ホーム > ユニフォームや作業着に適した生地は?選び方とオススメのテキスタイルを提案!
2022.8.29
仕事のユニフォームや、建設工事等で着用する作業着。
これらの衣類に共通しているのは、消耗が早いことです。毎日着ることが多く、特に現場作業ではとにかく体を動かすため消耗しやすく、衣服を買い替える頻度も高め。
ただ買い替えれば良いだけでなく、そもそも耐久性が高い生地であること、体を動かしやすい生地であることも求められますよね。
さらに夏には夏向けの、冬には冬向けの快適さが必要……と、実はファッションアパレルよりも考える要素が多いのも特徴。
そこで今回は、ユニフォームや作業着に使われるベーシックな生地をご紹介します。
この記事を読んでほしい人
⚫︎ユニフォームや作業着がすぐにダメになってしまい困っている
⚫︎ユニフォームや作業着に使う生地選びのポイントを押さえたい
⚫︎長期間ハードな使い方をしても大丈夫な、耐久力のある素材を知りたい
目次
後ほどご紹介しますが、ユニフォームや作業着の生地といってもさまざまな種類があるもの。まずはどんな生地を選ぶのが良いのでしょうか?
生地の選び方のポイントは3つです。
それぞれ具体的に見ていきましょう!
業種や職種によって、ユニフォームや作業着に適した素材が違うので、それぞれの用途に適した生地を選ぶことがとても重要です!
まずはどんな用途に使うのか、快適に使うためにはどんな機能が必要なのかを洗い出してみましょう。
また、季節に合う生地を選ぶことも重要。
夏なら通気性の高さに加え、接触冷感効果があるとひんやりして心地良いですよ。冬であれば、薄手でも保温効果のある生地を選びましょう。
関連記事:夏の衣類からマスクまで使える!冷感の仕組みってどうなってるの?
予算も無視できないポイントです。ユニフォームや作業着に機能性を持たせると、その分予算は上がりやすくなります。ただ、妥協できる点があれば、その分の予算を抑えることは可能です。
ユニフォームや作業着は団体や会社から支給されることがほとんどですから、どれくらいの速さで消耗するかは個々の扱い方によるものが大きい点に注意。
予算を上げて長く使える衣服にするのも良いですし、年に数回の買い替えを想定して1着あたりの予算を抑える方法もあります。
どのように使っていくか、またどのくらいの期間で買い替えが必要かなどを、じっくりと検討していきましょう。
また生地単体の価格に加え、衣服として縫製した際の価格や追加加工の価格も予算に組み込むことをお忘れなく!
【Point】大量発注でコストを抑える
企業や団体で使うものですから、大量発注をすることがほとんど。大量発注すれば、小ロット発注よりも単価が安くなります。買い替えや追加も想定して、少し多めに発注すれば全体的なコストは抑えられるでしょう。
ユニフォームや作業着は、いわば団体や企業の顔です。色味、デザイン、質感など、イメージに合うものを選びたいですね。
職種や役割等によって色違いにしつつ、デザインや質感、機能性だけ揃えるのもアリ。サッカーで唯一手が使えるゴールキーパーは、他の選手と見分けがつくよう、違う色のユニフォームを着用しているのと同じです。
意外とよく見られているのが風合いや質感です。しゃりしゃりとした質感、ふっくら厚みのある風合いなどもチェックしましょう。
また、用途に適した生地を選ぶことでパフォーマンスや作業効率が向上し、それが団体や企業のイメージ向上につながることもあります。
それでは、ユニフォームや作業着に使われる生地をご紹介していきます。どれもベーシックなので、幅広い職種やスポーツに使いやすいです。
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生地サンプルもご利用いただけます!
ツイルとは「綾織り」という織り方を指しており、この織り方で作られた生地全般を「ツイル」と呼びます。
タテ糸がヨコ糸の上を2〜3本通過した後、1本のヨコ糸の下を通る織り方で、厚手で丈夫な生地に仕上がります。また表面には斜めに走る畝が見えることもポイント。シワができにくく耐久性が高いです。
通常のツイルは太めの糸を使うためずっしり感がありますが、夏用には34番手の細糸を使った薄地のサマーツイルもあり、季節に合わせて使用できます。
テキスタイルの解説:
以下の生地はすべてツイルで作られています。
デニム
チノクロス
カツラギ
しっかりとした肉感と上品な光沢があり、ユニフォームにぴったり。また衣類のみならず、資材としても使えますよ。
しっかりとした肉感とハリ感。ソフト加工で手触りもなめらかです。衣類はもちろん、カバンや帽子の素材としてもお使い頂けます。
タテ糸にはヨコ糸の2倍の糸が使われており、とても緻密に織られた生地です。
ツイルよりも丈夫。また、ツイル生地と見た目は似ていますが、斜めの畝がツイルより急斜文(45度から75度程度)になっているのが見分けるポイントです。
防水加工も施されており、光沢感があって高級に見せることもできます。作業着の他、制服やスーツにも使われている人気の生地です。
糸ムラが少なく丈夫で、光沢感があります。高級感を持たせた素材ですので、ジャケットのあるユニフォームにも向いています。
しっかりとした肉感とハリ感で、ジャケットやボトムなどに向いているギャバです。オールシーズンに対応可能です!
