ホーム > 生地の仕入れ方法とは?アパレル企業やハンドメイド作家さんの生地の仕入れ方を徹底解説
2018.7.26
こんにちわ。大阪で生地の卸売販売をしている山冨商店/生地問屋YAMATOMIです。
生地に関わる仕事をしていると、様々な人が生地を探しているな〜と日々感じます!
最近増えているなと感じるのは、minnneやCreemaといったハンドメイトサイトに登録をされているクリエイタさんや作家さん。また、これからアパレルブランドを立ち上げたいと思っている方からのご依頼も少しづつ増えてきました!BASEやshopifyといった手軽に開設できるWEBショッププラットフォームも出てきてますよね!
このように、生地の仕入れに携わるお客様の層が変化してきたからでしょうか。
生地の仕入れについて、分からないことが多いので教えて欲しいというお客様に出会うと、まだまだ生地の仕入れ方には不透明な部分があるのだなと感じます!
そこで、今回は生地の仕入れ方について分からない方のために、少しでもお役に立てることができればと思い
『生地の仕入れ方法とは?アパレル企業やハンドメイド作家さんの生地の仕入れ方』についてご紹介したいと思います!
いやいや!仕入れ方よりもさっそくアパレル向けの生地を仕入れたいというお客様は弊社の運営している
生地問屋YAMATOMI(https://yamatomi.biz)にぜひぜひお越しください*
約10000品番(12万種類)の生地からお探しの生地を探し出し、誰でも簡単に安心して仕入れができるWebサイトになっています。そうそう、こんなサイトを探していた!と思ってもらえると思いますよ!
生地の仕入れができるWebサイト
サンプルも無料で取り寄せができるので安心ですよ!
生地問屋YAMATOMI(https://yamatomi.biz)
目次
● アパレル・雑貨・インテリアの企画開発で生地が必要!
● 工場などの資材として使用するための生地が必要!
● minnneやCreemaに出品するスカートやシャツの制作に使う生地を仕入れたい!
● オリジナルブランドを立ち上げるために生地素材を探している!
このように、生地を探そうというシチュエーションになった際、皆様はどこでどうやって生地を仕入れますか?
すでに仕入先のコンバーターさんが会社に営業をしに来てくれるという方もおられるかもしれませんが、小規模の事業者様や個人事業様、クリエイター様、個人様で活動をする場合には、なかなかテキスタイルコンバーターさんから情報を貰おうと思っても難しいことですよね。(※テキスタイルコンバーターさんって何?と思っても安心してください。下の方でコンバーターについて書いていますので、このまま読み続けてくださいね。)
そこで、具体的にどのような方法があるのか、またそれぞれの仕入れ方の特徴、メリット、デメリットについてご紹介したいと思います。
生地を購入しよう!と思った時、生地を販売している小売店に行って生地を購入する方法がやはり一般的でしょうか。手芸用の生地に強いのはユザワヤさんやABCクラフト、トーカイさんあたりが有名ですよね。扱っている生地は柄物の生地や定番カラーの生地が豊富にあるイメージです。また、衣料向けの生地や定番の生地を豊富に揃えているのは、大塚屋さんでしょうか。京都ですと、NOMURAテーラーさんや、大坂のとらやさんなんかも有名です。また、こだわりの生地を色々と扱っているといえば、鎌倉スワニーさんなんかもお客様からよく聞くお店です。鎌倉スワニーさんっておしゃれですよね!
小売店さんで生地を購入する場合、生地によっては安く入手できるものもあります。
そして、何より取扱種類が沢山あるので、見ているだけでも、こんなものを作ってみたいとなりそうです。
ただ、売り切れてしまった生地を再入荷するかどうかは分からないので、リピートで購入する予定がある場合は確認が必要です。
・お店に気軽に行って生地を探せる
・値段は高すぎることも安くもなく普通
・定番の生地や変わった生地など色々取り揃えている
・現物限りの商品が多いためリピート購入が難しい
昔から繊維の街と言われ、生地問屋さんが集合している街が日本に2つあります。
東京の日暮里と大坂本町の船場センタービル。
東京の日暮里で有名なお店といえば、TOMATOさんでしょうか。Webで小売もされていてとにかく安い生地が色々と揃っていますよね。また、日暮里商店街には古くから生地問屋として営業をしているお店が沢山あります。
私もTOMATOさんに行ったことがあるんですが、品揃えがすごすぎてびっくりしました!
