ホーム > 【YAMATOMIコラム】HARRIS TWEED – ハリスツイード – 世界の中で唯一条例で保護されている生地の魅力とは何か?
2018.6.28
image by harristweedhebrides
生地に携わる仕事をしていると、まれに感動する素材に出会いますが、間違いなくHARRIS TWEED(ハリスツイード)はその一つだなと感じます。以前は一部の愛好家によって、テーラーなどでジャケットやスートとして仕立てられる用途が多かったハリスツイードも今では様々なショップで見る機会が増えてきました。
最近では、センスの光る雑貨屋さんを始め、セレクトショップ様でも見ることが多くなってきたハリスツイード。この生地の魅力は実はとても奥深しいものです。これほどまでに素材で差別化できるような生地は、おそらくこれから先も出てこないのではないかと思えます。
今回のコラムではHARRIS TWEEDの魅力をお伝えしたいなと思います。
目次
ハリスツイード〈HARRIS TWEED〉はスコットランドの北西に位置するアウターヘブリディーズ諸島(ハリス島)にて、昔ながらの手織りで織られています。ハリスツイードの発祥は18世紀にまで遡り、アウターヘブリディーズ諸島に暮らす女性が島で産出されていた羊の毛から糸に仕立て、漁に出る男性のための作業着を作っていたことが始まりとされています。
現在、条例で保護されている織物は世界中でもハリスツイードだけであり、1909年に設立されたハリスツイード協会の認可品には有名な球体(オーブ)の商標がつくようになりました。
そして、品質はハリスツイード協会が厳重に管理をしています。 そのため、原料はアウターヘブリディーズ諸島(ハリス島)で育てられた羊から採取されるウールのみ、また島民が先代から受け継いだ技術をもとに少しづつ織り込んだ生地のみが、ハリスツイード協会よりハリスツイードとして認められています。
だからこそ
ため、このハリスツイードは大変貴重な生地とされています。
そしてハリスツイードの特徴の一つとしては色、そして柄の豊富さにあります。
ハリスツイードは、ハリス島で育った羊から採取した羊毛を柔らかな風合いに加工し、色を染め、糸に仕立て一本一本機織り機で丁寧に織り込まれていきます。
島民によっては、自転車のようなペダルを漕いで織っている人もいるので、一日に20m程度しか出来ないというのも、希少さを増しています。
上の資料は、ハリスツイードの生地が出来るまでのストーリーが書かれた貴重な資料です。
生地問屋YAMATOMIショールームに行くと見ることができますよ☆
主にオーダースーツなどで使用されてきたハリスツイード。
現在その使用用途はとても幅広く様々な商品に使われています。
とはいえやはり王道はジャケットです。
ブランドを発信するデザイナーやアパレル様の思いとそのこだわり。 そこに、最高級素材のハリスツイードがミックスされすごくかっこいい仕上がりになるのだと思います。
素材の持つ魅力は、男性女性を問わず最大限まで素敵にしてくれます。
お子様向けのベストなんかも高級感が増し、存在感が高まる仕上がりです。
現在では、ハリスツイードを雑貨として見る機会が増えてきましたね。
また、アパレル商品を陳列されている近くで販売されていたり、セレクトショップでハリスツイードの鞄を見ることも増えてきました。
ジャケットや服地とは違い、雑貨になるとなんとも可愛らしく素敵な仕上がりになるのが魅力です。これはウールの持つ温かみと独特の発色性のよさ、そして素材のもつブランド価値も含まれているように感じます。
人気のオーブマークのタグが付いてHARRIS TWEEDと分かるという方もいるようですが、ハリスツイードのようなざっくりとしたウール、そしてこの色使いはこの生地ならではなため、見る人が見ると素材の素敵さにまず目が奪われること間違いなしではないでしょうか?
最近では、minnneやCreemaに登録されているハンドメイド作家さんの出品も多く見るようになってきました。生地問屋YAMATOMIで利用されるお客様もminnneやCreemaで販売されている作家さんがおられます。
ハリスツイードの生地がどんな雑貨に使われているのでしょうか??
調べてみると本当に様々なアイテムに使用されていました。
ちなみに、下の写真のボトルケース。これはとあるドラマで使用されたボトルケース。
生地問屋YAMATOMIで購入頂いた生地を使用頂いたため嬉しくて会社で買いました笑
「ハリスツイード(HARRIS TWEED)の生地をまとめて仕入れたいんですが可能ですか?いくら位になりますか?」そんな質問をよく受けます。
生地問屋YAMATOMIではハリスツイード(HARRIS TWEED)の生地を仕入れることができます。 それも見たことのないような柄など約500種類もの柄見本から選んで仕入れることができます。
しかし、ハリスツイードの生地を仕入れる方法は少し特殊なんです。 その特殊な1番の理由としては、仕入れることができる時期が決まっているということです。
そして、ハリスツイード協会にオーダーが出来る総代理店は国内にごくわずか。 その総代理店がオーダーを受けるのは年に数回程度です。時期はおおよそ9月頃〜11月頃。 そして、オーダーロットは最低60m(1反)単位となっています。
生地問屋YAMATOMIでもその頃に、ハリスツイードの受注を頂いております。 お問い合わせを頂きましたら時期が近づいた頃ご案内をしておりますのでお気軽にお問い合わせください。
生地問屋YAMATOMIでは昨年度、企業様からオーダーを頂いたものと抱き合わせをして少しづつ、YAMATOMIのリスク在庫としてハリスツイード(HARRIS TWEED)のカット販売を50cm単位(巾は150cm)にて承っております。
尚、店頭でも販売をしておりますのでお気軽にお越しくださいませ。
ハリスツイードの生地をご購入の場合、タグの購入が可能です。
ハリスツイード協会よりブランド使用規則が定義れているため、ご購入m数と使用用途により枚数を制限させて頂いております。
詳細については商品販売ページをご確認くださいませ。
下記からご購入頂けるハリスツイード(HARRIS TWEED)がご覧になれます。
完売のものは【廃盤】と表記しております。是非ご覧くださいませ。