ホーム > 布の使い道について解説!あちこちで使われている布の底力と魅力について解説!第一弾
2019.1.15
私たちは毎日ファブリックアイテム、つまり布製品に囲まれて暮らしています。
あなたが思い浮かべる布製品には何があるでしょうか?
洋服や帽子・マフラーなどの小物、タオルなどを思い浮かべる人は多いですが、それ以外の布製品はよく考えないと思い浮かばない人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、私たちの身の回りにある布製品についてまとめました。
洋服以外にはどんなものがあるのか?業務用で使われる布製品は?といった布製品の使われ方から、各項目ごとにYAMATOMIがオススメする生地も紹介します。
そもそも私たち人間が布を使い始めたのはいつ頃からでしょうか?
2200年前、中国の西周の時代には簡単な織物が使われていたとされており、この織物で布を作っていました。
布は衣服だけでなく、文字を書いて書物として使われることも多かったようです。
日本では古くから手ぬぐいとしても布が使われていましたよね。
麻・苧・葛・藤・楮などで作られたものが「布」とされていましたが、時代が進むと同時に産業が発達すると、コットンなどの天然繊維に加え、ポリエステルやポチエチレンなどの化学繊維もよく使われるようになりました。
紀元前から私たちは布製品を使っていたのです。
それでは、私たちの身の回りにある布製品にはどんなものがあるかをご紹介していきましょう。
パッと思いつく布製品といえば衣服ですよね。
私たちは毎日衣服を身に着けて過ごしています。
何も身に着けないのはお風呂に入るときぐらいで、必ず下着は着用している人がほとんどでしょう。
「衣服」といっても現代はさまざまな種類があり、Tシャツからジーンズといったオーソドックスなものから、ニットやジャケットなどもあります。
Tシャツの作り方はとても簡単なうえに、どんな色・デザインにもしやすいので世界中で最も流通している衣服のひとつです。
ジーンズもとても履きやすく丈夫で、カジュアルな衣服のひとつとして世界中で老若男女に愛されていますよね。
冬になると欠かせないニットは、素材や編み方が変わればまったく違うタイプのニットが作れるため、アイディア次第で楽しめるアイテムです。
衣類にピッタリの生地はこちら!
この素材は異形断面形状のフルダル糸を使用しているため、高いUVカット・防透け性能を持っています。また、吸水速乾性にも優れており、暑い夏を快適に過ごすのにピッタリなマルチ機能素材です!
トラディショナルとクールな表情を併せ持つINDIGO。リネン×コットンの程よい肉感と柔らかさが魅力の素材です。アウターやトップスなどに向いています。
ニットを作るなら、とても柔らかくて暖かいウール素材がオススメです。
実はインテリアにも布製品がたくさん使われています。
ベッドシーツやクッションカバーだけでなく、カーテンといった大型もの、そしてソファーなどの家具そのものが布製でできているのです。
布製品はとても柔らかくて扱いやすいので、家でくつろぐためのインテリアには欠かせません。
ベッドシーツやクッションカバーに、シルクのように手触りの良い生地を使うことで、夜も心地良く快眠できるでしょう。
カーテンにもいろいろな種類があり、透けたものなら柔らかい光をさすことができ、しっかりと光を遮断するものなら薄暗い空間でリラックスもできるでしょう。
ソファのほとんどが布や革でできており、私たちの座り心地を良くしてくれています。
インテリアに使う生地にオススメなのはこちら!
ベッドシールやクッションカバーに使うなら、リネンとシルクの柔らかいこの生地がいいでしょう。
麻のナチュラル感とレーヨンのしなやかさを併せ持つ素材。品のあるボタニカル柄が素敵な生地です。
綺麗に染められたインディゴカラーのこの生地も、インテリア向けのアイテムにオススメです。
誰かにプレゼントをあげるとき、どんな風に包装していますか?
