ホーム  >  イージーケアな素材でストレスゼロに!お手入れ簡単な生地とは?

イージーケアな素材でストレスゼロに!お手入れ簡単な生地とは?

2022.5.30

シャツを洗濯してからのアイロンがけが面倒くさいと思ったことがある人は多いはず。

あるいは、洗濯するとヨレヨレになったり、形状が変わったり、そもそも洗剤から気を遣わないといけなかったりなど、洋服のお手入れが「面倒だな」と感じる場面は多いですよね。

そんなお手入れのストレスをゼロにしてくれるのが、イージーケア製品です。

巷には「イージーケア」と呼ばれる製品がたくさん並んでいますが、実際にはどんな特徴やメリットがあるのでしょうか?

今回はイージーケアな素材の魅力についてご紹介します!

 

「イージーケア」ってどういうこと?

「イージーケア」とは「お手入れが簡単」という意味。

ですが、「お手入れが簡単」とは具体的にどういうことなのでしょうか?まずはその逆となる「お手入れが面倒」なシーンを思い浮かべてみましょう。

・洗濯機でゴシゴシ洗うと、生地が伸びたり破れたりする

・水に濡れると乾いたときにシワが残る

・洗濯により折り目部分が崩れたりよれたりする

・洗剤が合わず生地が弱ってしまう、色落ちしてしまう

こうした洋服のお手入れに関するお悩みのシーンはよくありますね。

なるべくキレイな状態で着られるように、アイロンをかけたり、洗剤に気を遣ったり、手洗いしたり、クリーニングに出しに行ったりする必要があります。

しかし、忙しい現代人はそこまで完璧に手が回せないのが現実。「実は洗濯表示タグを見ずに洗っている」という人も多いのではないでしょうか?その結果、大事な洋服の消耗が早くなってしまうのです。

そんな忙しい人やズボラな人に嬉しいのが「イージーケア」と呼ばれる製品や生地です。

 

ウォッシャブル素材

イージーケア製品にもさまざまな種類がありますが、すべてに共通しているのが、ウォッシャブル素材だということ。

「ウォッシャブル」とは「洗濯できる」という意味。「じゃあいつも洗ってるから、すべての洋服はウォッシャブルじゃないの?」と思われるかもしれませんが、厳密には、

・家庭用の洗濯機で洗える

・洗濯しても縮まない

・洗濯しても色落ちしない

などの基準を満たしている必要があるのです。この基準を満たした製品や生地には、NIF機能性表示マークと呼ばれるマークの1つ「ウォッシャブルマーク」を付けられます。

洋服はそもそも「洗って繰り返し使う」ことが前提の製品なので、イージーケア製品はウォッシャブルであることを何よりも重視しています。

 

形状安定性・形状記憶性がある

繊維に薬品をつけることで、シワ防止・型崩れ防止をしたものが「形状安定」や「形状記憶(※)」と呼ばれるもの。

たとえば、Yシャツの襟の部分や、スカートのプリーツの部分はキレイに折り目がついています。それらが簡単に取れないのは形状安定性・形状記憶性があるためです。

とはいえ、洗濯を繰り返すことで襟の折り目、プリーツの折り目はだんだん緩くなり、パリッとした形状を保ちづらくなります。アイロンである程度復活させることはできますが、やっぱり面倒ですよね。

イージーケア製品は、この形状安定性・形状記憶性を長期的に残してくれるため、いつまでもパリッとした折り目で着られるのです。

※「形状記憶」という言葉は東洋紡の登録商標なので、東洋紡の生地やその生地を使った製品にしか使用できません。

 

アイロン不要でキレイに着られる

お気に入りの服を洗濯し、いざ取り出してみたらシワシワになっていた……。とてもがっかりする出来事ですが、誰でも1度は経験したことがあるのではないでしょうか。

特に麻(リネン)や絹(シルク)を使った製品って、シワができやすいという致命的なデメリットを持っていることが多いのです。洗濯してから乾燥機にかけようものなら、シワを定着させてしまうことに……。

アイロンをかければシワは伸びるものの、一度ついた強固なシワをピンッと伸ばすのは難しく、どうしても多少のは残ってしまいます。そして何度も繰り返しますが、ズボラな人にとってアイロンがけほど面倒なことはありません。

イージーケアな生地や製品であれば、素材そのものがシワができにくい生地で作られています。つまり洗濯してもシワが残らないため、アイロン不要でそのままキレイに着られるのです。

もちろん乾燥機にかけてもOK。忙しい朝でも「アイロンかけてなかった!」と慌てたり、シワだらけのシャツを着て恥ずかしい思いをしたりすることもなくなりますよ。

逆に、自然なシワを活かしたイージーケア製品も存在します。近年ではシワもファッションの1つとして好まれる傾向があることから、最初からシワのある製品を好んで購入する人が増えているのです。

