ホーム > 環境にも優しい天然色素で染めた生地・Onibegie®オニベジの魅力。環境にも人にも優しいその理由とは?
2022.8.1
SDGsへの取り組みが活発化していますよね。近年特に注目されているのが、アパレルやテキスタイル業界です。
洋服は毎日着るものであり、なおかつトレンドが存在するもの。しかし、生地や洋服を作る過程での環境への影響が懸念されています。
「そんな中で、私たちは環境を守るために何ができるのだろう?」
「エコなアイテムを手にしたいけれど、トレンドや使いやすさを犠牲にしたくない」
そんな人に今回おすすめしたいのがOnibegie®(オニベジ)です。
本記事では、天然色素で染めたエコな素材、Onibegie®の魅力をご紹介していきます。
目次
Onibegie®(オニベジ)とは、廃棄される予定だったタマネギの皮から抽出した成分をベースに、さまざまな植物の天然成分を配合させて染色したテキスタイルです。
通常、合成繊維には植物成分が固着しにくいため染色が難しかったのですが、開発企業である小松マテーレ社が繊維を独自技術で改質したことにより、安定した染色に成功。
深みのある色を発色し、洗濯しても落ちにくくなっています。
参考:衣料ファブリック – 製品案内|Onibegie®(オニベジ)|小松マテーレ
2016年のグッドデザイン賞を受賞。
名前の由来もタマネギ(オニオン)から来ているので、覚えやすいですね。
※Onibegie®は小松マテーレの登録商標です
⚫︎会社名:小松マテーレ株式会社 ⚫︎設立:1943年(昭和18年)10月 ⚫︎事業内容:衣料ファブリック・資材ファブリック・製品部門・先端材料
小松マテーレ株式会社は、Onibegie®以外にも、ウイルス感染能力を提言する「ウイルスシールド」や、ポリエステルで麻の質感を再現した「アサコ」などのファブリックを開発。
社会環境問題に積極に取り組んでいるSDGs企業です。
Onibegie®はただエコなだけではなく、実は人にも優しい生地。
環境面への優しさと、人への優しさについて詳しく見ていきましょう。
Onibegie®に使われる素材は、廃棄されるタマネギの皮、そして他の植物の成分です。
タマネギの皮は茶色いものもあれば、赤紫色のものもありますよね。それらの皮から抽出した成分をベースに、
などの成分を抽出し、配合させていくことで、ナチュラルな色合いに染色していきます。
本来ならそのままキッチンで捨てられるはずだったものを再利用することで、廃棄物を減らし、環境への負担を軽減できます。
さらに、捨てられるものに新しい価値を与え、再び世の中に送り出すことは、次なるエコやサステナブルなアクションへと繋げるための一歩にもなるでしょう。
Onibegie®で染色されたテキスタイルは、紫外線反射が少ないのが特徴。
実はタマネギの外皮は紫外線をカットする効果があると言われています。タマネギの皮は中身を守る役割を持っており、ケルセチンという物質が紫外線から防御してくれるのです。
上のグラフを見てもわかるとおり、通常染色の製品よりもオニベジの方が反射率が低いです。
特にグリーン系の色の方が反射率が低くなっていますが、これは色に深みがあるほど紫外線をより吸収しやすくなり、目に入ってくる紫外線量が減っているのだと言えます。
特に夏場など、紫外線が強い時期には、色の深いもの・濃いものを身につけるのが効果的です。
ちなみに、タマネギというと涙が出てくる野菜ですが、涙を誘発するのは中身であり、皮にはその効果はありません。「タマネギを切っていると涙が出てしまう」という人でもOnibegie®の洋服を着られるので安心してくださいね。
環境にも人にも優しいOnibegie®。しかし真価を発揮するのは、衣類などのアイテムに使ってこそです!
