ホーム > マスクにも大活躍!繊細で美しいレース生地の種類と特徴とは?
2020.9.23
レース生地といえば、あなたは何を思い浮かべますか?レースカーテンをイメージする人もいれば、刺繍を連想する人もいますし、女性ならレースが施された洋服を思い浮かべる人が多いかもしれませんね。
それらのイメージ通り、レース生地はアイテムの本体というよりかは、“アイテムの装飾”という役割を持つことが多い生地です。
正直、レースはアイテム作りに必須の生地ではありません。しかし、レースが施されていることで、一気にアイテムの格が上がる素敵な生地なのです!
今回はレース生地の種類や特徴をご紹介します。
目次
レース生地とは、糸を組んだり編んだりすることによって、部位に変化をつけた生地です。糸が密集している部分と散在している部位があることで、表面に模様を浮き出させています。
また部分によっては糸が細く空間があいているため、「シースルー」と言われる透け素材の1つとなっています。
模様は花や植物、波模様、単純なドット模様なども作ることが可能!
とても上品な生地なので、レディーストップス、スカート、ワンピース、バッグ、ハンカチなど、幅広く使われていますよ。
レース生地のルーツ(起源)には諸説ありますが、古代エジプトの遺跡からボビンレースが見つかったことから、かなり古い歴史を持っていると考えられます。
元々は古くなった衣類を縫うとき、布を糸でかがった部分がレースに発展したのだとか。また、布の端の部分がほつれないように「ふさ」を編む技術が発展したとも言われています。
レースが本格的に“装飾”として使われ始めたのは、1500年代。1540年頃に手編みのレース(ニードルポイントレースやボビンレース)が流行し、17世紀フランスでは、過剰だけど華やかな装飾を施したバロックスタイルが登場。貴族がレースを身に付けるようになりました。
そのころはレースといえば上流階級の貴族のみが身に付けられる装飾品だったのですが、1813年にリバーレース機というレースを編む機械が登場したことで、誰でも手に入れやすい生地になったのです。
レース生地とよく間違われやすいのが、シフォンやジョーゼットなどの生地です。
部分的に透けているレースと同じように、シフォンやジョーゼットなども薄手で全体的に透けて見えます。これらの透けたスタイルが「シースルー」と呼ばれ、特に現代の女性から人気なスタイルとなりました。
ただ名前が違うということは、生地の特徴も違うということ。それぞれの生地についてまとめました。
レース:糸を編んだり組んだりすることで部位に変化をつけ、柄を浮き出させた生地。
シフォン:シフォンは極細のタテ糸とヨコ糸を使った平織物。薄手でとても柔らかい。
オーガンジー:「硫酸仕上げ」という特殊加工により、シフォンよりも硬くシャリ感のある風合いに仕上げた平織物。
ジョーゼット:表面に凹凸のあるちりめん生地。正式名は「ジョーゼットクレープ」
チュール:2本の糸を網目状に組み合わせた編み物。生地の編み目は六角形やひし形になっている。
メッシュ:チュールより太い糸を使用し、網目のような表面を持つ。吸水性に優れ、いつでもサラッとした手触り。
参考:レース、シフォン、シースルー!透け素材アイディアで春服作り♪
どれも似ているようですが、実際に生地を見て・触ることで違いがあることに気付きます。
シースルーアイテムを作りたい人は、どの生地を使うのがいいか、実際に触って検討してみてください!
実はレースには様々な種類があります。大きく分けると「機械レース」と「手編みレース」の2種類で、現代最も主流なのが機械レースです。
ここではレースのそれぞれの種類や特徴について詳しくご紹介しましょう!
