ホーム > 高級高密度のベンタイル生地とは?|雨、風、寒さを凌ぐ最高級な綿生地
2018.11.23
雨の日でも着ていけるような防水性と耐久性のある生地と言えば
撥水コーティングが施されているナイロン生地やポリエステル生地ををイメージする人も多いのではないでしょうか。
しかしナイロンやポリエステル生地はシャカシャカしているものも多く
どこか高級感に欠けていたり内側が蒸れてしまった。そんな経験はありませんか?
また、素材に暖かみがなく、冬の雨の日は寒いイメージもあるかもしれません。
そんなのデメリットを補うような生地が今回ご紹介する「ベンタイル」になります!
ベンタイルは、防水・防寒に優れ、さらに高級感ある仕上がりになる生地んですよ。
ということで、今回は
・ベンタイルってどんな生地?どんな素材? ・なぜベンタイル生地は水を弾けるの? ・ベンタイルってどんな用途に使われているの?日常着でも使えるの?
など、ベンタイル生地の魅力についてご紹介したいと思います!
目次
「ベンタイル」という名前をあまり日常では聞いたことがない人も多いかもしれません。
「ベンタイル」は、布技術を追求して開発したコットン100%の高密度織物です。
高密度に織り上げることで、綿素材でありながらしっかりとした風合いを保ち、耐水・水性と透湿・通気性を兼ね備えた素材で、大和紡績(株)の商標登録がされている生地になります。
水をはじくイメージのない綿(コットン)を使っているのに、密度がかなり高い生地のため水滴を垂らしても糸の隙間に水滴が入りこまず弾き返してくれるなんてすごくですよね!
そんなベンタイル生地の最大の特徴は、防水性・防風性・浸透性の3つ。
水の分子が糸と糸の隙間(繊維)を通れないほどに最高密度で織り上げているため、水を通さず防水性に優れています。
また、強い風が吹いても風が繊維の隙間を抜けれないので、ベンタイル生地の洋服を着ると隙間風のようなものは感じません。
しかし、浸透性のおかげで中からの蒸気はしっかり外に出せるようになっているので、熱がこもりすぎることもありません。
かなり高機能の生地ですよね!
これほど高機能なベンタイル。もちろんかなり高級な生地なんです!
例えば、安いところでもショート丈コートは30,000円はする代物。
なぜこれほどのコストになるのか?
それはベンタイル生地を高密度に織り上げるために使っている綿糸の量が要因です。
普通はブロード生地として最高級ワイシャツを作るときに使われる80番手という超極細の最高級綿糸を、ブロード生地の1.6倍もの量の糸を使っているのです。
高密度に織るということはそれなりに量を使いますし、生産にも時間がかかり、大量生産できなくなっています。
少しでも糸を太くしたり、密度を下げたりすれば、防水・防寒を実現するベンタイル生地は出来上がりません!
それが「高級高密度」だと言われている理由です。
このような織ネーム、ラベルがついているものもあり、高級な生地とうのが伺えますね。
やや値の張るベンタイル生地ですが、1つ持っていれば長年使い続けることができます。
高密度に織った生地はちょっとしたことでヨレたり崩れたりすることなく、しっかりお手入れをすれば防水・防寒の機能性もずっと維持できるのです。
そして何よりも、本革のように年月が経てば経つほど深みのある風合いが出てきて、さらに愛着がわきます。
そんな一面もベンタイル生地の魅力なのではないでしょうか?
水も風も通さず、着心地も良い高級高密度のベンタイル生地。
探してみると街の中でもおしゃれ着や機能着として使われています。
それでは、ベンタイル生地を使ったアイテムをご紹介しましょう。
ベンタイル生地がよく使用されている代表アイテムといえばコートやジャケットなどのアウターです。
アウターには防水から防寒、防風性まで多くのことが求められているので、それらのニーズにまとめて対応できるベンタイル生地がよく利用されているのです。
しかも無骨でメンズライクな風合いがまたおしゃれ!
ベンタイル生地のアウターにはどんな商品があるのかを見ていきましょう。
ベンタイル生地の機能や魅力を最大限引き出すなら、やっぱりコート!
できれば裾が長めのコートで、しっかり雨も風もガードしたいですよね。
ビジネスシーンでも使えるような、綺麗なシルエットのベンタイルコートがたくさん販売されていますよ。
このようなダウンジャケットもベンタイル生地を使うのがオススメです!
