ホーム > 【ラニーニャ現象】2024年夏は観測史上1位の暑さ!夏を乗り切るひんやり素材とは
2024.7.25
40度近い気温が続く2024年7月、異常な暑さに参っている人も多いのではないでしょうか。
実はこの異常気象、「ラニーニャ現象」と呼ばれる現象が原因かも?
まだまだ続く夏、このままでは熱中症や体調不良が心配ですよね。
暑いときは、着るものや身に着けるものを変えるだけでも体感温度が変わります。
今回は観測史上1位の暑い夏を乗り切るひんやり素材「接触冷感素材」をご紹介します!
目次
エルニーニョ現象とラニーニャ現象はセットで語られることの多い現象です。
エルニーニョ現象は、赤道の日付変更線あたりから南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなる現象のこと。
一方でラニーニャ現象は同じ海域で海面水温が低くなる現象のことを言います。
ラニーニャ現象が起こることで、日本付近では太平洋高気圧が北に張り出しやすくなり、気温が高くなったり、日本付近に台風が発生しやすくなったりするのです。
2024年7月は35度を超える気温が続き、残暑も厳しくなる見込み。
暑くて長い夏を安全に乗り切るためには、こまめな水分補給や長時間屋外で過ごす場合は涼しい場所で休憩を挟むなど、日頃からの対策が必要です。
加えて、身に着けるものには体を冷やしたり体感温度を下げるひんやり素材を選ぶのも効果的です。
また台風シーズンでは、多くの台風が日本に上陸することも考えられるため、しっかりとした防災対策が必要になりそうですね。
生地を触るとなんとなく「冷たい」「ひんやり」と感じる効果のことを、「接触冷感」と言います。
たとえば、夏場に日陰のコンクリートや鉄を触ると「冷たい」と感じることも、接触冷感です。
これは実際にその生地が冷蔵庫のように冷たさを発しているのではなく、ある仕組みによって「冷たい」と感じるように作られているのです!
ここでは生地としての接触冷感素材の仕組みや活用シーンをご紹介します。
参考記事:冷たい生地の秘密とは?ひんやり感じる接触冷感の仕組みってどうなってるの?|YAMATOMI
生地を触って冷たさを感じるためのポイントは次の2つ。
・熱伝導性
・シャリ感
1つめの「熱伝導性」とは、高温部から低温部に熱が移動する性質のこと。熱は物体を問わず熱いところから冷たいところへ向けて移動する仕組みがあります。
接触冷感素材は熱伝導率の高い繊維を使うことで、人の体が持つ熱を奪って、ひんやりと感じさせてくれるのです。
そして2つめの「シャリ感」とは、生地の肌触りのこと。サラッとした肌触りの生地は、汗によるベタつきや不快感を軽減してくれて、生地が肌にまとわりつくのを防いでくれるのです。
「熱伝導性」と「シャリ感」が組み合わさることで、暑い夏でも快適な接触冷感素材が完成します!
接触冷感はどの素材にもあるわけではありません。
JIS規格における接触冷感の評価基準として「Q-max値」という値があり、この値が0.1以上あれば接触冷感と定められています。
しかし、触ってはっきり冷たいと感じるためにはQ-max=0.4程度は必要。特に接触冷感効果の高い素材は次の4つです。
麻:Q-max=0.35〜0.4
シャリ感もあり、吸湿性・放湿性も高い接触冷感素材の代表です。
絹:Q-max=0.3
成分が人と同じタンパク質なので肌馴染みが良く、なめらかな素材です。
レーヨン:Q-max=0.3〜0.35
絹の代用品としてなめらかな手触りが魅力、かつ安価でQ-Max値も高い優等生です。
ポリエステル:Q-max=0.3〜0.35
シワになりにくい、虫が付きにくいなど、普段使いしやすい素材です。
接触冷感素材は、特に夏場は幅広いアイテムに活用できます。
まず身近なところから取り入れるなら衣類ですよね。
普段着はもちろんですが、特に作業着や制服など、長時間着用するもの・屋外での活動時に着用するものには積極的に取り入れていきましょう。
作業中の事故防止や熱中症予防の観点でも、夏の制服に取り入れる企業や学校が増えてきています。
スポーツをすること自体が体から熱を発することなので、スポーツウェアにも接触冷感素材がおすすめ。
特にサッカーや野球、テニスなど、屋外でのスポーツには今や欠かせない存在。登山やハイキングといった趣味を安全に楽しむためにも取り入れていきましょう。
しかし体を冷やしてくれるとはいえ、一時的なもの。必ずこまめな水分補給や涼しい場所での休憩を忘れずに!