そして、大坂船場センタービルは色々な生地問屋さん、生地屋さんが点在しているビルです。昔に比べると問屋さんの数が減ってしまっていたり、時代と共に生地問屋さんからテキスタイルコンバーターに業態を変えて営業している会社もあるので、日暮里のTOMATOさんのように反物を積み上げている所は少ないのですが、長くお付き合いができる生地の仕入先を探すには魅力的な所です。http://www.semba-center.com/shop_category/cloth/
また、問屋さんの中には、大手テキスタイルコンバーターとの繋がりを持つ問屋さんもあります。
特徴としては、老舗の問屋さんであることです。私達の会社山冨商店もその一つです。
また、問屋さんによってはアパレル企業が使わなくなった残反物やBC反物を取り扱っている会社もあり、掘り出し物の生地と巡り会えることがあるのも魅力の一つなんですよ!
ちなみに山冨商店でも店舗を構えて残反の販売をしているので、ぜひ大阪にお越しの際はこちらのお店にもお気軽に遊びに来てくださいね!
https://senbamap.com/yamatomi/
ただし、日曜が休みのお店があることや、営業時間が短い場合、小規模の取引では相手にしてくれない問屋さんもあるので注意が必要です。ちなみに、うちのお店も土曜日曜がお休みで営業時間が10:00〜16:00となっています。
・生地の問屋さんが街に固まっている
・掘り出し物の生地が見つかるかもしれない
・テキスタイルコンバーターが取り扱う生地を問屋さんを経由で仕入れることができる
・土曜日曜が閉まっている
今は、LCCのおかげで、かなり安く航空券を購入することが出来るようになってきました。
そのため小規模事業の方や個人の方でも海外に出向き生地を購入してくることも選択肢の一つになっているかもしれません。
特に生地の仕入先として有名なのは、韓国や中国でしょうか。またハイブランドの生地を入手できる可能性のあるニューヨークやヨーロッパで生地を買い付けてくるというのも選択肢の一つです。ニューヨークのマンハッタン、ガーメント地区には生地問屋さんも沢山あるようです。韓国、広州の生地屋さん街はとにかく規模の大きさに驚かされます。
ただし、海外の問屋さんと大口の取引を行う場合は取引条件や納期、配送に関してなど色々とトラブルになることもあるので、エージェントなどを通すことをオススメします。
・日本では取扱のない生地を仕入れることができる
・中国、韓国では安く大量に生地を購入することができる
・ハイブランドが使用する生地などを購入できるかもしれない
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楽天やアマゾン、その他生地を取り扱っているお店をインターネットで探す方法も一つですね。ただ、インターネットと言っても、色々種類のお店が出されているので、小売店さんが販売されているサイト。問屋さんが運営している卸売りサイト。また、最近ではテキスタイルコンバーターさんを集約しているサイトもあります。
生地問屋 生地仕入れ アパレル生地 といったワードで調べてみても色々出てくるかと思うので、一度調べて見てください。
インターネットで購入する特徴
・小売店、専門店、問屋さんなど様々な種類の企業がお店を出している
・現地に行かなくても生地を購入できる
・生地を直接触って購入ができない
テキスタイルコンバーターとは、日清紡績やクラボー、カイハラといった大手メーカーと強力し、生地の企画から製造加工までを自らのリスクで行う事業者のことです。
大手アパレルメーカーなどはこのようなコンバーター企業と一緒になり、トレンドに合わせた生地を提案してもらうことや、展示会、生産時期に合わせた生産管理を行っており、生地作りのプロ集団といえる企業です。
このようなテキスタイルコンバーターは大坂を中心に多く存在しており、インターネットで探すと企業情報として出てきます。大手ですと、瀧定名古屋やスタイレム瀧定大阪といった会社が該当します。
また、テキスタイルコンバーターには専門性を持った会社も多く存在しています。例えば、
このようなアパレル企業のテキスタイル部門の黒子のような会社と取引が出来ると、生地の仕入れはとても楽になるかもしれません。
ただ、テキスタイルコンバーターと取引を行うためには様々な条件が必要です。
資本金はいくらか?年間の売上高と利益はいくらか?創業何年か?銀行からの借入はあるか?メインバンクはあるか?などの条件を、決算書の提出などと合わせて審査の後、取引を行うかどうかが決まります。
そして、個人事業主の方や小規模事業者様の場合は取引をしてもらえないケースが大半です。
・生地作りのプロフェショナルと繋がれる
・大手アパレル企業が使う生地をトレンドに合わせて仕入れることができる
・取引を行うためのハードルがとても高い
生地といっても大きく2種類に分類されることを知っていますか?