中に綿を入れ表面をベンタイルで包みこむことで水を弾いてくれるので、外でアクティブに動き回るときにも便利。
モコモコしているのになんだかスッキリとしていて、着心地も暖かさ抜群です。
ベンタイル生地というと男性ものをイメージしますが、女性もののコートもたくさんあります。
女性向けアパレルショップで見つからなかった場合、ユニセックス商品を扱っているショップで探してみましょう。
ショート丈やAライン、袖口が広いタイプなど、女性でも着れるおしゃrwデザインのコートがたくさんあるはずです!
日常的に小物として身に着けることの多いバッグや帽子も、ベンタイル生地の用途にオススメのアイテム。
バッグはどうしても外で持ち歩けば濡れることも多いですし、頭を守るための帽子も水が染み込んでしまっては意味がありません。
ベンタイル生地が使われたバッグや帽子などの小物をご紹介します。
このような紳士ハット、みたことがある人も多いのではないでしょうか?
スマートにかぶるイメージを崩したくないけど機能性が欲しい…そんなときこそベンタイル生地のハットがオススメです。
雨の日でも水を弾く便利さに、やみつきになることでしょう!
外に持ち出すことの多いカバンにもベンタイル生地が使われたものを選ぶといいでしょう。
持ち歩くためカバンは傷がついたり擦り切れることも多いですが、ベンタイル生地はこすれに強く丈夫です。
もちろん防水性で、中の荷物も守ってくれる優れもの!
雨の日に履く靴は、できるだけ水を弾くものか、万が一水が浸透しても捨ててもいいような靴か…と限定されてしまいますよね。
ベンタイル生地で作られた靴はおしゃれなスニーカーなどが多く、撥水してくれるので靴の中に水が染みることもありません!
ベンタイルの靴で雨の日でもおしゃれできる楽しみを味わってください!
ベンタイル生地の表面を見るとわかる通り、高級な糸が高密度で織り込まれています。
プリントやちょっとしたデザインをすることはできませんが、生地の質感そのものに高級感があるため、シンプルなシャツにも使われることが多いです。
ベンタイル生地で作られたシンプルシャツは無骨でメンズライクなデザインが多いですが、女性でもかっこよく着れるアイテムなのでとてもオススメですよ。
ベンタイル生地でできたシャツはパリッとしていて、スマートに着ることができます。
そんなおしゃれさもあれば、水を弾いて風を通さないという便利さもあるのでいいですよね。
もちろん、着る人の体温は蒸気にして外に逃がすので、着心地も抜群ですよ。
ベンタイル生地は実際に高級ですが、高級感を感じさせるのはやはり光沢ではないでしょうか?
布の折れる角度や光の当たる角度で、ベンタイル生地のシャツは綺麗な光沢を見せてくれます。
安いシャツで満足できない人はベンタイルシャツを選んでみては?
シャツと相性の良いベストも、ベンタイル生地でいかがでしょうか?
ベストに高級感があるので、普通のシャツの上から着てみるとこのようにスタイリッシュに仕上がりますよ。
ちょっと風が強い日などに、シャツをベストを組み合わせて着てみてくださいね。
高級高密度のベンタイル生地を見ていると、寒い冬の日や雨の日を乗り越えられるようなアイテムが欲しくなりますよね。
そこで、最後にYAMATOMIオススメのベンタイル生地をご紹介します。
ぜひベンタイルの最大の特徴を活かせるようなアイテムを作ってみてくださいね。
※織ネーム、ラベルを付けることもできますので、ご注文時にお申し付けください!
代表的なウェザーのベンタイル生地はこちらがオススメ!
40番手の糸を双糸使いしているため、しっかりめのメンズアイテムからコートがオススメです。
こちらは60番手の糸を双糸使いしており、少し薄めなコートやパンツにオススメのアイテムです。
カーキ色やネイビー色などの暗い色の多いベンタイル生地の中で、こちらはレッドなど女性でも着れる色の生地もあります。女性向けアウターにいかがでしょうか?
こちらはギャバ織の少し薄手なタイプでとても使いやすいベンタイル生地です。
高機能でとても便利な強い生地、ベンタイル生地。
そんな超高密度織物を代表するベンタイル生地の力が発揮されるのはきっと冬の雨や風が強い日でしょう。
雨からも風からも着る人を守ってくれるベンタイル生地のアイテムを長く大切に愛用し、大変な1日でも乗り切っていきましょう!