ホーム > テキスタイルデザインって何?テキスタイルの歴史と魅力について調べてみた
2019.7.11
テキスタイルデザインという言葉は普段あまり聞き慣れないかもしれません。
テキスタイル=布、のデザインということで、衣類や雑貨などのアイテムに使用する織物の布のデザインのことを指します。
単純にその布の模様だけではなく、素材や加工方法、配色なども含んでおり、機能面も含めたデザインのことを言います。
そんなテキスタイルデザインを行う仕事が「テキスタイルデザイナー」です。
アパレル業界などではデザイン画を見て糸の織り方や染色、さらには加工方法までも考え素材を選び、オリジナルの生地を作成することもあります。
テキスタイルデザイナーはアパレルメーカーや繊維メーカー、インテリアメーカーなどで活躍することが多いようです。
有名なテキスタイルデザイナーには、「marimekko」のテキスタイルデザイナーとして著名な脇阪克二さんや、ユニークな世界観が人気の氷室友里さんなどがいます。
そもそも、テキスタイルデザインはいつごろから生まれたものなのでしょうか。
日本においてのテキスタイルの歴史は明治頃にヨーロッパからジャガード織機が持ち帰られたことが発祥だと言われています。ヨーロッパのジャガード織機を参考に日本でも量産されるようになり、布の織り方のバリエーションが豊富になり、さまざまな新しい模様が生み出されるようになりました。その頃はまだテキスタイルデザイナーのような仕事をする人はいませんでしたが、染師などの職人が模様を考案していました。
次第にデザインに特化した専門家が増え、戦後京都の着物のデザインの新しい手法として注目が集まり、その後洋服を着ることが一般的になったあたりでプリントデザインの需要が急速に高まっていきました。
特に、衣類に「ナイロン」が多用されるようになると、発色性の良さから様々なデザインが楽しまれるようになりました。
テキスタイルデザインの魅力とは何でしょうか?
ただの布の模様……ではありません!
テキスタイルデザインは、完成形の衣類に合わせデザインされるものもあれば、用途を限定せずにデザインされるものもあります。
テキスタイルデザイナーは多くの場合、全てのデザインの根幹となるテキスタイルを作り出します。
時には、デザインしたテキスタイルデザイナーすら想像していなかった、思いがけない完成作品が出来上がることもあります。
テキスタイルデザインは、色づかいやパターン、プリントによって感情を表現することもでき、人の気持ちに影響を与えるようなデザインを生み出すこともできるなど、無限の可能性を秘めているといえるでしょう。
私達も、生地を選ぶ際に目的に合ったテキスタイルを選ぶことが多いと思いますが、時には生地屋さんで気に入ったテキスタイルを先に購入してから、「このデザインからどんなものを制作しようか」と考えてみるのも楽しいかもしれませんね!