織り方や柄や素材によって違うのは当たり前なのですが、同じ生地でも実は大きく2種類に分かれています。
それがプロパー生地とデットストック生地 です。
そして、それぞれの生地には特徴(メリット・デメリット)があります。
プロパーの生地というのは、テキスタイルコンバーターが中心になって販売をしている定番生地とトレンド生地も含まれます。プローパー生地の定番生地の場合、必要な時にテキスタイルコンバーターに注文をかけると、基本的に常備在庫をしているため入手ができます。そのため、定番の商材企画や、資材として使用する際に大変オススメの生地です。
次にトレンド生地ですが、これは主にアパレル向けに展開される生地です。約1年〜2年後洋服となって展開されるだろう生地を企画し在庫ストックします。そして、販売実績に応じてリピートで在庫を積みます。販売実績が悪くなると、その生地は廃盤となっていきます。そのため、トレンドを追いかけるアパレル企業にとっては必要な生地であり、使用している生地の9割はプロパー生地です。
このように、プロパー生地とは、今まさにテキスタイルコンバーターが販売中の旬な生地ということになります。
補足ですが、テキスタイルコンバーターが今展開している生地を使用した洋服が店頭に並びだすのは、約半年後〜1年後になります。
・定番生地、トレンド生地を適正価格で入手できます
・メーカーが在庫を積んでいるのでリピートして小ロットから購入できます
・トレンド生地(来年度のSSやAW)といった生地を入手できます
・展示会ベースで新しい生地が登場し、半年〜1年程度リピート購入ができます
デットストック生地といのは、残反やBC反、サンプル生産反のことを言います。これらは、アパレルメーカーに向けてトレンド生地として販売をしていたが、在庫として残ったために、まとめて売り切ってしまうこと、またテスト的に生産してみたが量産にならなかった生地などがあります。
また、紡績工場で量産した反物の中に、規定以上の汚れやキズが発生した場合にはB反・C反といった生地となり、正規ルートで販売ができない生地も、デットストック生地として扱われる場合があります。
・出物生地を安く入手ができる場合があります
・B反C反を特価価格で入手ができる場合があります
・掘り出し物の生地を入手できる場合があります
・変わった柄の生地や某有名企業ロゴが入ったような生地が入手できる時があります
・リピート購入をしたくても完売してしまうと同じ生地は手に入りません
生地の仕入先を探す時、プロパー生地を探すのがいいのか?もしくはデットストック生地を探すのか?
で分けて考えるのがおすすめです!
もし、今シーズンのみ作成する場合や、とにかく変わった生地を探している、そして残っている生地をまとめて買うので安く入手をしたい。そういった場合は、デットストック生地が入手できる場所に行くのが良いです。
逆に、安定した仕入れができる定番生地を必要としている。大手、テキスタイルメーカーの取り扱うトレンド生地を仕入れたいといった場合にはプロパー生地や、その情報を入手できる場所に行くべきです。
デットストック生地を入手する場合、デットストックを取り扱っている問屋さんを探すのがオススメです。
問屋さんを挟むと中間マージンが乗ってしまうのですが、問屋さんが在庫を積んでいる中から購入が出来るのでメリットは多いです。もし、もっと格安にデットストックを仕入れるルートを見つけたとしても、仕入れロットがすごい量になります。
そして、もう一つポイントなのは、ある程度決まった問屋さんと取引をするようになると、デットストック生地の入荷タイミングに合わせて、お客さんに必要そうな生地が入ってきたよ〜と教えてくれることがあります。デットストックを取り扱っている問屋さんを見つけた時は、とにかく実績を作り、このような生地があれば紹介してほしいと言っておく。そうすると、だれよりも先にその生地を購入するかどうか決めることが出来る?かもしれませんよ。そしてももう一つポイントとしては、必要ないかもしれないな〜と思うような生地を紹介してもらった場合、たまに購入をしてあげるとお得な情報が入ってきやすくなるかも?しれませんよ。
ちなみに、日暮里のトマトさんや大坂のとらやさんもデットストック生地を販売されています。また、大坂の山冨商店ではは高級婦人服地をメインにデットストック生地を扱っています。こちらは店頭でのみの販売ですので、気になる方は一度足を運んでみてください。
