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最近流行っている無縫製とはどのようなものかを調査!

2019.10.24

衣類を着用していて、縫い目のところや飛び出た糸が肌に触れてチクチク……気になってしまうという方も多いと思います。

特に、肌に密着しがちな肌着は縫い目の部分が肌に跡になってしまうのが不快に感じることも多いですよね。

そんな不快感の解消のために最近流行っているのが「無縫製」。

文字から「きっと縫い目がないのでは……」と予想はできますが、どのような仕組みになっているのでしょうか。

無縫製とは

本来であれば袖部分と身頃部分のように別々のパーツになっているものを糸で縫い合わせていくところを、圧着や接着剤などでくっつけることで仕立て上げていく製法を無縫製といいます。

編み物の場合、「ホールガーメント」とも呼ばれる立体的に筒状に編み込んでいく製法があります。

無縫製にすることにより、特に肌着などはフィット感が出てくること、そしてすっきりとしたシルエットでごわつきにくくなります。

どんな衣類に使用されている?

無縫製は、インナーに多く使用されている製法です。

シルエットに響かないことを望む方が多いのと、肌に直接触れるためチクチク感に悩む方が多いからですね。

さらに、無縫製に使用される素材は、接着をしやすくしたいことから化学繊維が多いことも理由のひとつです。

化学繊維であれば、無縫製にすることに加え、消臭や抗菌、保湿などの機能を追加することができます。

基本的には化学繊維が多い無縫製の衣類ですが、敏感肌への影響を考慮し、綿をまぜた素材を使用するメーカーもあります。

無縫製の特徴

無縫製の衣類にはいくつかの特徴があります。

切りっぱなし

できるだけ縫製しなければいけない部分を減らすためにも、切りっぱなしで良い素材を使用しています。そのため、裾や袖などのように、本来であればほつれ止めのために折り返して縫っている部分も、きりっぱなしですっきりとしたシルエットになっていることが多いです。

接続面は接着剤で貼り合わせ

基本的に無縫製の場合、立体的に加工することで縫い合わせなくても良いように加工されていますが、どうしても別のパーツをくっつけなければいけない場合には、特別な接着剤で貼り合わせています。

しかし、洗濯や着用したまま動いた際にその接着剤が取れてしまっては意味がありません。もちろん、一般的な接着剤とは異なる特殊な接着剤を使用していますが、それに加え、ギザギザに接着剤を貼ったり、加えて圧着加工をしたりするなどの工夫がされています。

そのため、縫製部分が肌に食い込んでしまい、跡がついたりかゆみが出てしまったりしないので着心地が快適なのです。

アウターに響かない

多くの無縫製製品は、切りっぱなし加工になっているだけでなく、パンツやレギンスなどはウエストのゴムがないので、必要以上に締め付けることがなく着心地がラクなのが特徴です。

特に、縫製が無い分、アウターに響かないのが嬉しい!

さらに、生地全体が立体的に編み上げられている素材の場合、シェイプアップして見えるように圧をかける設計になっていることもあります。特にレギンスなどであれば、ヒップアップと足のむくみ防止が期待できるものも多くあります。

洗濯表示がないから気にならない!

無縫製加工の衣類の多くは、洗濯表示タグも縫い付けることはせず印刷で表示していることが多いです。あの洗濯表示が肌に触れることでチクチクしたり、あるいは何かの拍子に表に出てしまったりしてわずらわしさを感じているという方には嬉しい機能ですよね。

 

さまざまな嬉しいメリットのある無縫製生地。ぜひチェックしてみて下さいね!


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