ホーム > 生地の素材感を伸ばしてくれる!キルティングが施されたコートや雑貨
2018.10.19
世の中のファブリック製品は基本的に生地と糸でできています。
手触りや質感、風合いの違う生地にプリントしたり、刺繍したり、染色したりすることでいろいろなバリエーションのデザインを楽しむことができますよね。
生地の素材感を伸ばしたり、薄い生地でも暖かみを出すための技法として「キルティング」という方法があるのをご存知ですか?
キルティングが施されたアイテムは冬にピッタリ!
今回は、キルティングが施された生地の魅力やオススメのアイテム、そしてキルティングするのにオススメの生地などをご紹介します。
目次
まず「キルティングとは何か?」についてお話ししましょう。
キルティングとは、キルトトップ、キルト綿、裏布の3層を重ねてミシンや手刺しで一緒に縫い合わせていく技法のことです。
途中で部分的に綿や毛糸を入れて模様を浮き上がらせます。
キルティングを施すことで、この画像のように布一枚でも立体的な模様を浮き上がらせることができます。
チェック模様を浮き上がらせるのが王道ですが、花模様や幾何学模様なども表現できるので、幅広いデザインでもキルティングの技法を活用することが可能です。
あなたは、なぜキルティングが施されるのか、その目的は何かをご存知でしょうか?
続いて、キルティングが施された生地にはどんな魅力があるのかをご紹介しましょう!
まず、1枚でも十分なアイテムが作れる布にわざわざキルティングを施す目的として、「その生地をより丈夫にするため」という点が挙げられます。
おもて面に出るキルトトップと裏地になる裏布の間に芯となるキルト綿を詰めるわけですから、布1枚で作ったときよりも厚みが増しますよね。
その厚みと中に入っている綿がアイテムの耐久性を上げ、丈夫な一品に仕上げるのです。
もちろん元々肉厚の素材を使ったアイテムもありますが、肉厚になればなるほど硬くなってしまいます。
一方でキルティングなら生地は布と糸、綿でできているため、柔らかな風合いを残すことができるんですよ。
キルティングを施すもう一つの目的として、浮き上がる模様を楽しむという目的もあります。
模様が浮き上がることでその陰影を見せたり、生地そのものに装飾を施したりしてデザイン性を高めるのです。
キルティングがファッションに普及する前から布と布を繋ぎ合わせる「キルト」という風習もあり、主婦の趣味として楽しまれていたという歴史もあります。
「模様が浮き上がって楽しめる」という魅力にも関連しますが、模様が浮き上がり生地が立体的になることで、その生地の素材感が出るという魅力もあります。
薄い布1枚だけではわからなかった生地の良さも、キルティングをすることであえて膨らんだところと締まったところの凹凸をつけることで見つけることができます。
人は通常デザインを見るときは、生地よりもそのアイテムの形や色、模様や柄などを見ていますよね。
それがキルティングという技法によって、生地そのものを見るようになるのです。
キルティングはいわば生地を主張する技法だとも言えるでしょう。
キルティングが施されたアイテムは中に綿が入っているため、厚みが増し、見た目でも暖かさを感じることができます。
そしてファッションアイテムだった場合、着てみると実際に暖かく、秋冬の寒い季節にピッタリなアイテムに仕上がるのです。
綿はそんなに重みがあるわけでもないため、キルティングアイテムを着たときには重苦しさもありません。
柔らかさもあるため動きやすく、体が発した熱を綿が外に逃さずその場に留めてくれるため、暖かいです。
それでは実際にキルティングが施されたオススメのアイテムをご紹介しましょう。
どのアイテムもキルティングの特徴やメリットを最大に活かしているので、要チェックですよ!
冬はどうしても寒くなるため、いろんな服を着込みがち。
そうすると動きづらくなるだけでなく、着膨れしてなんだかダサい格好になっちゃいますよね。
そんなときは1枚でも暖かいキルティングコートの出番!
このコートさえあれば、中は若干薄着でも上に着ている限り寒さから守ってくれます。
今年の流行は太ももや膝まである長めのキルティングコート。
1枚でもさらっと羽織れて、重苦しさもありません。
最近はキルティングで浮き上がらせるデザインも豊富なので、お気に入りの1枚を探してみましょう。
もちろんメンズのキルティングコートもかなりオススメ!
男性こそ体を動かすことが多いので、柔らかくて暖かいキルティングコートを1つはクローゼットに入れておきたいところですね。
そろそろ冬物のバッグも店頭に並び出す頃ではないでしょうか?