最初からシワがあれば、洗濯によって新しくシワができても気になりません。もちろんシワが求められているので、アイロンをかける必要もありません。

よって、シワが魅力の製品もイージーケア製品に分類されています。

 

耐久性があり長く使える

生地というのは、どうしても水濡れや摩擦に弱いものです。最も消耗するシーンが、まさに洗濯中。だからこそ、デリケートな生地は「水洗い」や「ドライクリーニング」を指定しているものが多いんですね。

一方で、イージーケアの生地は洗濯OK。つまり、それだけ耐久性がある生地だと言い換えられます。

生地が消耗しにくく、シワになったり、ヨレたりすることが少ないため、長く使える製品にピッタリ。毎日着るシャツや、繰り返し着たいワンピースなどのデイリーユースに適していますよ。

 

着心地が良い

「シワになりにくい」「気軽に洗濯機で洗える」などの機能面的なメリットに加え、イージーケア製品は着心地が良い製品が多いです。

その理由は、イージーケア製品に使われる生地そのものの特性にあります。後ほど紹介しますが、ドライタッチ生地やジャージー生地は、手触り・着心地がとても良い生地の1つ。

むしろ、イージーケア=着心地が良いと断言してしまっても良いかもしれませんね。

お手入れがストレスにならないだけでなく、快適に着られることもデイリーユースに最適な理由だと言えるでしょう。

 

イージーケアな素材を使った製品の例

近年のアパレルブランドでは、イージーケアな素材を使った製品を数多く出しています。

中でも人気で売り切れ続出の製品の例を見てみましょう!

 

ユニクロ-ファインクロスコンフォートシャツ

ファインクロスコンフォートシャツ|ユニクロ

ストレッチ性があり、シャツとは思えない柔らかさが魅力の製品。着心地が良く、お手入れが簡単なのはもちろん仕事中のストレスも軽減してくれそうです。

ユニクロではイージーケア製品の取り扱いが多いだけでなく、毎年アップデートしています。ベーシックアイテムを揃えるのに役立ちますよ。

 

GU-イージーケアシャツ

イージーケアシャツ(長袖)|GU

ユニクロの系列店、GUでもイージーケア製品の取り扱いが豊富。キレイめなデザインながら、リラックス感もあり、着心地も最高と高評価です。

パリッとしている見た目に反してシワになりにくく、乾燥機から取り出したらすぐに着られるお手軽さ。「イージーケアシャツ」シリーズとして半袖やオーバーサイズシャツなども販売されていますよ。

 

ROSSO-ウォッシャブルシャツワンピース

ウォッシャブルシャツワンピース(ROSSO)|ZOZOTOWN

女性にはシャツワンピースが人気ですが、シワになるのが難点。ROSSOのウォッシャブルシャツワンピースはその名の通り洗濯機で洗ってもシワになったり色落ちしたりすることなく、長く愛用できます。

袖口や腰のギャザー、襟元のデザイン、スカートのドレープなど、細かな部分にこだわりを感じられますね。イージーケア製品なのでお気に入りの一着になりそうです。

 

イージーケア製品に適した生地

イージーケア製品をこれから作る人は、まず生地選びからこだわることが大切!

ここではイージーケア製品に適した生地の種類と、YAMATOMIでオススメしている生地も合わせてご紹介します。

 

ドライタッチ生地

ドライタッチ生地とは、触れるとカラッと乾いたような風合いのある生地のこと。側面に細かな凹凸や孔を作って異形断面状にすることで、ドライタッチ感が得られます。

ドライタッチ生地は清涼感があり、夏のアイテムにピッタリ。ファッションはもちろん、スポーツウェアにも使われるだけあって、お手入れも簡単です。

【YAMATOMIオススメのドライタッチ生地】

Reflax(R)スラブオックス

Reflax®(リフラクス)は麻のようなナチュラル感と、ドライな風合いのリネンライクファブリック。シワになりにくく毛羽も出にくい多機能素材です。

 

T/Cオックス広巾

中肉厚で上品な光沢感が特徴。ナチュラルな風合いを持ちながら、ウォッシャブルに仕上げています。

 

ドライギャバ

適度な落ち感とストレッチ性は着心地満点!仕立て映えに定評があり、細身からドレープまで幅広く対応できます。

 

ジャージー生地

ジャージー生地とは、メリヤス編みのニットの総称のこと。体操服をイメージするとわかりやすいかもしれません。生地がしなやかで、シワになりにくいことが魅力です。

またドレープ性があり、体型をキレイに見せてくれることから、アパレルブランドのイージーケア製品に多く使われている生地でもあります。

【YAMATOMIオススメのジャージー生地】

MVSポンチ

「究極にシンプル、だからMVS」シンプルなジャージだからこそ長く使えるこだわりの素材を提供しています。紡績と編み方を工夫し毛羽のない美しい外観、ピリングしにくさ、キックバックの良さを研究したこだわりのジャージです。

