ホーム > リップストップ生地とは?アウトドアに欠かせない高強度&軽量素材の魅力
2023.9.6
アウトドアグッズ向けにさまざまな生地がありますが、最近特に注目されているのがリップストップ生地です。
名前の由来は「rip(裂ける)」と「stop(止める)」。
他のアウトドア向けの生地とリップストップ生地のどこが違うのかというと、元々の綿やナイロンなどの素材とは別に、強度の高い糸が織り込まれている点にあります。
そのためほつれにくい、破れにくい、裂けても途中で止まるなどのメリットが。
今回はそんなリップストップ生地の魅力を詳しく見ていきましょう!
⚫︎アウトドアやスポーツに適した生地や素材を知りたい
⚫︎アウトドアやスポーツのグッズ選びに迷っている
⚫︎リップストップ生地について詳しく知りたい
という人は本記事を要チェックです★
目次
リップストップ生地は、元々第二次世界大戦中のアメリカで防護服などに使用するために開発されたものです。
まずはアウトドアに適したリップストップ生地の仕組みや特徴について解説します。
リップストップ生地とは、綿やポリエステル、ナイロンなどの素材に、複数に撚って強度を高くしたナイロン繊維などを格子状に織り込んだ織物のことです。
リップストップ生地をよく見てみると、表面に格子状の模様が浮き出ているのが見えることがあります。
こうすることにより、生地の強度を最大限に高めています。
リップストップ生地を選ぶ際の注意点として、作るアイテムによって適している素材が違うことが挙げられます。
たとえばポリエステルは安価で耐久性が高い反面、吸湿性が低く、インナーやシャツなどには適していません。
シャツの場合はコットンが適していますが、逆に水に濡れることで重くなってしまいます。
まずは作りたいアイテムに必要な性能を挙げたうえで、それに適したリップストップ生地を選びましょう!
ここからは、リップストップ生地のメリットをお伝えします。
メリット、すなわち「魅力」ですので、どんなアイテムを作れるかをイメージしながら読んでみてくださいね!
リップストップ生地の自慢は、その強度の高さ。
ほつれにくく、摩擦に強く、破れたり裂けたりしにくいです。
格子状に丈夫な糸が織り込まれているため、もし裂けても、格子部分で止まって裂け目が広がりません。
耐久性が高ければその分アイテムも丈夫で長持ちします。
アウトドアグッズやスポーツウェアは高価なものも多いため、丈夫なアイテムを選んで長く使い続けたいですね。
リップストップ生地はたいてい高密度で織られているものが多く、繊維のスキマがほとんどないので水を弾きます。
防水性・耐水性は、特にテントやリュックなど屋外で使うアイテムやレインウェアなどに求められますよね。
そのほか、森林や山中などで過ごしていると湿気により水滴が衣類や小物に着きやすいため、意外とよく濡れるんです。
防水性・耐水性があれば、どんなシチュエーションでもひとまず安心ですね。
撥水加工や難燃加工を施しているリップストップ生地も。
また高密度ということは、風を通しにくいという効果もありますよ。
リップストップ生地を実際に触ってみるとわかりますが、とても軽量です。
元々水を吸収しにくいナイロンやポリエステルは、濡れても重くなりにくく、軽いまま。
濡れた布製品を持ち歩くのはとても大変ですから、軽量のまま持ち運びやすいのは嬉しいポイントですよね。
一方で、綿素材のリップストップ生地は水に濡れることで若干重くなりますが、そんなに気になるほどではありません。
軽量のため、衣類や小物、アウトドアグッズから資材まで、幅広いアイテムに使いやすいです。
リップストップ生地は、主に高い耐久性や軽さが求められるアイテムに使われています。
実際にどんなアイテムがあるのかを見ていきましょう!
元々軍事用に使われていたため、防護服やパラシュートといったミリタリーアイテムに現在でも使われています。
実際に軍事用ではなく、“ミリタリー感”のあるリップストップ生地もたくさんあり、ミリタリー風ファッションにオススメです。
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アメリカで使われていたデザインのミリタリージャケットはとにかくカッコイイ!
男性だけでなく、女性でも1枚は本格的なミリタリージャケットをゲットしたいですね。
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カーゴパンツはリップストップ生地の中でも人気のアイテム。
こちらはUS ARMYのM-65をモチーフにしているのだとか!