市場で最も出回っているレースといえば、エンブロイダリーレース。エンブロイダリーレース機を使って、布やチュールなどの透かし模様を刺繍していく技法です。
さらにエンブロイダリーレースは次の3種類に分けられます。
・綿レース
・チュールレース(ネットレース)
・ケミカルレース
それぞれの特徴を見ていきましょう。
薄手の綿生地に刺繍を施したレース生地です。他のレース生地に比べると透け感はあまりないですが、シャツやワンピースとしてそのまま着れて、なおかつコットンなので着心地が柔らかなアイテムになります。
チュールレースとは、チュールの生地に刺繍を施したレース生地のこと。チュールの目が網目状になっていることから「ネットレース」とも呼ばれます。
チュール自体が透け感のある素材なので、レースを施すことで透け感を維持したまま華やかな生地に仕上げられるのがポイントです。
生地には水溶性ビニロンを使用し、刺繍を施した後にビニロン部分だけを溶かすことで、模様や形を浮き出させた生地です。基盤となる布が溶けてなくなるため、刺繍部分だけが残って糸レースのように見えます。
ラッセルレースは糸を編んで作ります。ラッセルレースで使われるのは経編機という、タテに編んでいく機械。編みながら柄を出していくため、薄くて平らに仕上げられます。
現在は技術が進化し、リピート柄を出しやすくなったり、より柔らかな仕上がりになったりなど、高品質のレース生地が作りやすくなりました。
リバーレースは機械レースの中でも特に細い糸を撚りあわせていくレース生地です。濃淡を出したり、立体感があるように見せたりなど、繊細で優美なデザインを得意としています。
中にはストレッチリバーレースといって、ストレッチ性のあるレース生地も。
ただ、リバーレース機自体が生産されなくなったため、世界で一部の工場でしか作られていません。機械レースの中でも、リバーレースは高価なレース生地に分類されます。
ここまでは「糸を編んで」作るレース生地をご紹介してきましたが、トーションレースは「糸を組んで」作るレース生地になります。イメージしやすいのが、手芸ショップに売っているレースセット。
組紐機と同じように、それぞれに巻かれた糸を交錯させながら、ジャガード装置によって柄を作り出し、細長いレース生地が出来上がります。伸縮性もあるため、靴紐やマスク用のゴム部分にも使えますよ。
手編みレースとは、その名の通り機械を使わず手で編み込まれたレース生地のことです。市場に出回っているのは機械レースがほとんどですが、レースが登場した当初は手編みレースが主流でした。
手編みレースには次の2種類があります。
・ニードルポイントレース
・ボビンレース
それぞれ見ていきましょう。
紙や羊皮紙を地布代わりに使い、モチーフのアウトラインを手がかりにしながら、モチーフを編んでいきます。最後にアウトラインの糸を切り離し、糸で出来上がったモチーフを取り出して完成。
作業工程が多く完成までに時間がかかりますが、形や立体感を自在に変えられるのがポイントです。
ボビンレースとは、その名の通りボビン(糸巻き)を使ったレース生地のこと。レース用枕の上にピンを使って模様を印しておき、その上にボビンを使って編んでいきます。
単純作業なのであまりレース作りに慣れていない人でも挑戦しやすいですね。
レース生地は日常のどんな場面で取り入れられているのでしょうか?
誰もが想像するアパレルのほか、最近は必須アイテムとなっているマスクにもレースが使えるんですよ。
ここでは、レース生地の取り入れ方をご紹介しましょう!
レース生地といえば、光量を調節するレースカーテン!透け感のある素材なので、カーテンにすることで、暗くなりすぎず柔らかな光を部屋に入れられます。
またカフェなどでは「カフェカーテン」という可愛らしいカーテンも。
レースの模様だけでなく、透け具合も見ながらカーテンを選んでみると楽しいですよ★
レースカーテンには様々な模様がありますが、主張しすぎないため、インテリアの邪魔をしません。特に日差しの強い夏場は、柔らかな光に調整してくれるため、過ごしやすくなります。
中にはUVカットをしてくれるカーテンも。普通のカーテンを閉めてしまうと部屋が暗くなりますが、UVカットのレースカーテンなら明るさを保ちつつ、日焼けも気にしなくてOK!
中には色付きの糸を使用し、刺繍を施したレースカーテンもあります。カーテンもインテリアの一部として表情を出したいときにピッタリ★
短めの丈で、光量調整にも目隠しにも、もちろんインテリアにもなるカフェカーテン。小さな窓に取り付ければ、ちょっとした装飾になりますよ。
レースは主に装飾として使われる生地ですから、使おうと思えばどんなアイテムにも取り入れられます。
特にオススメしたいのは、マスクや下着などの装飾。特にマスクは現代の必須アイテムとなり、感染予防兼おしゃれとして着用する人が増えました!
レース生地は隙間が空いているため、そのままマスクに使うのはおすすめできません。しかし、きちんと下地を用意し、下地に貼り付ける(縫い付ける)ように使えば問題なし!おしゃれで機能的なレースマスクの完成です。
使うレースの柄によって、上品にもセクシーにもなれるのがレースマスクの魅力★自分でマスク作りができない人でも、レース生地を布用ののりで貼り付けるだけでも作れちゃいます!
女性用の下着にもレースが施されたものがたくさんありますね。外からは見えない部分ですが、自分の気分を盛り上げるのにピッタリ!