ここでは、Onibegie®を使う魅力を4つご紹介します。
Onibegie®は合繊ファブリック、つまり素材自体はポリエステルやレーヨンなどの合成繊維が使われています。
合成繊維は天然繊維と比べて欠点が少なく、衣類や小物、インテリアから資材まで、幅広く使われている繊維です。使っていても天然繊維より消耗しにくいこともポイント。
それほど汎用性も利便性も高い繊維ですから、あなたの「作りたい!」と思ったアイテムを実現しやすいでしょう。
近年はリサイクルペットボトルを使用したポリエステルなどエコな合繊ファブリックも増えているため、そうしたエコな生地にOnibegie®で染色をしてみるのもいいですね。
Onibegie®では、化学染料とはひと味もふた味も違うような、天然染料だからこその味わいを楽しめます。
色味はとても落ち着いており、ナチュラルテイスト。深みのあるカラーが多く、子供から大人まで、そして性別問わず取り入れやすいのが魅力です。
たとえばタマネギ同士を組み合わせればイエロー系の発色に。ワインなら赤紫系、オリーブは緑系、米のもみ殻はクリーム系やカーキ系の色を作れます。
天然成分で染色をすると色が偏りがちですが、Onibegie®は他の植物の成分と組み合わせることで、豊富なカラー展開をしているんですね。
こうした落ち着いたナチュラルカラーは、どんなコーディネートにも合わせやすいと言えるでしょう。
お肌はUVケアができても、目のUVケアはなかなか難しいもの。しかしあなたが思っている以上に、目に入っていくる紫外線量は膨大なものです。
目が疲れやすい、乾燥しやすいと思ったら、紫外線の影響かもしれません。
目は一生使う大切なものですから、Onibegie®を利用してUVケアをしてみましょう。Onibegie®の製品を身につけるだけですから、特別なことは何もいりません。
また自分の目だけでなく、自分と一緒にいる人の目を守ることにもつながります。
社会環境問題を目にして心が痛んでも「私には何ができるのだろう?」と無力な自分に落ち込む人も、もしかしたらいるかもしれません。
しかし、大きなアクションを起こす必要はありません。小さな一歩を踏み出すだけで、社会環境の改善に貢献できます。
その一歩とは、エコな製品を購入するのもいいですし、エコな製法で作られたテキスタイルを使ってモノ作りをすることでもOK。いつも選んでいる製品から、エコな製品に切り替えるだけで、それは立派なエコ活動です。
そんなあなたの“一歩”に、Onibegie®が貢献できれば幸いです。
Onibegie®のテキスタイルを使うと、どんなアイテムができるのが気になりませんか?
最後に、Onibegie®を使ったおすすめのアイテムをご紹介しましょう!
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Onibegie®は、アパレル全般ならどんなアイテムにも活用OK。
トレーナーやシャツ、チノパンなど、Onibegie®独特のカラーを活かしたアイテムを作りたいですね。
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和風でもあり、どこかエスニックな雰囲気を漂わせるシャツなんていかがでしょうか?
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全体的にゆとりを持たせたデザインのハーフパンツもおしゃれ。
濃色なので紫外線を吸収しやすく、さらに目へのダメージを軽減できます。
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より紫外線カット効果を高めたいなら、キャップやバケハなどの帽子類がおすすめ。
日差しを遮ることで、暑さも凌ぎやすくなりますよ。
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Onibegie®はバッグとしても人気のテキスタイル。
プラスチック削減や環境への配慮として、エコバッグを持ち歩きたいですね。
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ファッション派の人には、サコッシュなどのトレンド感のあるバッグがおすすめ。
Onibegie®の鮮やかで深みのあるカラーがワンポイントになってくれます。
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テキスタイルの縫製などに制限はないので、こんな形のユニークなトートバッグを作ることも可能。
他にも刺繍を入れたり、ビーズなどで装飾を施したりと、自由自在です!
Onibegie®のあるテキスタイル業者は少ないですが、なんと生地問屋YAMATOMIならOnibegie®の生地を多数取り扱っていますよ。
YAMATOMIオススメのOnibegie®生地をピックアップしました!
ぜひ手に取って天然素材の魅力を体験してみてください。
やや厚手でハリコシがあり、ペーパーライクな生地でカジュアルな印象です。アウターやワンピース、ボトムアイテムなど幅広くお使いいただけます。
素材にナイロンを使用し、しなやかさのあるオニベジ生地です。表面には弱撥水効果があります。オニベジ特有のカラーとナイロンの風合いが相性抜群ですよ。
天然成分のオニベジ×リサイクルナイロンを素材にし、環境にとても優しい生地ができました。やや薄手でふっくらとした風合いで、リラックス感があります。
やや薄手で、ナイロンのしなやかさを活かしたペーパーライクな風合いがあります。微光沢がありキレイめで、ワッシャー加工による程よいヴィンテージ感も魅力です。
環境配慮型素材であるOnibegie®(オニベジ)。タマネギの皮と植物を組み合わせるだけで、さまざまなカラーに発色できるのは驚きですね。環境にも、人の目にも優しいのが魅力。
Onibegie®は不要なものに新しい価値を与えて循環させる、まさにサステナブルな素材だと言えます。
地球のために、環境に優しい選択を。自分や大切な人のために、人に優しい選択をしていきたいですね。