ホーム > ニットの種類とおしゃれなニットスタイル着こなし術について解説
2019.1.18
秋冬に大活躍するアイテム、ニット。
あなたのクローゼットには、どれくらいのニットトップスが入っているでしょうか?
ただ単に「ニット」と言っても、実はさまざまな種類・スタイルがあります。
お店で「ニットトップスを買おう」と思っても、どれを買うべきかずっと迷うのは種類がたくさんあるからです。
そこで今回は、ニットの種類についてまとめました!
ニットの編み方、トップスの形、そして生地。
ひとつ違えばまったく違ったアイテムになるニットについて、より深く知っていきましょう!
目次
秋冬になると、あちこちでニットを着た女性ばかり見かけます。
むしろニット以外のアイテムを見かけるのが珍しくなるほどです。
これだけ女性に大人気のニットって、そもそもどんなアイテムなのでしょうか?
「ニット」とは、一言でいうと編み物のことで、編み物のような織り方をした織りもののことも「ニット」と呼びます。
つまり、ニットは何か1つのアイテムを指すわけではなく、編み物全体を指すのでかなり定義が広いのです。
今回は多くのニットアイテムの中から、女性に特に人気の「ニットトップス」「ニットウエア」、別名「セーター」について取り上げました。
さて、ニットにはどんな種類・スタイルがあるのかを見ていきましょう。
ニットは編み物全般のことなのですが、趣味で編み物をしている人ならわかる通り、さまざまな編み方があります。
基本的には網目の大きさで「ハイゲージ」と「ローゲージ」の2つに分けることができます。
ハイゲージとは網目が小さい・細いことを指しており、スッキリとシンプルなスタイルになるのが特徴的です。
またハイゲージニットなら生地が薄いものが多いので、秋の初め〜春先までずっと着回せることがメリットでもあります。
何よりもスッキリとした形が印象的なので、きれいめのボトムスを合わせて落ち着いた雰囲気で着るのがオススメです。
逆にローゲージとは、大きめの網目のことを指します。
大きさにも段階がありますが、網目が大きければ大きいほどふっくらとした立体感が強調され、ざっくりとした印象になります。
女性が好きな「ゆるふわニット」はこのローゲージが多いです。
ローゲージニットはゆったり感が特徴となるので、ボトムスは細めのスキニータイプにしたり、髪をアップにしてスッキリまとめるなどの工夫をすると全体のバランスが良くなるでしょう。
網目の大きさでだいぶ印象が変わりますが、編み方にもいろいろな種類があります。
せっかくなら「よく見るあのニットは、この編み方だったんだ!」と、編み方の名前を覚えていってください。
まるでニットに模様をつけたような編み方をしたこちらのニット。
網のような編み方をしたものをケーブル編みと言います。
大きくざっくりとした編み方だとほっこりとしたニットに、細めに編んだものは落ち着いた印象にすることができるのです。
ケーブルニットはやはりダボっとした感じがあるため、バランスを考えて合わせるなら細めのパンツ、または全体的に柔らかい印象にしたいならロングスカートがオススメです。
1枚でさらりと着れるニットなら、ワッフル編みのものが良いでしょう。
ワッフルにように細かい四角の網目が特徴的で、全体的にリラックスした印象に仕上げられます。
また、ワッフル編みはニットの起毛を抑えることができるというメリットも!
ニットワンピースを選ぶことで、ゆったり感のあるカジュアルな着こなしが楽しめますよ。
リブニットは縦ストライプが自分をスッキリ見せてくれるという特徴があり、大人っぽいスタイルの好きな女性に特に人気の編み方です。
スッキリ見せるだけでなく伸縮性もあるため、体にぴったりとフィットして着心地が良いものも。
リブニットを選ぶなら、思い切ってセクシーで大人っぽいデザインのものを選んでみてはいかがでしょうか?
一通り編んだあと、あえて羽毛出たせたニットのことをモヘアニットと言います。
羽毛立たせやすいアンゴラ山羊の毛が使われていることが多いですね。
全体的にふんわりとぼやけた感じがあり、女性の儚さや繊細さを引き出してくれるニットです。
女性らしさやかわいさを引き立たせたいなら、スカートを合わせるのが特にオススメなコーディネートです。
思い切りモコモコのニットにしたいなら、断然プードル編みがオススメです!
その名の通りプードルの毛のようにモコモコしており、ふんわりと丸いシルエットが特徴的。
ボリューム感があるので、寒い冬には見た目にも暖かいでしょう。
プードルニットは見た目にはボリューム感がありますが、薄いものもあるので、中にレースのインナーを入れて首元や袖からチラ見せさせるとかなりかわいらしくなりますよ。
モヘアニットと似ていますが、毛足が長く、多く、より動物の毛に近い編み方にしたニットがシャギーニットです。
シャギーニットは色によって「甘め」「辛め」など表情を変えることができるのも特徴的。
こちらはグレーのシャギーニットで辛めの印象ですが、ふわふわしているので思わず触りたくなるような、ギャップのあるスタイルですね。
あなたはニットの首元の形に気を配ったことはありますか?
寒い冬には首をすっぽり覆い隠すタートルネックが人気ですが、他にもVネックやクルーネックなど、おしゃれでかわいい形がたくさんあります。
ニットを選ぶときには、ぜひ首元の形にもこだわってみましょう!
