ホーム > 梅雨を乗り切るレインコートに使われている生地ってどんな生地?
2019.6.14
6月に入り、いよいよ梅雨入りです。
空がどんよりと曇って気分が落ち込みがちですが、そんな日はお気に入りの傘や長靴、レインコートなどの雨の日グッズで気分を盛り上げたいですよね。
ところで、雨を弾くレインコートってどんな生地かご存知でしょうか?
今回はレインコートの生地の特徴や、面白い・かわいい・かっこいいなど、ユニークなレインコートのアイデアをご紹介します!
自分のお気に入りのレインコートを手に入れて、梅雨の時期を楽しみましょう!
目次
布と聞くと水を吸い取る柔らかい繊維でできたものをイメージしますが、実はレインコートも布(ファブリック)でできているものの1つ。
ただし繊維を織ったり編んだりしたような、一般的な布とは違い、レインコートには特殊な加工がしてあります。
まずはどんな加工が必要なのかを解説しましょう。
レインコートに一番求められるのは、水を弾いて中へ侵入しないようにする機能性です。
その機能を実現するのが撥水加工。
レインコートに水滴がついたとき、ジワーっと染みるのではなく、水滴が丸くなって表面をコロコロと転がり落ちるのを見たことがあるでしょうか?
それは生地の表面に撥水加工を施しているからなのです。
加工方法はいくつかあり、薬を塗布したり、フライパンのテフロン加工と同じ加工をすることもあります。
撥水加工とよく似ているのが防水加工で、その名の通りこちらも水が内側に染みるのを防ぐための加工です。
日本では耐水圧2,000mm以上で防水生地として扱われますが、レインコートの場合は水で濡れた場所に座ることもあるため、耐水圧2,000mmでは体重で押されて水が染みてしまうことも。
そこで、衣服に使用する場合は耐水圧8,000mm以上が目安となり、レインコートもこの基準が適用されます。
しかし、水が中に侵入するのを防ぐということは、中から外に出るのも防いでしまうということ。
レインコートを着ていたら、雨ではなく自分の汗でびっしょり濡れたという経験はないでしょうか?
それは汗が蒸発して水蒸気となったものの、レインコートの中から出られないために起こる現象です。
そこで、最近のレインコートは外からの水滴を防ぎつつ、中の水蒸気を外に放出する「防水透湿加工」をしたものが多くなりました。
撥水加工・防水透湿加工がされていれば大丈夫!…かと思いきや、レインコートは1枚の布ではなく、衣服。
縫い目やつなぎ目から水が侵入してしまうことも考えなければいけません。
そこで、縫い目やつなぎ目のスキマを無くすのはもちろん、こうした水が侵入しやすい部分にはシーリング加工をすることがあります。
シーリング加工を施すことでよりレインコートを丈夫にし、どこからも水が侵入してこない便利なアイテムに仕上がるのです。
レインコートに必要な加工がわかれば、レインコートに使用する生地も探しやすくなるのではないでしょうか?
生地を探すときには「撥水加工」などの表記がされているものが良いですね。
ただ、レインコートにはある程度の頑丈さも求められます。
レインコート生地の素材はナイロンが代表的ですが、ポリエステルなども使われており、主に合成繊維が多いです。
それでは、レインコートに実際に使われている生地をご紹介しましょう。
市場によく出回っているのが、「ナイロンタフタ」と呼ばれる生地です。
ナイロンとは合成繊維の一種で、耐久性が高く変形しにくいのが特徴。
そしてタフタとは、長繊維の生糸で織られた、密度の高い平織りの生地のことを指します。
ナイロン素材もタフタも比較的安価で手に入るため、消費量が多くよく使われているんですね。
撥水加工などを施したナイロンタフタ生地を使えば、それほど材料費をかけずにレインコートが作れます。
品番: sz713Z 品名 210本ベーシックタフタ N:100%
とにかく定番の撥水ナイロンタフタ生地をお探しの方はこちら★
資材から衣料まで幅広くお使いいただけます。
柔らかい風合いと自然な光沢が特徴的で、いろいろな用途に使いやすい生地もおすすめ。
ナイロンタフタとよく似ているのが、ナイロンオックスという生地。
こちらもナイロンを使用していますが、オックスの方が厚みがあり、より頑丈性が高いのが特徴です。
ナイロンタフタは傘や小さく折りたためるバッグに使われるのに対し、ナイロンオックスは形が変形しないバッグやポーチに使われます。
レインコートにするには少し固いかもしれません。
こちらは420デニールの厚手の生地で、上質な光沢感があります。
落ち着いた色や目を引くような色を使いたいときには、こちらのカラーバリエーション豊富な生地はいかがでしょうか?
