ホーム > ハンドメイド作家を目指したい!そんな人のために作品作りから販売までのステップを解説
2020.10.12
新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で、大きな景気変動が起きた2020年。
在宅勤務(リモートワーク)が急速に広まったり、家にいる時間が長くなったりしたことから、ハンドメイド作家を目指す人も増えてきました。
しかし、自分の作品を売る経験がない人は、まず何から始めればいいのかわからないもの。今回はハンドメイド作家のなり方をご紹介しましょう!
目次
コロナ禍により「おうち消費」を促すアイテムが続々と売れています。その中には、なんとミシンもあるのだとか!
ミシンが売れている理由はいくつかあります。
家にいると必然的に時間ができるため、これまで挑戦できなかったモノ作りに取り組む人が増えているようです。毎日使うマスクも使い捨てではもったいないですから、手作りマスクも日常的に見かけるようになりましたよね。
また、材料や道具があれば縫製士の仕事も在宅でできます。在宅で服を作る仕事がしたい人は、以下の記事も合わせてチェックしてみてください!
参考:自宅で服を作ろう!合同会社ヴァレイの運営するMY HOME ATELIERとは?
自分が作った作品を売れたらな…。モノづくりが好きな人なら、誰でも一度はそう考えたことがあるのではないでしょうか?
自分の手作り作品を販売する人のことを「ハンドメイド作家」といいます。副業としてハンドメイド作家をしている人が多いですが、中には本業として収入を得て、暮らしている人も。
自分の好きなこと・得意なこと、そして在宅でできることを仕事にするというのは、ワークライフバランスが整った働き方でもありますよね。本業はもちろん、副業にしてちょっとした収入を得ることは、生活を豊かにしてくれるでしょう。
そこで、ハンドメイド作家のなり方をステップ形式でまとめました!
ステップ1:ターゲットと作風を決める ステップ2:材料と道具を揃え、作品を作る ステップ3:お店を出店・作品を出品する ステップ4:集客して作品を売る
それでは、それぞれのステップを詳しく解説しましょう!
いきなり作品を作る前に、まずはターゲットと作風を決める必要があります。どのように決めればいいのかを見ていきましょう!
作品作りと関係ないように見えて、実は重要なのがターゲット決めです。あなたの作品を販売したい相手によって作風や販売価格を変えなければ、思ったように作品が売れないのです。
例えば、10代〜20代前半の学生に、5000円のTシャツはあまり売れません。学生にとって5000円は1ヶ月のお小遣いや、数日分のバイト代に相当する金額だからです。
社会人であれば5000円のTシャツは売りやすいでしょう。しかしそれが980円だと、「安物感」を与えてしまい「縫製が雑なのでは?」「すぐに着れなくなるのでは?」と思われ、逆に買われなくなります。
ターゲット層がお金を出せる範囲を見極めていきましょう!
ターゲットを決めたら、そのターゲットに受け入れられやすい作風を決めましょう。作風はターゲットの年齢層や趣味・志向から考えると決めやすいです。
学生がターゲットなら、カジュアルでポップな作風が広く好まれます。30代の社会人なら、デザインや見た目は落ち着いているけど、質にこだわった作品が好きな人が多いですね。
ただ、30代であってもゆるふわ系・姫系が好きな人がいたり、パンク系が好きな人がいたりなど、好みは千差万別。街ゆく人を眺めながら、またはインスタ等で発信しているターゲット層を観察しながら、どんな作風だとターゲットに“刺さる”のかを考えてみましょう!
もちろん、自分の好きな作風を決めてからターゲットを決めてもかまいません。その場合も、作風とターゲットに好みのズレが生じないかに注意しましょう!
