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【生地LABO】綿とポリエステルの違いについて解説!作る作品に適した生地や布はこれ!

2019.2.14

どのような生地や素材、パーツを使用するかによって作品のイメージは大きく変わりますよね。しかし、使用する生地によって特徴が異なり、伸び縮みや撥水性などの違いや、衣類なら着心地などが大きく変わるなど、選ぶ布の種類は見た目だけで決めることができるわけではありません。

特に、現在自分のブランドを持っている方、またこれからクラフト作家として制作を始めようと思っている方は、自分の作品に適した布がどの種類なのか気になるのではないでしょうか?

そこで今回は、綿とポリエステルって何が違うの?といった疑問やその見分け方、使い分け方などをご紹介します。

作品作りをする前に……どうやって生地を選ぶ?

自分のブランドや作品づくりに着手する際、まず生地の選定をするという方も多いと思います。

その際、どうやって生地を選ぶのが良いのでしょうか。おすすめの考え方、選び方をご紹介します。

料理に例えるなら「生地=材料」と考えよう

生地は、その作品の一要素を形成する素材です。そのため、料理に例えて考えるととてもわかりやすいのではないでしょうか。

料理の場合、同じ野菜でもどのようにカットするのか、調理方法は焼くのか、煮るのか、そのままなのかによって、全くの別物になったりするように、同じ素材(例えば、綿やウール、ポリエステル)でも、糸の太さや撚り、織り方や後加工などによって形が全然違います。

そのため、作品に合わせた布を選ぶ際に、その布自体の特長をしっかりと選ぶ「素材重視」の考え方も大事ですが、たとえば肉じゃがに使用する肉は「絶対に牛肉でなければいけない」わけではなく、豚肉でも牛肉でも合う味があるように、あくまで「素材軸」や「風合い重視」で探してみるのも面白いのではないでしょうか。

その上で素材の根本的な特徴を意識して選ぼう

まずはどのような作品を作りたいのかをイメージした上で、素材の根本的な特徴を意識して選ぶと良いと思います。

たとえば、天然繊維は肌触りがよくナチュラルな雰囲気が出ますが、一方でシワが出るのもある種自然なことと捉えることができるのではないでしょうか。

綿は、「夏は涼しく、冬は暖かい」といった特徴があり、「天然の冷暖房」とも言われます。

逆にポリエステルなどの合繊繊維は、糸の開発が次々とされており、さまざまな機能を持った生地が多いので、ひとくちに「ポリエステル」といっても用途に合わせた種類を選ぶことが可能です。洗濯が楽なもの、発色のいいものも多い近代的な生地といも言えます。最近では綿の風合いを持ったものや、麻の雰囲気をもったものも多くなってきたんですよ。

そもそも綿とポリエステルって何が違うの?生地の見分け方とは

綿だから……ポリエステルだから……といったことを耳にしたことがあると思いますが、そもそも違いには何があるのでしょうか。

綿は天然素材で、ポリエステルは人工的な布だ、ということくらいはイメージできるかもしれませんが、その特徴や使い分け方はよくわからないという方も多いかもしれません。それぞれの違いを見ていきましょう。

綿は着心地が良いので肌に直接触れるシャツなどにおすすめ!

まずは綿100%の生地の特徴を見てみましょう。

しかし、一方で乾きにくく、シワになりやすい、日光にあたると変色することがあるなどのデメリットもあります。

そのため、冬などのように汗をかかない時期に着用する肌着や春・秋に着るシャツに適していると言えるでしょう。

ポリエステルは汗をかいても乾きやすいのでスポーツウェアなどに◎

続いて、ポリエステル100%の生地の特徴を見てみましょう。

綿よりもすぐに乾いてくれることで肌着に良い……かと思いきや、実は少しチクチクとして肌に直接触れる肌着にはあまり適していません。また、繊維自体は汗を吸うわけではありませんが、生地全体が汗を吸収し、速乾性に優れています。そのため、スポーツウェアなどに適していると言えるでしょう。また、ユニクロのヒートテックはポリエステルが多く使用されています。

一方で、綿に比べると静電気が起きやすかったり、敏感肌の方はかぶれてしまったりすることもありますので、直接肌に触れるものは綿でないとだめ、という方もいます。

両方のメリットを生かす「混紡」素材もあり?!

どちらにもメリットとデメリットがあり、「いいとこ取りをした素材はないの?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。実は、綿とポリエステルを混ぜた生地も存在します。このように、異なる2種類以上の繊維を混ぜた生地を「混紡」と言います。

綿とポリエステルを混紡した生地は「肌触りが良く速乾性があり、シワになりにくい」という特徴があります。まさにいいとこ取りですね!その混紡の割合によって肌触りや速乾性も少しずつ異なります。用途に合わせた混紡生地が見つかると良いですね。

 


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