人は寝ているときにも体から熱を発しています。夏はクーラーが効いた部屋でも寝汗を大量にかく人も多いのでは?
ベッドシーツやパッド、枕など、春夏の寝具にも接触冷感素材を取り入れることで、寝ているときの不快感を軽減してくれますよ。
すべての寝具を変えなくても、まずはベッドパッドからでも寝心地は全然違うはずです。
夏でも風邪やコロナは流行るもの。特に医療従事者は、相変わらずマスクが欠かせないのではないでしょうか。
しかし夏場のマスクは息苦しいだけでなく、暑さや呼吸のしづらさによる危険性もあります。
接触冷感素地を使ったマスクを持っておくと安心ですね。
40度近い気温にやられているのは、人間だけではありません。犬や猫などのペットも、あまりの暑さに参っているものです。
夏は暑いからペットに服を着せない人もいますが、暑すぎるゆえに、あえて接触冷感素材の服を着せてあげた方がペットも快適な場合がありますよ。
みなさんに快適に夏を過ごしてほしい!という思いで、生地問屋YAMATOMIでは接触冷感素地を多数そろえています。
衣類、寝具、小物など、使いたい用途に合わせてぜひ検討してみてくださいね。
また生地サンプルも取り寄せ可能なため、肌触りや冷感具合を確認したい方もお問い合わせください!
薄手で柔らかく、しなやかなタッチとクリアな表面感が魅力の生地です。優れたストレッチ性がありますので、ピタッとしたアイテムなどに使うのも◎体温を程よく下げてくれて快適に過ごせますよ。
「人にも環境にも優しい」を掲げて作られたひんやり素材。綿ですがシャリ感があり、接触冷感効果、吸水速乾性、消臭性など、夏の衣類にあったら嬉しい機能が丸ごと備わっています!
加工をすることで涼感効果を持たせる方法もあります。化粧品にも使われる天然成分なのでお肌に優しく、蒸し暑い夏を安全に乗り切れますよ。麻などのゴワツキ感が気になる人におすすめ!
ハイスペック杢調合繊。東レの「クールモーション®」を使っており、触ったときのクールな冷感とさらりとした肌触りがクセになります。カッコイイ表面感なので、ジャケットやスラックスなど夏のビジネススタイルにも★
天然由来も高機能素材「SPOERRY ICECOTTON」を使用し、薄く軽い風合いでハリコシがあります。薄手かつ接触冷感効果があるので春夏のトップスや肌着向き。天然素材なのでお肌にも安心です。
再生繊維のキュプラを100%使用し、シルクのようななめらかな接触冷感生地です。吸放湿性に優れたベンベルグ®を使っているため、蒸し暑い夏の日でもさらりとした肌触りを維持できます!
心躍る夏のはずが、2024年の異例の暑さで動きたくなくなったり、熱中症にやられたり……と、楽しめなくなってはもったいないですよね。
また、来年以降も同じような猛暑が続く夏が来るかもしれません。夏が好きで暑さに強いはずの筆者ですら「今年の夏は乗り切れるかな?」と不安になってしまうほどです。
安全に夏を楽しむため、ぜひとも積極的にひんやり素材=接触冷感素材を取り入れてみてください!
できれば毎日身につけたり、着替え用に予備があったりした方が安心なので、とっておきを2〜3枚持っておくのがおすすめ。
体調に気を付けながら、暑い夏を乗り切りましょうね。