テント、リュック、寝袋といったグッズから、ジャケット、レインコートといったアウトドアウェアまで。
まさにリップストップ生地はアウトドアに欠かせない生地だと言えます。
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アウトドアシーンでは、たくさんポケットのあるジャケットを重宝します。
ダボっとしながらも重くなりすぎず、見た目はエアリーな仕上がりになっているのも素敵です。
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キャンプの必需品、テントやタープにも、リップストップ生地のものがオススメ。
布面積が多いものほど持ち運ぶために軽量さが、そして高価なものほど長く使うために耐久性が重要になってきます。
コットン素材のリップストップ生地であれば通気性もあるため、トレーニングウェアやウインドブレーカーにも使えます。
どちらかというとスポーツジムなどのインドアスポーツより、トレイルランといったアウトドアスポーツの方がオススメですよ。
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ストレッチ性のあるリップストップ生地を使って、動きやすいイージーパンツはいかがでしょうか?
ゆったりデザインにしつつ、ミリタリー要素を足せばカッコよくなります!
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寒くなってきたら、スポーツウェアの上からアウターを着て体を暖めたいですよね。
ウィンドブレーカーもいいけど、ベストタイプにすることで熱を放出しやすく、快適なアウトドアスポーツが楽しめますよ。
リップストップ生地はすべて同じというわけではなく、アイテムによって適した素材が異なります。
主な素材は、綿、ポリエステル、ナイロンの3つと、それぞれを交織した素材もあります。
ここではリップストップ生地の選び方と、3つの素材ごとのオススメ生地をご紹介します。
肌触りが良く通気性もあるコットン素材のリップストップ生地は、主に衣類に適しています。
シャツやパンツのほか、ナチュラルな風合いがあるためエプロンにも。
耐久性と着心地の両方を叶えたいアイテムにどうぞ!
【綿(コットン)のリップストップ生地】
マットな質感とさりげない柄が大人のシックアイテムに向いています。落ち着いた赤のカラーで、アウターにおすすめ!
インディゴ染めでカジュアルながら大人っぽい印象のコットンリップストップ生地。柔らかいので、シャツやエプロンなどに使いやすいです。
ディープブラウンで落ち着いた印象を与えつつ、リップストップ特有の格子柄でおしゃれ度アップ!アウトドアファッションもおしゃれに楽しみたい人に★
水を吸わないポリエステル素材のリップストップ生地は、雨に濡れる可能性のあるアイテム向き。
レインウェアやテント、リュックなどですね。
そこそこ耐久性もあり、生産量が多いため価格を抑えめで、比較的手を出しやすい素材です。
【ポリエステルのリップストップ生地】
程よい肉感と高度なストレッチ性を有しているので、季節を問わずボトムアイテムに向いています。破れにくいので、特にアウトドアウェアやスポーツウェアにぴったり!
ペットボトルからリサイクルされた合繊を使った生地です。ハリがあり上品な光沢感としなやかさが特徴。薄くて軽量で、テントや寝袋などのキャンピングアイテムにおすすめです。環境に配慮した生地を使いたい方に!
ストレッチ性、撥水性、防シワ、そしてウォッシャブルと、たくさんの機能性を備えたリップストップ生地。衣類はもちろん、小物、アウトドアグッズ、資材など幅広くお使いいただけますよ。
ポリエステルより軽量かつ耐久性のあるナイロン素材は、リップストップ生地の中でも特に高い強度を誇ります。
水や湿気を吸わないので短時間で乾くほか、カビにくく、油の汚れは落ちやすく、虫食いにも遭いません。
この頼り甲斐のあるナイロン素材は、テント、リュック、寝袋、ウェアなど、アウトドア用品に最も多く使われています。
【ナイロンのリップストップ生地】
光沢感がありクリアな表面と、やや硬めの風合いが特徴の生地です。撥水加工がしてあるので、アパレルはもちろん資材にもお使いいただけます!
リサイクルされたナイロンの環境配慮されたリップストップ生地です。ふわりと軽量でありつつ、強度があります。塩縮加工を施してヴィンテージ感があるので、おしゃれなアイテムやグッズが作れそうです★
ナイロンのコーデュラ糸を使用し、表面にシリコンコートを施すことで、撥水・耐水性の高いリップストップ生地に仕上げています。テント、レジャーシート、傘、レインウェアなどに!
とても薄く軽量で、独特の光沢とさらりとしたタッチが魅力の生地です。撥水機能があり、スポーツウェア、ダウンなどのアウター、レインウェアなど幅広いアイテムに向いています。
アウトドアやスポーツで「体を動かしにくいな」「なんだかやりにくいな」と思ったら、それは使っているアイテムの素材が原因かもしれません。
リップストップ生地は、まさにアウトドアで求められる「軽さ」と「耐久性」があるから、ガシガシ使える素材。
そしてこれといったデメリットのない、優秀な素材でもあります。
スポーツ用品やアウトドアグッズを選ぶときや作るには、ぜひリップストップ生地を選んでみてくださいね。