ホーム > 【生地LABO】フリース生地の魅力を解説!特徴や素材、使い道をご紹介
2020.8.18
フリース生地と聞くと、どんな生地をイメージしますか?
「手触りがなんだかふわふわで、暖かくて、秋冬によく出回る…」
そう、簡単に言ってしまえばそれがフリース生地です。ですが私たちが知っている特徴よりも、フリース生地って奥が深いんです。
今回はフリース生地の特徴やよく使われる(選ばれる)素材、そして意外な使い道をご紹介します!
目次
フリース生地(fleece)とは、ポリエステル素材の起毛生地のこと。合繊が使われているため様々な加工をして機能性を持たせることもできます。
特に女性から人気の高いフリース生地。まずはどんな特徴があるかを見ていきましょう!
フリース生地といえば、ふわふわで柔らかな肌触りが一番の特徴。柔らかな繊維を起毛することで、このふわふわ感を実現しています。
肌触りはもちろん、見た目もふわふわしているので女性から大人気!もちろんデザイン次第で男性も取り入れやすいアイテムを作れます。
フリース生地の毛足は短いものから長ものまであるのもポイント。毛足が短いものはスッキリとした見た目で、長くなるほどふわふわ・もこもこした見た目になって可愛いですよ。
フリース生地を触って暖かいなと感じるのも、特有のふわふわのおかげなんです。
フリースの起毛部分が体から発した熱を外に逃さず保持してくれます。それにより、フリースのアウターや手袋、帽子などで常に体温をキープしている状態になり、暖かく感じるんですね。
保温性が高いため、秋冬のアイテムによく使われるのも納得ですね★
熱を保持する一方で、通気性にも優れています。そして通気性が高いということは、速乾性も高いということなんです。
水分を吸ってもすぐに乾くようになっているため、雨で濡れた日や、洗った後に寒空の下に干しても大丈夫!
そして何より汗をかいても乾きやすく、保温されすぎて暑くなっても不快感はありません!
フリース生地には合成繊維が使われ、自宅にある洗濯機でガンガン回して洗っても大丈夫なように耐久性があります。
ふわふわした毛足だと「洗ったらヘタれてしまうのでは?」と心配しがちですが、意外なことに洗った後もふわふわをキープできるんですね。もっと長持ちさせたいときには、柔軟剤を入れると完璧です。
またシワにもなりにくい生地のため、アイロンがけも不要。普段使いしやすい生地だと言えます。
フリース生地に使われるポリエステルは「PET(ポリエチレンテレフタラート)」という種類で、軽いという特徴もあります。
洋服として着ている間の重みは気になりませんし、カバンや小物にしても持ち運びがラクラク★
そして強度が高い素材で、丈夫で長持ちしますよ。
最後にフリース生地のデメリットです。フリース生地は摩擦に弱く毛玉になりやすいので、扱うときにはなるべく摩擦を減らすのがポイント。
特に洗濯の際は、洗濯ネットに入れて中性洗剤を使って洗うのがオススメです。摩擦の少ない「ドライコース」や「弱モード」で洗うのもいいですね。
フリース生地の最大の特徴、ふわふわ感。ふわふわな素材といえば、ウールやアルパカなどの獣毛をイメージしませんか?
実は獣毛って、触ったことがある人ならわかりますが、私たちが思っているより柔らかくないのです。意外とゴワゴワしていて、フリース生地にはあまり向きません。
またコットンやリネンなどの天然繊維では、強度にやや不安があり、フリース特有のふわふわ感は出せません。加工にも不向きです。
そのためフリースには合成繊維であるポリエステルが使われているんですね。
フリースに使われるポリエステル素材は、石油から取ったもの、もしくはペットボトルなどをリサイクルしたものが主流です。
環境のためを思うとリサイクルした素材を使うのが理想的なのですが、現代ではリサイクルコストはまだまだ高いです。そのため市場に出回っているものは、ほとんどが石油由来のポリエステルになります。
環境保全に取り組みたい人は、やや高めですがリサイクル素材を使用したフリース生地を選んでみても良いですね。
価格を抑える場合、アクリル素材を使うこともあります。アクリルはウールに似せて作られた素材のため、ポリエステルよりも保温性が高いのが特徴。
しかし強度がやや弱く加工にはあまり向いておらず「撥水加工をしたい」といった場合には向いていません。
アクリル素材のフリースを使用するなら、登山や雨の日でも着れるアウターよりもインナーや普段着用がオススメです。
フリース生地のふわふわもこもこ感や温かさ、機能性の高さは男女問わず虜にしています。そこで、フリース生地を使ったアイテムを作ってみてはいかがでしょうか?