NANO-WINGとは、10億分の1メートルというナノの領域で物質を操作して作られた生地のこと。
物質がくっついているため空間がなく、それだけで防水性の高い生地になるのです。
NANO-WINGは撥水性はもちろん、生地についた汚れも拭き取るだけでキレイに落とすことができ、洗濯機でも洗えるという特徴があります。
それでいて生地は柔らかいので、レインコートはもちろんトップス、パンツ、ワンピース、バッグなどのアパレル用品に向いているのです。
NANO-WINGでレインコートを作るなら、ポリエステル素材が使われているこちらの生地がオススメです。
こちらのウェザー生地はタフでありながら多機能なので、普段使いのアイテムに向いています。
高密度の生地といえばベンタイル。
ですが、厳密にはこちらは防水生地ではないため、レインコートに使用するならしっかりと防水・撥水加工をする必要があります。
とはいえ、見た目にも高級感があり、落ち着いた光沢や頑丈さもあるため、防水性高めのファッションアイテムとして使うのがおすすめ。
レインコートとまではいかなくても、雨の日用のアウター作りに向いています。
ポリエステルでできているとは思えない高級感があり、どんなアパレル用途にも向いている生地です。
生地の特徴や種類がわかったところで、いざレインコート作り!
…ですが、いざとなるとどんなレインコートを作ろうか迷いませんか?
そこで、おしゃれな人が集まるインスタグラムより、おしゃれでユニークなレインコートのアイデアを集めてみました。
オーソドックスな形からちょっと面白いアイデアまで、レインコート作りの参考にしてみてくださいね。
傘とレインコートって、同じように見えて実はちょっと違う生地。
子供向けのレインコートを作るときには、性別に合わせた柄はもちろん、本人が好みそうな色や柄を使うのがポイントです。
こちらも子供向けのレインコートですが、なんと恐竜のようなデザインに!
他にも耳や尻尾をつけてあげることで、着るのを嫌がっていた子供でも自分からすすんで「着たい!」と言ってくれるかもしれません。
子供だけでなく、もちろん大人のレインコートでも耳や尻尾を楽しむのもアリ!
こちらは首元にボリュームを持たせることで、首元からの雨の侵入を防いでくれるデザインのレインコート。
アウトドアスポーツを楽しむ女性向けにワンピースタイプとなっており、袖も取り外して半袖にできるので、まさに梅雨の時期に欲しい1着です!
ママにも嬉しいのが、こちらの大判レインコート!
赤ちゃんを抱っこしていることが多いママは大人1人分のレインコートだと赤ちゃんが濡れてしまいますよね。
そこで大判のレインコートにして、赤ちゃんも自分も雨から守ってみるのはいかがでしょうか?
最近は、アウターがそのままレインコートの役割も担ってくれるアイテムも増えています。
こちらもそんなレインコートの1つで、厚手なので防風・防寒も大丈夫!
裏地もおしゃれにこだわっているのもポイントです。
おしゃれを楽しみたい人が増えたからか、レインコートのデザインも凝ったアイテムが増えてきました。
「ザ・雨合羽!」というようなレインコートではなく、まるでトレンチコートのようなデザインなら着てみたいと思いませんか?
雨が降っていなくても着れる、おしゃれアイテムの役割もありますね。
雨が降っていて、人間は良いけど犬が濡れるので散歩に行けない…。
そんなときに活躍するのが、ペット用のレインコートです。
おしゃれなレインコートが、大切なペットもしっかりと雨から守ってくれるでしょう!
雨の日が続く梅雨の時期は、外に出るのが億劫になる人も多いでしょう。
しかし、お気に入りでおしゃれなレインコートを1つ持っているだけで、「これを着て外に出たい!」と思えるようになります。
ぜひ自分だけのレインコートを手に入れて、年に1度しかない梅雨の時期を楽しんでみてくださいね!