ホーム > ソファに使われてる生地の特徴について解説!オススメの生地もご紹介!
2019.9.3
インテリアファブリックにはカーテンやクッションなどがありますが、ソファという大型家具も立派なファブリックアイテムの1つ。
骨組みに弾力性の高い綿などを詰め、布や革が張られていることで、より良い座り心地をサポートしてくれています。
そんなソファには、洋服と同じ生地が使われているのかと言うと…実はそうではありません。
今回はソファの張り地の種類・特徴や、ソファ生地の選び方について解説します。
目次
あなたの自宅にあるソファはどんな素材でてきているでしょうか?
優しい肌触りなら布張り、ツルツルとした表面なら革張り…ですが、その他にも合成皮革でできたソファもあります。
まずは張地の種類と特徴を覚えておきましょう!
洋服に使われるような布で張られている布張りソファ。優しくてナチュラルな雰囲気が出るため、一番人気の種類になっています。
選べる色の範囲が広いだけでなく、柄や模様の種類も豊富なのでインテリアコーディネートが楽しくなりますね。
そんな布張りのメリットとデメリットをまとめました。
【メリット】
・色柄が豊富で選択肢の幅が広がる
・通気性が良く、お手入れしやすい
・肌触りが良く、横になりやすい
・カバーを変えればさらにインテリアコーディネートの幅が広がる
・比較的安価で手に入る
【デメリット】
・生地によって毛玉ができたり擦り切れたりする
・汚れが染み込むと落ちにくい
・ホコリが集まりやすくたまりやすい
インテリアコーディネートしやすい布張りソファですが、日頃コツコツお手入れをしないといつの間にか黒ずんでいたり、汚れが染み付いて落ちなくなったりしてしまいます。
こちらは爽やかでナチュラル感のあるソファ。
家を居心地の良い場所にしてくれます。
汚れを目立たせないようにするには、このようなつぎはぎのソファや、様々な色の糸を織り交ぜたソファがオススメ。
こうしたデザイン性の高さも布張りソファの魅力です。
一方の革張りソファは「本革張り」とも言います。
動物の皮をなめして作られたツヤのある生地で、大人っぽくて高級感があるのが魅力。
ちょっとリッチな雰囲気を醸し出したい人にオススメです!
【メリット】
・高級感、重厚感のある雰囲気を作りやすい
・汚れがつきにくい、またはついても一拭きで落とせる
・耐久性が高く長年使える
・染め方次第で、使い込むほどに味わい深くなる
【デメリット】
・高級な本革ほど高価になる
・夏はべたつきやすく、汗が残りやすい
・冬は冷たくなるため、座るたびにヒヤッとする
・ひび割れができやすい
酸いも甘いもあるのが本革張りソファの特徴。
使われる革の種類や染め方によってグレードが変わるのも覚えておくと良いでしょう。
こちらは本革らしい重厚感のある佇まいで、ツヤも綺麗なソファです。
使い込むほどに味わいが出てきて、自分だけのソファになるのも魅力的!
最近は白の本革張りソファで、優しい雰囲気を出すのも人気です。
柔らかな雰囲気でありつつも高級感があるため、特に女性にオススメ!
合成皮革は実際に動物の皮を使用せず、科学的に皮革と同じような質感を出した生地のこと。
本革よりも安く、気軽に本革に近い風合いを楽しめるのがポイントです。
別の呼び方では「ソフトレザー」や「ビニールレザー」とも呼ばれています。
【メリット】
・低コストで本革に近い雰囲気が出せる
・本革よりも色や柄などの種類が多い
・本革と同じく汚れが残りにくく、お手入れしやすい
【デメリット】
・どうしてもチープっぽさは残る
・本革と同じく、夏はべたつき冬は冷たい
・やや耐久性に劣る
あまりコストはかけたくないけど、本革に近い高級感を出したいときは合成皮革がオススメ。
しかし本革と比べるとどこかチープっぽさが残るため、他のインテリアとの組み合わせも重要です。
こちらは安価でありながら、しっかりと重厚感のあるソファ。
シンプルなデザインで、カッコイイ部屋にしたいときにオススメです。
本革に近い質感でありながら、布張りに近いナチュラル感も持っている良いとこどりのソファ。
木のフレームと合わせるのもいいですね。
ソファの張地と特徴を見てきましたが、ここまででどんな生地が使われているのか想像できた人もいるのではないでしょうか?