プロパーの生地を仕入れようと思うと、基本的にはテキスタイルコンバーターとの繋がりが必要です。そのため、直接テキスタイルメーカーとの口座を持つ、またはテキスタイルコンバーターとの窓口になってくれる問屋さんを探すという方法になります。
そのため、ある程度大きな規模のアパレルや企業は、テキスタイルコンバーターにアポイントを取ってみてもいいかもしれません。ただ、小規模の企業や個人事業主様、ハンドメイド作家、クリエイターさんなどは口座を持つことが難しいです。また、大きな規模の会社様でも一回の仕入れでいいという場合は口座を開設することは難しいというケースもあると思います。
そのためテキスタイルメーカーから取扱を行っている問屋さんを紹介してもらう、もしくは探す必要があります。といっても、なかなかどこに聞けばいいか分からないですよね。
そこで、プロパー生地を仕入れたい方にオススメなのが
大坂の老舗生地問屋山冨商店が運営する生地仕入れサイト
生地問屋YAMATOMI
https://yamatomi.biz
です。
山冨商店の運営する生地問屋YAMATOMIの特徴は
● 創立70年老舗生地卸商の山冨商店が運営する仕入れサイト
● 約50社のテキスタイルコンバーターとの正規取次問屋
● 約10,000品番を取扱い、色・柄を含めると約120,000点以上の生地を仕入れ可能
● 全ての生地をWebサイトにカタログ掲載
● 生地の種類・素材・柄・目的に合わせて生地の検索ができる
● 5品番まで生地見本帳を無料で取寄せができる(中には有料のものもあります)
● 原反での仕入れはもちろん、カットオーダーで1m〜購入ができる(カットの場合カット賃がかかります)
● テキスタイルコンバーターの展示会参加情報やトレンド生地について発信している
● 大坂本町にあるショールームで全品番の生地サンプルを実際に触り見ることができる
などなど、プロパーの生地を探している方にとって全ての必要要素が入っています。
また、山冨商店では IT × デザイン を時代にあわせて取り入れているので
生地の仕入れといっても、生地の検索から画像を通しての生地確認、サンプル帳での生地風合い確認、生地のオーダー、見積書確認、正式の注文、決済まで流れるように利用ができます。
これは、山冨商店が生地の仕入れ、プロパー生地の取次問屋の仕組みを分かりやすくを掲げてきたからこそだと思います★アパレル企業様がテキスタイルコンバーターから生地サンプルを調達し、商品企画に活かすまでのプロセスと全く同じ仕組みで利用できますので、是非ご活用してみてください。
生地問屋YAMATOMIでは、法人様や個人事業主様を対象にビジネス会員のカテゴリーをご用意しています。
ビジネス会員になると
● ビジネス会員価格で表示、購入ができる
● サンプル帳の取寄部数が7部まで利用できる
● 掛決済(Paid決済)を利用できる
など、価格面、支払い方法で事業者様にご納得頂けるようになっております。
また、お探しの生地などございましたら優先してご相談に乗らせて頂いております。
そして、ビジネス会員様のみお得な情報やトレンドに関する情報も発信してまいりますので、事業者様で継続したご利用をご検討のお客様は是非ご登録をしてみてはいかがでしょうか?
さて、いかがだったでしょうか?
生地の仕入れ先や仕入れ方について、少しでもイメージが持てたでしょうか?
ヨーロッパのアパレルブランドなどは、まず素材を探し、そしてデザインを落とし込んでいく。
素材がよければ顧客に納得してもらえる。だから、徹底的に素材から探すそうです。
対して、日本はデザインから起こし、デザインに合う素材を探すのが一般的だそうです。
どちらが正解というのはないと思いますが、それだけ素材に求める要素が多いのだなと感じます。
生地もその一つの要素を締めているように思います。
ですので、納得できる素材。この素材で製品を作ってみたいと思える。
そんな生地と出会えるよう、目的に合わせた仕入先を何社かもってもらえたらいいなと思います。
そして、プロパー生地を少ロットから短納期でお探しの場合は、是非生地問屋YAMATOMIのご利用をご検討くださいね。皆様からのご相談をお待ちしております!