ホーム > 【小ロット生産LABO】縫製会社を探すことができる SDファクトリーとは?
2018.9.25
こんにちは。YAMATOMI LABOです。
これからオリジナルのアパレルを立ち上げたいと考えている方やデザイナーとして独り立ちしたいと考えている方
小ロットでのOEMなどを検討されている会社の担当者様の共通の悩みは
「良い縫製工場との出会い方がわからない」ということではないでしょうか。
インターネットでさまざまな事業をしている会社様を見つけることができる時代とはいえ
縫製工場の多くはホームページを持っていなかったり
積極的な新規取引先の窓口を持っていなかったりすることもあります。
だからとって自力で探したり、紹介をしてもらうことは難しかったりという方も多いはず。
特に、小ロットで商品を生産するためには自分で工場に赴き交渉を行う必要があります。
安価で制作してくれる工場といえば中国への依頼が思い浮かぶかもしれませんが
ロットが大きくないと対応しない工場も多く、そもそも語学の壁もあります。
さらに、中国内の依頼先を探すにもどこから手をつければいいのか分からないですよね。
だからこそ、国内で依頼先を探したいという方は多いと思います。そんな時頼りになりそうなのが
「SDファクトリー」というサービスです。さっそく調べてみました!
目次
オンラインをメインとした卸売商社である、株式会社ラクーンが運営する
アパレルに特化した国内の縫製工場やパタンナーをマッチングしてくれるサービスです。
アパレルや小売業、デザイナーの方をメインターゲットとしていますが個人でも利用が可能です。
2015年11月からサービスを開始しました。
現在530以上の全国の工場が登録されており、ご自身の希望条件に応じてあった縫製工場を探すだけでなく
その工場の最低ロットや目安納期、概算価格などを確認した上で問い合わせをすることができます。
さっそくSDファクトリーの具体的な利用方法を見ていきましょう。
まずはトップ画面から自分の希望条件を検索してみましょう。
検索窓から「キーワード」や「都道府県」などで絞り込みをすることもできますし
以下のカテゴリーで対応可能な工場を探すことも可能です。
「カットソー」「シャツ・ブラウス」「ジャケット」「アウター」「パンツ」「スカート」「ワンピース」「ベビー」「キッズ」「服飾雑」貨」「バッグ・小物」「その他」……
縫製とひとことで言ってもかなり細かく分かれていますね。
それぞれのカテゴリーで30~60工場がヒットするので、条件の合う工場が見つかる可能性も高いのが特徴です。
次に、いくつかヒットした工場の中から、各工場の詳細ページを確認していきましょう。
詳細ページには「ロット」「目安単価」「納期」「取引実績」「特徴」「取引条件」「設備」が記載されています。
その工場が得意とする内容や、最低ロットを確認することができますし
おおよその概算価格が事前に確認できます。
いくつかの工場を比べてみて、自分の制作したいアイテムとの親和性や、納期や小ロットなどの条件面が問題ないかどうかを確認し、2~3工場を候補として絞り込みましょう!
工場の詳細ページには「>問い合わせる」ボタンがありますので
そこから工場に問い合わせをしてみましょう。
電話番号やメールアドレス、WEBサイトのURLなどの基本情報から、アイテムやロット数・希望納期を入力していきます。
さらに、「依頼したい工程」として「未定/デザイン/パターン/サンプル/素材手配/裁断/縫製/プレス/二次加工/その他」を状況に応じ選択します。
また、「用意できているもの」として、「仕様書/パターン/サンプル/画像」などを選び、こちらの詳細状況も合わせて伝える項目があります。
その後工場からの連絡を待ち、詳細な見積もりや制作についての相談を行います。
「利用方法:その2」で2~3工場を候補に、とお伝えしたのは、1社に絞り込んでしまうと
「うちではできません」となってしまった場合に、納期などでお急ぎの場合に困ってしまうためです。
いくつかの工場と同時に見積もりを進めておけば、途中で条件が合わなくなってしまった場合にも計画がとん挫することがありませんし
すべての工場で見積もりまで出してもらうことができた場合には価格や内容を比べ、より良い工場を選ぶこともできそうです。
見積もりや相談を経て、最終的に依頼したい工場と内容が固まったら、サンプルの作成をし完成イメージに齟齬がないかを確認したうえで生産を開始しましょう!
中国では多くの場合「ロット3,000以上でないと受けません」という工場も多くあります。
場合によっては、「サンプル扱いで20個作ります」という縫製工場もありますが
よほど他の大型受注とセットで、とかお付き合いが長いから、といった場合でないと難しいです。
さらに、日本人との感覚の違いにより、「こんなはずではなかった!」
というイメージとは全く異なる出来上がりになってしまうことがあるのも正直なところです。
その工場との付き合いが長く、日本人とは異なる受け取り方や文化があることなどを踏まえた上で
的確な指示を出すことに慣れているのであれば、海外生産でも問題なくイメージ通りのものが仕上がることももちろんありますが、これから始めようという方にはあまりおすすめできません。
さらに、海外の場合には輸送費についても考える必要があります。
多くの場合は船でのまとめての輸送になりますが、急ぎだからといってFedEx(フェデックス)などの空輸にすると、確かに2日後などすぐに届くため便利ではありますが、かなりの金額になってしまいます。小ロットでの生産を検討している場合には、特に輸送費はバカにできません。
そのため、総合的に考えると、国内での縫製工場を見つけるのが結果的に早く・安いことも多いのです。
そこで、国内の縫製工場を条件に合わせてカンタンに見つけることができ、ネット上でロットの確認や見積もり依頼まで完結できるSDファクトリーは
小ロット生産やこれからアパレルを本格的に始めていきたい方にはぴったりのサービスであるといえます!