ホーム > イタリアの最高級ウール生地『CANONICO-カノニコ-』の魅力とは?
2019.8.20
あなたは高級スーツにどんな生地が使われているかご存知でしょうか?
有名どころで言えば、イタリア産の「ゼニア」「レダ」「ドラゴ」など。
今回は同じイタリア発祥でありながら、広い価格帯で世界中に広まっている「CANONICO(カノニコ)」について、その特徴や魅力をまとめました!
目次
正式名称は「VITALE BARMERIS CANONICO(ヴィタルバルベリス カノニコ)」
イタリア生地のスーツを購入したことがある人は「ゼニア」や「レダ」と並んでよく耳にするのではないでしょうか?
カノニコはテキスタイル屋として1663年にイタリア北西部のビエラ地区で登場。
1936年に生地メーカーとして創業し、通算350年以上の歴史を持っています。
カノニコとはウール織物のことで、糸の生産から生地に仕立てるまでを一貫して行なっているのが特徴です。
ちなみにビエラ地区はアルプス山脈の近くに位置していて良質な水が取れます。
質の高い生地には良質な水も必要とされているため、ビエラ地区には毛織物工場がたくさん集まっているんですね。
そんな中でも古い歴史を持ち、世界40カ国以上に卸しを行なっているのがカノニコなのです。
「セレブが買うような高級ブランドが使っているから、自分は手を出せない…」なんてことはありません。
バーバリー、アルマーニ、ラルフローレン、ヒューゴボスといった有名ブランドもカノニコの生地を使っているのです。
また、日本国内ブランドで言えば、ユナイテッドアローズ、BEAMS、TAKEO KIKUCHIなどが使っており、この辺りなら手を出せる人も多いのではないでしょうか?
特にスーツとの相性が良く、超一流が仕立てるオーダースーツにもカノニコが使われるほど。
ブランド・ノーブランド、有名・無名にかかわらず、カノニコは世界中で幅広く取り扱われているのです。
実はカノニコの価格帯は10万前後で、高いと感じる人もいるかもしれません。
しかし実は「価格帯のわりに高品質」と評価されており、実際に使用した人はコスパが良いと感じている人が多いんですね。
そんなカノニコにはどんな魅力があるのかをご紹介します。
ウール素材らしい柔らかい肌触りは、着る人やカノニコを取り扱う人を魅了します。
ウール素材の中には肌に触れると硬い・ゴワゴワするといったものもありますが、カノニコはオーストラリアから直接高品質のウールを仕入れ、最先端の技術で生地を作っているため、「硬い・ゴワゴワ」なんてことは起こりません。
もしスーツ店などでカノニコ製のスーツを見つけたら、ぜひ手に取ってその感触を確かめてみてください!
柔らかいだけでなく、実際に着てみるととても軽いです。
ウールって重いイメージがありますが、重厚でクラシックなデザインでも着ている人は軽く快適に過ごしていることでしょう。
特に季節に合わせて作られているのがポイントで、春夏なら「トロピカルクロス」という、クールビズにも利用される生地が人気。
ウール生地だけど通気性が良いので、長時間着ていてもさらりとした着心地で快適です。
逆に秋冬なら暖かみのある「フランネル」がオススメ。
見た目のウォーム感だけでなく、実際に保温性が高く、それでいて軽くて動きやすいです。
カノニコの最大の魅力と言っても良いほど、発色がとても綺麗です。
暖色系・寒色系どんな色でも綺麗に色が入り、ツヤも出るため安っぽい見た目にはなりません。
よりカノニコの発色を楽しむならネイビーがオススメ!
暗め・明るめどちらの色でも綺麗に発色し、美しいツヤがあります。
無地だけでなく柄物にも最適で、鮮やかな色や落ち着いた色などを使って上品な柄にすることも可能です。
こうした色柄の美しさから、メンズスーツだけでなく、レディースジャケットにも向いています。
さらにカノニコはコスパが良いとされており、高級スーツだけでなく、低価格のスーツなどにも幅広く使われています。
他の最高級生地には手を出せないという人でも、カノニコはほぼ同質で価格もそこまで高価じゃないため、挑戦しやすい生地なのです。
カノニコの中にもグレードがあり、高級ブランドは最高グレードを、大衆向けのブランドは中〜下のグレードを使用しています。
同じ生地メーカーの中でもグレードを設定して、どんな価格帯でも使用しやすいことから、ここまで世界中に広がっていったんですね。
それでは、カノニコが使われているスーツを実際に見てみましょう!
どんなスーツに仕上がるのか、ぜひイメージしてみてください!
グレイッシュネイビーにチェック柄のおしゃれなスーツです。
色ムラがなく綺麗な染め上がりになるため、無地ではなく柄物でおしゃれを楽しむ人もいます。
こちらはブラウンで上質なツヤのあるスーツ。
ブラウンのスーツって珍しいですが、カノニコならこんなに綺麗な仕上がりになるんですね。
最近は女性のオーダースーツも増えてきており、人気なのはやっぱりカノニコ!
さりげなく見える裏地の柄も質とデザイン両方にこだわっていますね。
生地の質もさることながら、全体を見たときのシルエットも美しくできるのがポイント。
型崩れしにくい生地でもあるため、どこまでもスーツと相性が良いのがわかります。
ストライプ柄とドライ感のある肌触りが涼しげで、夏にピッタリのスーツです。
引き締めたいときには赤いネクタイを合わせるのも良いですね。
ビジネススーツではなく、タキシードや燕尾服にも活用できるのがカノニコ。
美しいツヤがさらに高級感を高めてくれそうです。
YAMATOMIでも仕入れを行い、カノニコの生地を取り扱っています。
ぜひ手に取ってその品質を確かめてみてください!
素材感のある表面で、落ち着いたツヤ感が大人カジュアルな印象の生地です。
カジュアルスーツからアウター、さらにはインテリアまでお使いいただけます。
落ち着いたグレーの色味がダンディーな大人の男を連想させますね。
涼しげで軽やかさもあるため、夏用スーツやメンズアイテムに向いています。
カノニコが得意とするインディゴカラーはぜひ使っていただきたい素材です。
ムラのない美しい色艶がクセになるかもしれません。