ただ、まず押さえておきたいのが、ソファ生地の選び方です。
例えばバッグに使われる本革の生地はソファにも使われることが多いですが、洋服に使われるシフォンやレースなどの薄い生地は不向き。
逆にやや厚みがあり、耐久性の高い生地がオススメです。
ソファ生地を選ぶ際には次の3つを意識してみましょう。
ソファは毎日人が座ったり寝転んだりするインテリアなので、まず重要となるのが耐久性です。
毎日使っても5年くらいは破れたり擦り切れたりしない頑丈さが必要。
布張りならポリエステル100%のものや、ポリエステルとアクリル、またはナイロンが混じった生地がオススメ。
本革ならしっかりとした牛本革。特に耐久性のあるクロムや、使うほどに味わいが出るヌメ革が良いでしょう。
合成皮革なら厚みのあるポリウレタン性がオススメです。
ソファはどうしても毎日使うほど汚れていくもの。
そこで、汚れにくい、もしくは汚れがついても落としやすいソファにしたい場合は本革、合成皮革がオススメです。
特に合成皮革の中にはポリカーボネート加工された生地もあり、耐アルコール性が高いので、アルコールを含むウェットティッシュなどで簡単にお手入れができます。
布張りで汚れにくいソファにするには糸の色を複数組み合わせたり、濃淡異なる糸を使ったモール糸で織られたジャガード生地がオススメ。
一番デザイン性に優れているソファは布張り。様々なカラーや柄を組み合わせたり、はたまたキルティング風にできたりと自由度が高いのが特徴です。
ふっくらと柔らかい印象にしたいときにはモール糸を使ったもの、よりナチュラル感を増したいときにはシャンブレー生地がいいですね。
続いて合成皮革、本革の順にデザインの自由度が低くなります。
ただ合成皮革は自由に色を出せるため、青・赤・緑といった本革に出せない色を出せるのも特徴。
本革のソファはまったくデザイン性がないというわけでもなく、染色やコーティングのやり方によって風合いが変わってきます。
それでは、いよいよソファに使われている生地を見ていきましょう!
布張りソファでは、選び方で解説した3つのポイントを押さえていればどんな生地でも使うことができます。
その中でも特にオススメなのが、ジャガードやツイルなど、特に耐久性が高くデザイン性にも優れている生地。
特にジャガード生地では糸の組み合わせで柄や模様をつけることができるので、個性的なソファに仕上げることができます。
本革ソファ、つまりカウチにはメジャーな牛革がよく使われています。
その理由は豚革だと表面にポツポツと穴が開いていることもあり見た目が悪く、牛革の方が傷つきにくく扱いやすいため。
同じ牛革でも仕上がりが均等になるセミアニリン染めか、革本来の質感を残すアニリン染めか、などで雰囲気が変わるのもポイント。
合成皮革のソファには、しっかりと厚みがあるポリウレタン素材がよく使われています。
ポリエステルやナイロンよりもストレッチ性があり、人が座ったときに破れたり、擦り切れたりする心配がないためです。
さらに表面をコーティングすることで耐久性が高く、お手入れしやすいように仕上げることも可能!
ここで、YAMATOMIでオススメする生地も合わせてご紹介します。
実際にソファの生地を探している人は参考にしてみてください!
キレイな表面のツイル生地で、美しい光沢があるのも特徴です。
布張りですが、安価で上質なソファを製作できるでしょう。
柔らかく素材感のあるこちらの生地は、ぬくもりを感じさせてくれます。
ナチュラル好きな方や、リラックスしたムードが好きな方にオススメ!
表面の細かな凹凸が、まるで使い込まれた本革を連想される合成皮革です。
ベタつきを抑える加工がしてあるため、夏場でも快適なソファになるでしょう。
プリントの後にさらにエンボス加工を重ねることで、深みのある合成皮革になりました。
耐久性にも優れているため、長く愛用することができますよ。
ソファを選ぶとき、ついついデザインや形などの見た目で選んだり、リクライニングや脚の付け外しが可能かなどの機能性で選んでしまいます。
しかし、本当にお気に入りになるソファって肌触りの良さや、自分が出したい雰囲気をきちんと演出してくれる風合いかどうかなどにかかっているもの。
お気に入りのソファを探したり作ったりするときには、ぜひ生地選びからこだわってみてください!