストライプです。コットン100%の優しい肌触りで、ハンカチやエプロンにぜひオススメです!
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【新規掲載】フランス生地「LES TOILES DU SOLEIL FRANCE」
伝統を守るためには、貴重な技術や知識を保護し、受け継いでいく必要があります。
それを160年もの間続けてきたレ・トワール・デュ・ソレイユからは、生地づくりに向き合う真摯な態度や愛情を感じずにはいられません。
そんなレ・トワール・デュ・ソレイユの生地を使って作るアイテムは、より一層愛着が湧くのではないでしょうか。
出店や販売する際にも「南フランスの村で生まれてーー」とお客様との会話も弾みそうです。
伝統と歴史のあるレ・トワール・デュ・ソレイユの生地を、ぜひチェックしてみてくださいね!