実は包装に使われるのは紙だけでなく、布でも物を包んでおくことができるのです。
昔使い捨ての紙が高価だった時代、物を包むのには手ぬぐいや風呂敷などの布が使われていたんですよ。
現代でも、買い物すると商品が薄い布で包まれている場面を見ることができます。
包装用の布にもいろんな柄があり、紙と違って折り目が付かないので、綺麗な状態で物を包むことができます。
今でも日常的に使われる包装布といえば手ぬぐいで、お弁当の包みとして使っている人も多いのではないでしょうか。
風呂敷はとても大きくどんな物でも包めるうえに、様々な包み方があってかわいいですよ。
包装用の布にオススメなのはこちらの生地です。
素朴な風合いで程よい肉感とコシのあるカラーシーチング。豊富なカラーバリエーションで展開しています。防虫加工はされていませんが、茶器等の保存にも使用されている生地です。
通気性の良いリネンガーゼ生地なら、ちょっとした小物を包むのに役立ちますよ。
手ぬぐいを作りたいなら、こちらの薄手で深みのあるドット柄がかわいい生地はいかがでしょうか?
学校用品でも意外と多くの布製品が使われています。
学校で使われる布といえば掃除に使う雑巾がありますが、実は黒板消しも布でできているのをご存知でしょうか?
黒板消しの、チョークを消す部分の生地のことを「コーデュロイ(コールテン)」と言います。
「日直のたびに使っていたあのアイテムが実は布製品だった」という発見があるとおもしろいですよね。
綺麗にチョーク跡を消してくれる黒板消しですが、よく見てみると表面にデコボコがあるのがわかります。
そのデコボコを利用することで、チョークを消すことができるんですね。
さらに、黒板消し同士を叩くことで残ったチョークを落とすことができますが、黒板消しのクッション性を利用して落としているのです。
新学期が始まると持っていった雑巾も、ただの布ではなく羽毛立たせた布を使うことが重要です。
羽毛立たせた部分で汚れを絡めとってくれます。
学校用品に使える生地はこちらです。
肉感とハリ感を持ち合わせたコーデュイ生地です。上品な光沢感があるので、黒板消しの用途のほか、キレイ目のジャケットやスカートにも向いています。
雑巾に使う生地なら、パイル加工された生地が一番ピッタリ!両面パイルだとなお良いでしょう。
工業用品に使われる布製品と言っても、その仕事に従事していない人はほとんど思いつかないかもしれません。
しかし、実は工業にも布製品が欠かせない存在となっているのです。
例えば手の安全を守るための軍手もそうですし、留めたり巻いたりする布テープや、汚れを絡め取る布ウェスも布製品です。
実際に工業の現場を見てみると、意外と布製品が使われていることがよくわかります。
工業用の軍手には安全のために滑り止めがついていれば良いので、デザインや色は自由でOK!
最近は女性も着用できる、おしゃれな軍手がよく販売されていますね。
布テープもただのガムテープタイプだけではなく、さまざまな色や柄がつけられ、工業用はもちろん個人のクラフト向けの製品も増えています。
汚れやすい工業現場では清掃も仕事のひとつとなるため、使い回したり、逆に使い捨てできたりする布ウエスも大切な工業用品となっています。
工業用品に使えそうな生地はこちらです。
ナイロン生地はとても丈夫なので、滑り止めのゴムをつけるなどすれば軍手作りに使えるでしょう。
かわいい布テープを作りたいときは、丈夫でプリントや染色ができるポリエステル製が特にオススメです。
布ウエスにはメリヤス生地が使われることも多く、こちらは厚み・硬さのある生地となっています。
私たちの周りには、意外とたくさんの布製品がありましたね。
日常生活を送る範囲以外でも、知らないところで布製品がよく使われています。
それほど私たちの生活や仕事と布製品は切っても切り離せない関係にあるのです。
街を歩いているときに、ちょっとしたところに目を向けてみてください。
洋服以外にも意外とあちこちに布製品が使われていることがわかります。
もし触れるなら触ってみて、どういう用途でなぜその生地を使ったのかを考えてみるのもおもしろいかもしれませんね。