ステップ2はいよいよ作品作り。これまでハンドメイドの経験がない人は、前もって材料(生地やパーツなど)と道具(針と糸やミシン、ハサミなど)を揃えておきましょう。
ハンドメイド作家という仕事は、どうしても初期費用がかかります。始めたばかりのときはあまり高価な道具は必要ないので、自分が費用をかけられる範囲で揃えてくださいね。
材料と道具を揃えたら、いざ作品を作ってみましょう!まだオーダーを受けていないのであれば、あなたの作りたい作品を作ってもかまいません。
アパレルTシャツやYシャツ、ワンピース、子供服あたりが、ハンドメイドマーケットで人気の商品ですね。アクセサリーならピアスやネックレスがよく売れています。
ハンドメイド作家として有名になっていくと、フルオーダーやセミオーダーを受けることもあります。
フルオーダー:注文者の要望を聞き、作品を1から作り上げる セミオーダー:既存の作品を元にしつつ、注文者の要望に合わせながら作る
オーダー作品は既存品の販売よりも高値をつけやすいので、ぜひ挑戦してみてください!
材料を揃えるときには、原価も計算しておきましょう。
ミシンなどの道具は最初に購入しておけばずっと使えます。しかし消耗品でもある材料は、無くなるたびに買い足さなければいけません。そして売り上げから手取りを計算する際、原価を引いた金額を出さなければいけないのです。
原価は簡単に言えば「仕入れ値」のこと。お店でパーツを買ったら、そのパーツの値段が仕入れ値になります。
もちろん大容量を買うこともありますから「1個でいくら」という計算は不要。レシートを集めて「ひと月の仕入れ値はこれくらい」と、大まかに出しておけばいいでしょう。
作品ができたら、いよいよお店を出店します。
実は、ここからがハンドメイド作家の楽しいところ!自分のお店をかまえて、自分の作った作品を売ると、何とも言えない感動が湧き上がってくるのです。
一昔前までは「お店を出す」=「実店舗をかまえる」ことでした。しかしインターネットが普及したおかげで、誰でも自由に、インターネット上に自分のネットショップを出せるように。しかも、実店舗よりも集客できる幅が広く、作品を売りやすいのです!
そのため、まずはネットショップを作って、インターネット上に自分のお店を持つことから始めましょう。だんだんお店が大きくなれば、リアルに実店舗を持ったり、または雑貨屋さんに作品を置いてもらうことも夢ではありません。
ここにネットショップの作成サービスをまとめますので、気になる比較したうえで出品サービスを決めましょう。
【フリマアプリ系】 メルカリ 楽天ラクマ(旧フリル)
【ハンドメイド特化型】 minne Creema
【本格派の人に】 BASE STORES.jp カラーミーショップ
ネットショップに出品するときには、販売価格を設定する必要があります。この販売価格の設定には、かなり神経を使わないといけないかもしれません…。
もし高すぎた場合、気軽に買ってもらえないため在庫を抱えます。逆に安すぎると、ネットショップの手数料や原価を引くと赤字!?なんてことも。
そこで、販売価格は次の2点をふまえたうえで決定しましょう。
・ステップ1で決めたターゲット層が変える価格帯
・ステップ2で計算した原価と、ステップ3で出店したネットショップの手数料も考慮
20代の女性にワンピースを売りたい場合、手を出しやすい価格が3000円だったとします。そこに原価や手数料も考慮すると、4000円くらいで販売するのがちょうど良いですね。
ハンドメイド作家を本業にしたい場合、希望の月収から逆算して販売価格を設定する方法も。月収20万円欲しい場合、月に販売できるのは40着。となれば、1着5000円で出品するのがいいでしょう。
実は、ネットショップに出品しただけではお客さんが来ないため、なかなか作品は売れません。そこで、インターネットの力を使って集客をしましょう!
集客方法をいくつかご紹介します。
一番簡単で、お金もかからない集客方法がSNSです。TwitterやInstagramなどでネットショップ用のアカウントを作り、あなたの作品の魅力をどんどん紹介しましょう。そのアカウントを見た人がネットショップに来店して、そのまま購入していくかもしれません!
また、ショップブログを開設してSEOを行うのもいいでしょう。ブログで作品に関する情報や豆知識を発信することで、集客の入り口を増やしながら作品のファンを作ることも可能です。
ハンドメイド作家が増えたということは、「ずっと家にいると退屈…」とマイナス面にばかり目を向けるのではなく「家にいるからこそ、何か作ろう!」とプラスに考える人が増えているということですよね。
家にいる時間が長いのは、むしろやってみたかったことに挑戦するチャンス!この機会に、ぜひハンドメイドを始めてみてはいかがでしょうか?