フリース特有の起毛感が苦手な人でも取り入れやすいアイテムもあるんです。
最後に、フリース生地がもっと好きになれる使い道をご紹介しましょう!
フリース生地の定番といえば、フリースアウター。
特に冬〜春頃まで人気で、カジュアルなコーディネートに合わせたり、キレイ目コーデをカジュアルダウンさせたりするのに役立ちます。フリースアウターは1着は持っておきたいですね!
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フリースアウターで男女問わず人気なのが、このようなフリースアウター。
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男性ならミリタリージャケットから着想を得たデザインがオススメ!ミリタリージャケットのカッコ良さはそのままに、フリース生地の保温性が加わり便利なアイテムになるでしょう。
起毛感が苦手な人には、裏地フリースのアウターがオススメ!見た目はクリアでキレイ目ですが、裏地にフリース生地を使うことで保温性がグンと高まっているんですよ。
フリース生地の2つめの使い道は、ブランケットや寝具。体を温めることが目的のブランケットにとって、フリース生地は欠かせない存在です!
また真冬にはフリース生地を使った寝具も大活躍。次の冬に備えて手に入れておきたいですね!
ブランケットはひざにかけたり、肩からかけたり、あるいは体に巻いたり、被ったりと、体との接地面が多いアイテムです。表面がふわふわのフリース生地はとても心地よく、リラックスした時間が過ごせること間違いなし!
こちらはベッドシーツにフリース生地を使ったもの。シーツも体に当たる面積が広いため、寒い夜にはフリース生地を使いたくなります。ベッドに入った直後のヒヤッと感がなく、心地よく眠れるでしょう。
冬に欠かせないアイテムはなんですか?やっぱり、インナー・手袋・マフラーは揃えておきたいですよね!
冬の必須アイテムにもフリース生地は大活躍してくれます。
真冬には欠かせない防寒アイテムといえば、やっぱりインナーです。フリース生地を使ったインナーは保温性も通気性も抜群!気軽に洗えるため、毎日使っても安心ですね。
人は首を温めるだけでも、体感温度が若干上がります。そのためのフリースマフラーを用意してみてはいかがでしょうか?毛足の長さによって印象が変わるため、ファッションアイテムとしても優秀です!
最後にかじかんだ手を温めてくれるフリース手袋。軽くて薄い生地でも十分温められるため、通勤通学やお出かけ、登山などにも必須のアイテムとなっています。
私たちの身の回りには意外とたくさんのフリースアイテムがあります。上記の他にも、ちょっとした小物にフリース生地を使ってみるのも面白いですね。
いきなり大きなものを作れないという人は、フリース生地の小物から挑戦してみてはいかがでしょうか。
使っている人は使っている、昔ながらの湯たんぽ。様々な湯たんぽカバーの中でも、特にオススメなのはフリース生地です。お湯の温度を高く保ちつつ、触れる人の肌も気持ちよくしてくれる…そんな湯たんぽカバー、私も欲しいです!
他にも靴下やポーチ、ヘアバンドなどなど、フリース生地が活躍するアイテムは幅広いです。
あなたの作ろうと思っていたアイテムの生地をフリース生地にしたら、独創的で面白いアイテムができるのではないでしょうか?ぜひ試してみてくださいね★
YAMATOMIでは毛足の短いものから長いもの、オーソドックスなものから個性的なものまで、多数のフリース生地を取り扱っています。
オススメのフリース生地をご紹介します!
毛足が短く刈られ、ピリングが起こりにくいフリース生地となっています。レーヨン混紡のためなめらかさもあり、アウターにオススメ!
ポリエステル素材を使用し、しっかりとした風合いと耐久性のあるフリース生地に仕上がっています。アウターやカバンなどにぴったりの生地です!
その名前の通り、トイプードルの毛並みのようにくるくるした表面が特徴です。空気をたくさん含むことで暖かくなるので、アウターや手袋、マフラーなどにお使いいただけますよ。
毛足が長く手触りが心地良いフリース生地です。毛足が長いものは特に女性に人気。レディースアパレルからインテリアまで幅広くお使いいただけます!
フリースの中では薄手で、すっきりとした生地ですね。薄いですがしっかりと保温性があり、ピリングが起こりにくいです。アウターにいかがでしょうか?
フリース生地っでただふわふわで暖かいだけではありません。触ってみると軽いことがわかりますし、洗ってみると意外とふわふわ感が続くことにも気付けます。
だからこそ、ファッションアイテムにも、山登りやスポーツにも、おうち時間を過ごすお供にも気軽に使えるんです。
実際にフリース生地を見て触りながら、その特徴を知ってあなたのモノづくりに活かしてみてくださいね!