「バッグは1年中同じようなもの」と思っている人は、寒い時期に並んでいるバッグをよく観察してみてください。
夏よりも冬の方が、キルティングが施されたバッグがたくさん並んでいることに気付くと思います。
キルティングは見た目でも暖かさを演出できるので、キルティングバッグは冬に見かけることが多いのです。
キルティングバッグにもいろいろな種類があります。
まずはこのような柔らかい素材でできた、軽いバッグ。
バッグ自体が軽いので荷物をたくさん入れても重くなりすぎず、カジュアルなシーンで大活躍しそうです。
そしてもう一つは、硬めの素材でできたこちらのキルティングバッグ。
硬めの素材なので頑丈で長持ちしやすいのが特徴です。
カジュアルシーンよりもお上品なコーディネートや、お呼ばれパーティーなどにオススメ!
女性なら冬でもスカートを履いておしゃれを楽しみたいですよね!
ですが、ミニスカートや夏に買ったスカートだと生地が薄く、足元から寒い思いをしてしまいます。
そんなときにオススメなのがキルティングスカート!
見た目も履き心地も暖かく、冬でもスカートファッションを楽しめます。
まだキルティングスカートを履いている人はあまり見かけないので、今のうちに時代を先取りしてみてはいかがでしょうか?
キルティングスカートはロングスカートが多いです。
そのため、ボワッと広がった印象を持つかもしれませんが、実際に自分にピッタリのサイズを履いてみるとスッキリしていて、大人っぽくて可愛いんですよ。
スリットが入った1枚は歩きやすいだけでなく、色っぽさも出してくれるのでオススメです!
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. セールになってた💗 カメリアのキルティング生地が可愛い💕 ピンクです💗💗💗 . #msgracy #エムズグレイシー #キルティングスカート #カメリア
キルティングスカートを選ぶときは、そのデザインもチェックしてみてください。
どんなデザインが浮き出ているのか?ワンポイントはついているか?などを見ていると、虜になること間違いなし!
お気に入りのデザインを見つけて、秋冬はヘビーローテションしましょう!
キルティング生地が優秀なのはファッションアイテムだけではありません。
日常生活の中のインテリアにも取り入れてみてはいかがでしょうか?
足元に敷くキルティングラグなら、毛糸のラグよりも掃除がしやすく、洗濯もできちゃいます。
キルティングの模様によって表情が変わるので、インテリアを楽しむこともできるのです!
このような細かい目のキルティングラグでもお掃除は簡単!
掃除機でゴミを吸うのはもちろん、外ではたくだけで簡単にゴミを落とすことができます。
子供の食べこぼしや細かいゴミが糸に絡まりついて取れない…とお悩みの方は、キルティングラグに切り替えてみてはいかがでしょうか?
キルティングラグはとても柔らかく仕上がるため、赤ちゃんのいる家庭でもオススメ!
赤ちゃんがお昼寝したり、自由に動き回ったりしても安心です。
デザインも可愛いものがたくさんあるので、家のインテリアに合わせてラグも揃えてみてください。
生地問屋YAMATOMIでは既にキルティングしてある生地が何点かございます★
また、キルティングにオススメの生地がたくさんあります。
ナイロン100%やポリエステル100、少し光沢のある生地などが特にオススメ!
それでは、キルティングができる生地をいくつかご紹介しましょう。
定番のシーチング生地をキルティング★入園鞄や通園カバン、その他雑貨等にもオススメです☆手芸の楽しさをUPしてくれそうな頑張り屋さんの生地です。
光沢感が美しいサテン生地をキルティング★こちらも入園鞄や通園カバン、その他雑貨等にもオススメです☆手芸の楽しさをUPしてくれそうな頑張り屋さんの生地です。
星柄の生地をキルティング★こちらも入園鞄や通園カバン、その他雑貨等にもオススメです☆手芸の楽しさをUPしてくれそうな頑張り屋さんの生地です
ポリエステル生地をキルティング。コートやカバンなどにも使用でき、落ち着いたカラーも魅力的です。
やはり定番なのはシーチング★主に雑貨などにおすすめです!
中肉厚のポリエステルツイル生地です。若干のストレッチ性があり、綿のようなしなやかさも持ち合わせています。
豊富なカラーバリエーションで展開している中肉のサテン生地。
程よい厚みで適度な反発感があり、光沢感が華やかな印象を演出しています。
上質なマイクロファイバーを使用した、なめらかな風合いのライトタイプのフリースです。
フリース素材だとキルティングを施したときに、より暖かさを強調することができますね。
その他、様々な素材でキルティングは可能。
独自に試験をして試してみるのも面白そうです!
素材感を出したいならキルティングしよう!
その生地の素材を伸ばしたい、素材を主張したいのであれば、ぜひキルティングを施してみましょう。
模様を浮き上がらせたり、ただの1枚の布から暖かみのあるアイテムに変身させたり、丈夫にしたりなど様々なメリットや楽しみ方がありますよ!
きっとキルティングの魅力にどんどんハマっていくはずです。