洋服の一部分にレース生地を使えば、繊細で上品なアイテムの出来上がり!特に女性から人気のあるアイテムが作れるようになります。
繊細なレースを全面にあしらったレーストップス。肌が透けているのでセクシーに見える一方、露出しすぎていないので上品です。
レーススカートに使いたい場合には、透け防止のためインナー用の生地と合わせるようにしましょう。全体でレースの繊細な表情を見せて、白一色でも華やかなデザインになっています!
結婚式やパーティーなどには、お呼ばれ用のレースワンピを。ベージュやゴールド、ブラウンなどのカラーを選ぶと、グッと大人っぽい印象になりますよ。
生地問屋YAMATOMIでは多数のレース生地を取り扱っています!ここではその一部をご紹介しましょう。
作りたいアイテムのイメージに合わせて、レース生地のデザインや質感をお選びください★
コットンらしい風合いを楽しみながら、全面に施された可憐な花も愛でられるレースです。トップス、ワンピースなどのほか雑貨にもお使いいただけます。
エンブロイダリーレースの中のコットンレースです。清楚な印象の、派手すぎず地味すぎないデザインです。凹凸のある手触りがあって柔らかいので、アパレルから小物まで幅広くご活用ください!
濃淡のあるレース生地で、上品で高貴な印象がありますね!とても薄手ですが、一部ふわふわの触り心地の部分も。インテリアの装飾にピッタリ!
上品で可憐な花柄のレース生地ですが、ところどころにラメ糸を使用することでより華やかに★発表会用の衣装やヘアアクセサリー、インテリアなどに幅広くご活用ください!
一風変わったタイル調デザインのレース生地。花モチーフと比べると大人っぽくモダンな雰囲気がありますね。アパレルはもちろん、インテリアや小物にもお使いいただけます!
洋服やマスクなど、本体部分がしっかりしていれば、日常的に使えるアイテムはたくさんあります。レース生地を使わなくても困らないのです。
しかし、レース生地を使って装飾を施すことで、華やかでおしゃれなアイテムに大変身!
「必ず使わなくてもいいけど、あったら素敵だな」……そうしてアイテムの格を上げてくれるのが、レース生地の魅力ですよね。
レース生地を使って装飾したりパーツを組み合わせたりして、おしゃれなアイテムを作ってみてくださいね★
生地問屋YAMATOMIでは、アパレルメーカー様はもちろん、個人のハンドメイド作家さまにも少ロットから短納期で生地を販売しています!とにかく種類が豊富なのが自慢です!
まずはサイトでどんな生地があるのかな~とチェックしてみてくださいね!また、オシャレなカフェ風のオフィスでは、実際に生地見本を自由に回覧することも出来ます。
● 創立70年老舗生地卸商の山冨商店が運営する仕入れサイトです
● 約50社のテキスタイルコンバーターとの正規取次問屋です
● 約8,500品番を取扱い、色・柄を含めると約120,000点から仕入れ可能です
● 全ての生地をWebサイトにカタログ掲載しています
● 生地の種類・素材・柄・目的に合わせて生地の検索ができます
● 5品番まで生地見本帳を無料で取寄せができます(中には有料のものもあります)
● 原反での仕入れはもちろん、カットオーダーで1m〜購入ができます(カットの場合カット賃がかかります)
● 大坂本町にあるショールームで全品番の生地サンプルを実際に触り見ることができます
また、山冨商店では IT × デザイン を時代にあわせて取り入れているので
生地の検索から画像を通しての生地確認、サンプル帳での生地風合い確認
生地のオーダー、見積書確認、正式の注文、決済まで流れるようにご利用が頂けます。
生地問屋YAMATOMIでは、法人様や個人事業主様を対象にビジネス会員のカテゴリーをご用意しています。
ビジネス会員になると
● ビジネス会員価格で表示、購入ができる
● サンプル帳の取寄部数が7部まで利用できる
● 掛決済(Paid決済)を利用できる
など、価格面、支払い方法で事業者様にご納得頂けるサービスをご用意しております。
事業者様で継続したご利用をご検討のお客様は是非ご登録ください。
※ご登録後、Paid利用可能か審査を行います。Paidについてはこちらをご確認ください
● Webカタログ回覧&Web購入
https://yamatomi.biz
● ショールームスペースでのサンプル帳回覧
(大阪市中央区船場中央2-1-4船場センタービル2階 平日10:00〜16:30)
※ショールームでのご注文は承っておりません。サンプル帳の回覧のみとなります。
https://yamatomi.biz/user_data/company.php
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