 

シェルタリングドライ強撚トリコット鹿の子

吸水速乾・透け防・UVカット機能を持ち合わせ、当然手洗い可能です。編み素材にあまり使わない強撚糸を使用し、ドライでサラサラしたタッチを表現しています。

グレースクールコットントリコット

毛羽立ちが少なく、取り扱いやすいトリコット生地です。柔らかな肌触りが心地よく、ルームウェアにもお使いいただけます。

 

ちりめん生地・クレープ生地

ちりめん生地とは、生地の表面に細かいシボ=シワがある生地のこと。

「ちりめん」が日本での代表的な呼び名で「クレープ」が欧米での呼び名ですが、「クレープ」と言うとちりめんよりも薄手のものを指す場合が多いです。

表面にすでに細かいシボがあることで、洗濯してもシワになりにく、あるいは目立ちにくくなります。ちょっと和風なアイテムを作りたいときにオススメ。

【YAMATOMIオススメのちりめん生地・クレープ生地】

ソフト100d梨地GCT3X広巾

程よい透け感、強撚糸によるシャリ感と冷感が魅惑のちりめん生地。ナチュラルで心地良い風合いを楽しめます。

 

75dシホン

ふんわりとした軽さを持つジョーゼット。減量加工をしており、ソフトな風合いに仕上がっているのもポイントです。

 

二越ちりめん

「和」の魅力がたっぷりつまったちりめんで、表面がキラキラ輝いているように見えます。ウォッシャブルでお手入れも簡単!

 

ワッシャー生地

ワッシャー加工とは、洗いざらしのようなナチュラルな風合いのシワをつける加工のこと。ワッシャー加工された生地には自然なシワができ、これを“デザイン”として残したものがワッシャー生地です。

つまり、最初からシワがあることで、洗濯によって別のシワができても気になりません。もちろん、アイロンがけは不要です!

【YAMATOMIオススメのワッシャー加工生地】

天日干し風ビンテージワッシャーCM80ローン W巾

ソフトな風合いとふくらみのあるタッチはSSのシャツなどに向いています。ナチュラルな風合いのおかげで、細かいお手入れ不要です!

 

SUNNY DRY ポプリン 天日干しワッシャー

ユーズドのような雰囲気漂うワッシャー加工生地。洗濯して乾いたらそのまま着られる手軽さで、ヘビロテの1枚になること間違いなしでしょう。

 

お手入れのストレスをゼロにするイージーケア製品を長く使おう

イージーケア製品は、ずばり「洗濯に強く、お手入れがラクで、着心地も良い製品」と言い換えることができます。

ただ単にウォッシャブルなだけではなく、アイロンいらずで、乾燥機から取り出してそのまま着ればOKの手軽さ。毎回アイロンをかける手間や、別の洋服と洗剤を分ける手間もなくなり、さらに経済的にもコスパ良し。

お手入れのストレスをゼロにして、さらに着心地も抜群に良いイージケア製品。長く愛用することもできるので、ぜひお気に入りの一着を見つけてみてくださいね。


一覧へ戻る

山冨サイトへ戻る
  • facebook
  • twitter
  • instagram

PICK UP
  • 【FABLIC∞LIFE】ALAGAMO〜国内製造にこだわったサウナハットを製造している「ALAGAMO」川名様〜

  • 【FABRIC∞LIFE】Woo縫製様〜「気軽に着られてカジュアルすぎない大人服」をコンセプトにしたアパレル製作販売「woose 」西出様〜

  • 【FABRIC∞LIFE】日ノ目スタヂオ様〜福岡県朝倉市の伝統工芸「甘木絞り」という絞り染めの制作をされている日ノ目スタヂオ・西村様〜

  • 【FABRIC∞LIFE】ぽぽねこ様〜常に猫ファーストな商品を世に送り出している、ぽぽねこ栗山様〜

  • 【生地問屋YAMATOMIの新サービス】撥水加工を承ります!

人気の記事
    • 冬ランに最適なランニングウェアは?肌寒い朝晩でも快適に走る方法

    • 身の回りにある生地の種類と名前を一覧で解説!服に使われる生地は?

    • ウールのチクチクがかゆい!その原因と6つの解消法とは?

    • ジャガード生地とは?特徴や作り方など上品なジャガード織りの魅力

    • デニム生地の「オンス(oz)」とは?自分に合うデニムの見分け方


Copyright © YAMATOMI All Rights Reserved.