こちらもタテ糸にヨコ糸の1.5倍〜2倍の本数を使用している点ではギャバジンに似ていますが、45番手の細い糸を使って平織りしたものです。表面の畝はよこ畝です。
耐久性があるほか、しなやかさや光沢感もあるため上品に見せることも可能。作業着と営業服を兼用したいときに役立ってくれるでしょう。
薄手ですが、丈夫で扱いやすいです。
テキスタイルの解説:
ブロード
高密度ならではのキレイな表面感が魅力。コットンのさらっとした肌触りで、1日中快適です!
ほどよい肉感・ハリ感があり、どんなアイテムにも使いやすいブロード。豊富なカラーが揃っているので、色違いでユニフォームや作業着を作るのもオススメです。
タテ糸の密度がヨコ糸の1.5倍〜2倍ほどある薄手の平織物。糸はブロードより太めの糸を使用し、表面にはよこ畝が現れます。
ブロードとよく似ている生地ですが、ポプリンの方がやや厚みがあり、風合いはブロードの方が柔らかいです。光沢感やしなやかさは同程度なので、ブロードでは耐久性に不安がある場合には、ポプリンがオススメ!
テキスタイルの解説:
ポプリン
中肉厚ポプリンで、ハリのあるしっかりとした風合いが特徴の素材。洗濯による物性変化が極めて少なく、長くお使いいただけます。
程よい肉感とハリ感があり、使いやすいポプリンです。しっかりとシルエットを出すこともできるので、スタイリッシュな作業着にオススメ!
ベネシャンはサテンのような光沢を持つ高級感のある生地です。織組織はタテ糸が4枚浮いて1本沈む朱子織り、または変化斜文織りと呼ばれています。
厚みがありとてもなめらかで、一見するとユニフォームや作業着には見えないかもしれません。しかし耐久性がとても高く、さまざまな機能加工を施せる点もポイントです。
ただしあまり通気性は良くないため、夏場には避けましょう。
テキスタイルの解説:
ベネシャン
横にストレッチ性のあるベネシャン。光沢感とドレープ性があり、ひときわ上品なユニフォームを作れる素材です。レディースにも人気!
トロピカル=熱帯という名前の意味の通り、夏場のユニフォームや作業着にぴったりの快適な生地です。細い梳毛を使って平織りされており、表面の毛を短くカットして仕上げます。
ウール素材が使われることも多いですが、実はウールは通気性が高く、夏場に適した素材。ストレッチ性が欲しい場合にはポリウレタン素材を選びましょう。
テキスタイルの解説:
トロピカル
財団法人日本防炎協会に登録済の防炎加工生地ですので、溶接作業でも安心。厚すぎない生地で、着ている間の不快感も少ないです。
中肉厚で柔らかくコシがあります。シャンブレーの様な色ムラ感が『こなれ感』を演出してくれますよ。また、2WAYストレッチでタイトなアイテムやボトムアイテムなどに向いています。
細い梳毛糸を交差させながら綾織りにした丈夫な生地です。
「学生服の生地」と言えばピンとくる人も多いかもしれません。学生服は3年間使い続けられるほどの耐久性があるので、作業着としても期待できそうですね。
ただ耐久性が高いだけでなく、通気性も抜群。夏はトロピカル、冬はサージと使い分けるのがオススメです。
テキスタイルの解説:
サージ
スタンダードなサージで、どんなユニフォームや作業着にも使いやすいですよ。帯電防止なので、冬場の静電気が起きやすい現場でも安心。
ポリエステル100%ですが、やわらかなウールライクな質感が特徴。中肉厚でしなやか、カジュアルな印象の生地です。自然なストレッチ感があり、心地良く快適ですよ。
ユニフォームや作業着を作る際、ついついかっこいいデザインにばかり目がいきがち。ですが、毎日着たり消耗が早かったりするからこそ、デザインよりも機能性や快適さをなどを追求するのがとても重要です。
近年は機能性が高く、さらにデザインもスタイリッシュなユニフォーム・作業着が増えているため、選ぶのが楽しいですよね。
しかし、予算との兼ね合いや、「団体や企業の顔になる」ということも忘れてはいけないポイント。
ユニフォーム・作業着作りは大変な面も多いですが、これから長く付き合っていく衣服ですので、用途に適した生地をしっかり選びましょう!