真冬によく見かけるのは、一番暖かなタートルネックのニット。
首元が長めに作られており、折り返して着るのが一般的です。
タートルネックはざっくりニット、スッキリニットどちらにも合わせられて汎用性が高いので、それぞれにあったコーディネートを考えてみましょう。
オフタートルネックは上記のタートルネックよりも首元にゆったり感があり、コーディネート全体に抜け感を出すことができます。
コートやジャケットなどと合わせるとき、あえて首元を出せば簡単におしゃれ上級者に!
首元が苦しくないゆったり感から、年々人気が上がってきているニットです。
タートルネックニットが首元を折り返して着るほどの長さであるのに対し、ハイネックニットはそこまで長くはありませんが、首をすっぽり多くほどの長さであることが特徴です。
タートルネックの折り返し感が苦手な人、首元が苦しいのが嫌な人などは、ハイネックニットに挑戦してみると良いでしょう。
ハイネックニットの良いところは、首元のデザインまでができること。
パンツならカジュアルに、スカートなら上品に着回せるので、初心者には特にオススメです。
クルーネックは首元が丸く詰まった形のことを指し、よりレトロ感のあるスタイルとなっています。
そこまでおしゃれを狙わないこなれ感もあり、老若男女誰でも着やすいアイテムです。
1枚で着ればカジュアルにできるうえに、インナーにタートルネックを合わせることができるなど、着回し次第では化ける可能性のあるニットです。
女性のデコルテラインを綺麗に見せたいときには、胸元がVの形で大きく開いたVネックニットがオススメ。
女性だけでなく男性にも色気をプラスしたり、大人っぽい雰囲気に仕上げることができますよ。
Vの形や深さもさまざまなので、自分好みの形を見つけてみてください。
女性らしさを引き出すならスカートにイン、カジュアルに大人っぽく攻めるなパンツスタイルなどがいいですね。
編み方や形など、ここまではニットの「見た目」について紹介しました。
それに加え、ニットに使われる生地や素材によって、暑さ、柔らかさ、風合い、丈夫さ、着心地など、見た目以外に変化を与えることができます。
主にニットに使われる生地・素材をご紹介しましょう。
「ニットと言えばウール!」と言えるほど、ニットアイテムにはウール素材が欠かせません。
ウールは伸縮性があるうえに、とても暖かい素材として有名です。
綺麗に編むもよし、羽毛立たせてふんわり感を出すもよし、さまざまなニットアイテムを作るならウールを使ってみましょう。
コットンの繊維もニットのあらゆる編み方に対応しているので、ニット作りには適している生地です。
コットンを使った場合はウールにはない柔らかさや優しい風合いを出すことができますよ。
あなたが日常使いしているニットは、ウールとコットン、どちらが多いでしょうか?
高級素材の1つであるカシミア繊維が使われたニットは、薄手で上品なものが多いです。
なぜならウールよりも繊維が細く、綺麗な光沢感が出せるから。
カシミア入りの混合ニットでも光沢感が出るだめ、このコーディネートのように上品にスッキリとした着こなしができますよ。
首の長い動物、アルパカの繊維もカシミア同様細いのですが、驚くほど柔らかくふんわりとしているのが特徴です。
そのため、アルパカ生地のニットはカシミアよりも厚手で、ふんわりしているものが多いですね。
まだあまり街中では見かけないアルパカ生地なので、見かけたらぜひ手にとって触り心地を堪能してみてください。
ニットを作るには、コットンやウール、カシミアなどの生地が使えます。
どんな生地でも編み方や形によって違った表情のニットアイテムができるので、ぜひいろいろな生地でニット作りに挑戦してみてください!
YAMATOMIでオススメする、ニット作りにピッタリの生地をまとめました。
ウールとリサイクルポリエステルを複合した新しいサスティナブルレーベルです。軽さがあり、暖かく動きやすいジャージ素材です。大きめのチェック柄がかわいいですよ。
糸は、バルキー性に富み、繊維長が長く発色が良いのが特徴のオーガニックコットン空紡糸。ヘビーウェイトに編立られた裏毛は適度なシャリ味とハリを持ち、仕立て映えのするサスティナブルな生地となっています。
良質なモヘアループをタテヨコに使ったシャギー素材です。ゴージャスな毛足と美しい光沢感が魅力です。
秋の立ち上がりから使える中肉のミラノリブ。大人っぽいリブニットを作りたいときには、こちらの伸縮性のある生地がオススメです。
アルパカの繊維が使われた生地をシャギーに仕上げ、上品な光沢感とふんわり感を楽しむことができます。
シルケットバイオ加工を施すことで、ソフトな風合いと落ち感、肌触りの良さがポイントの素材に仕上がりました。男女問わずTシャツなどのトップスやリラックスウェアなどにお使いいただけます。
ニットとひとくちに言っても、編み方から形、さらに使われる生地まで違うため、いろいろなスタイルがありますよね。
首元が詰まったニットが好きな人、大きくざっくり編みにしたニットが好きな人など、個人の好みも違うでしょう。
そのため、クローゼットには似たようなニットばかりが並んでいる人も多いかもしれません。
せっかくこれだけの種類のニットがあるため、いつもは買わないようなニットに挑戦してみるのはいかがでしょうか?
ニットひとつで思いがけない発見があり、ファッションの幅が広がるかも!?
いろいろな種類のニットで、秋冬のおしゃれを楽しみましょう!