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冬将軍がやって来た!寒さを乗り切る暖かい素材の仕組みとオススメ生地

2025.1.28

筆者をはじめ、「どうすれば冬の寒さは和らぐのか?」と考えている人も多いのではないでしょうか。

極寒だと外出も億劫になってしまいますよね。

そんな冬将軍がやって来るこの季節、厳しい寒さを乗り切るためには、暖かいアウターやインナーが欠かせません。

今回は保温性の高い生地やヒート加工のされた生地をご紹介します。

暖かいアイテムを身にまとって、今年の冬も快適に乗り切りましょう!

 

保温性を持っている素材

人の技術によって暖かい素材が生み出されてきましたが、寒さというのは何千年も昔からあったはず。

ではどうやって昔の人々が冬の寒さを乗り切ったのかというと、昔から存在している暖かな素材を活用してきたのです。

生地の中には、ウールのように素材そのものが保温性を持っている場合があります。

保温性のある素材を使った生地で冬向けアイテムを作ることは、現代でも定番ですよね。

 

ウール・カシミヤなどの獣毛素材

ウールで作られたニット生地はとても暖かい、というのは誰でもご存知でしょう。

人が暖かさを感じる理由は、空気の中に温もりが閉じ込められているから。

実はウールやカシミヤといった獣毛素材は、その繊維が縮れているため、空気を逃しにくいという特性があります。

つまり獣毛素材には、人の体から発せられる熱を暖かな空気の層として保持することで暖かく感じる、というメカニズムがあるのです。

シルクも保温性のある素材

意外かもしれませんが、シルクも保温性の高い素材の1つ。

これはシルクの繊維が多孔質構造(小さな穴がたくさん空いた構造)になっているためです。

つまり繊維の間に空気をたくさん含むため、暖かな素材としても活用できます。

肌触りもなめらかで優しいので、上質な保温性素材をお探しの方にオススメですよ。

 

ヒート加工をすることで保温性を底上げ

生地素材そのものとしての暖かさのほかに、ヒート加工を施すことで暖かさを底上げする生地もたくさんあります。

例えばどんな加工や仕組みがあるのかをご紹介しましょう。

太陽光を蓄熱する「タクティウォーム」

とても面白い生地が、太陽光によって暖かくなる「タクティウォーム(TACTYWARM®)」という生地です。

機能性セラミックの粒子をポリエステル繊維の芯に練り込んだ「蓄熱保温ポリエステル繊維」という素材でできており、その仕組みもとてもユニーク。

太陽光をの光エネルギーを吸収し、それを熱に変換することができるのです。

例えば日中に浴びた太陽光を熱に変換して、夜になっても暖かさをキープしてくれるため、1日中快適に過ごせますよ。

生地問屋YAMATOMIでも取扱いがあります★

参考:タクティウォーム生地一覧

 

 

水分を吸収して発熱する「ソフトサーモ」

人は体から水蒸気を発していますが、その水分を吸収することで発熱する、東レの「ソフトサーモ(SOFTTHERMO®)」という素材もあります。

この機能は吸湿発熱性とも言い、水分を熱エネルギーに変えているのです。

さらに、熱エネルギーにより暖かくなった空気をキープする保温性もあるため、暖かさが長時間持続します。

「ソフトサーモ」の生地は薄手のものから表面がふわふわしたものまであるため、用途によって使い分けやすいのも魅力です。

もちろん、YAMATOMIでも取り扱っていますよ♪

参考:ソフトサーモ生地一覧

 

 

手放せない人も多い「ヒートテック」

かの有名なユニクロの「ヒートテック」ですが、実は東レとパートナーシップを結んでいます。

「ヒートテック」の素材は以下の4つの素材を複雑に編み込んでいるのをご存知でしょうか。

体から発する水蒸気が気体になったとき、レーヨンが水分子を吸着して発熱。

水分子の運動エネルギーは熱エネルギーに変換されて、空気を含みやすいアクリルの保温性によって保たれる、という仕組みです。

東レの「ソフトサーモ」とよく似ていますね。

吸水速乾性やストレッチ性なども加わり、普段使いしやすく暖かい生地として、筆者も重宝していますよ。

 

コレを選べばOK!冬に活躍する暖かい生地の種類

素材そのものが保温性を持っている生地やヒート加工された生地などありますが、もっと身近には誰もが見たことのあるような生地だってありますよ。

生地選びに迷ったら「コレだ!」と思う生地を選べばOK。

冬のアイテム作りに役立つ暖かい生地の種類も見ていきましょう!

ニット

ミップベア天 ボーダー

冬の定番とも言えるニットは、実は定義がとても広いです。

広義には編み物のことで、1本の糸を編み合わせて作られた生地全般を指し、水着や下着、靴下などもニットになります。

しかし「ニット」といえば、誰もが想像するのはセーターやカーディガンではないでしょうか。

厚手のある生地や、手触りがソフトで温もりを感じる生地が冬のアイテムにはオススメです。

ファー

エコファーバルキー

毛足が長く、ふわふわした毛皮を「ファー」と呼びます。

ウールなどの獣毛を使っているリアルファーと、自然の毛皮に似せて化繊で作られたフェイクファーがあります。

より細かく分ければ、ミンク類、フォックス類、ラビット類など、その動物の毛並みによって種類も豊富です。

太古の昔から人々は動物の毛皮を着て寒い冬を凌いできました。

ボア

リサイクルボアフリース

ボアもファーと同じく毛皮ですが、毛足が短く、クルクルしていて厚みがあるのが特徴です。

プードルのような「プードルボア」や羊のような「シープボア」など、こちらも種類があります。

毛がカールしているため保温性が高く、アウターやカバン、また裏地などにも使いやすいですよ。

フリース

WarmArt® 両面フリース

ポリエステルなどの化学繊維を使って作られた起毛素材がフリースです。

軽くて暖かいため、アウターやアウトドア系の衣類に使われることが多いですよ。

刈り取った羊毛=「fleece」のように見えることから名付けられました。

フランネル

コットンフランネル①・②

またの名を「ネル」と言って、ネルシャツに代表されるような暖かみのある生地です。

生地の表面を起毛させて毛羽を出すことで保温性を高めるだけでなく、ソフトな肌触りにもなっていますよ。

より厚みのある生地は「フラノ」と呼ばれ、縮絨や起毛の度合いを多くしています。

コーデュロイ

9W Organic Corduroy Pigment Dyed

縦に畝が入った毛羽のある生地で、目にみえる縦のラインがおしゃれ感も演出してくれる生地です。

摩擦にもとても強いため、例えば黒板消しのようなグッズに使われることも。

もちろんスカートやパンツ、アウター、セットアップといった衣類にも人気が高いです。

 

YAMATOMIオススメの暖かい生地

生地問屋YAMATOMIでは、みなさんが寒い冬を乗り越えられるよう、暖かい生地を種類豊富に取り揃えています。

用途は衣類や肌着はもちろん、マフラーやポーチなどの小物類、ベッドシーツなどのインテリアなど、幅広く活用できますよ。

ここでは、YAMATOMIスタッフが特にオススメする暖かい生地をピックアップしました!

 

ウーレンクォーター

ふんわりとしたボリューム感と柔らかさが魅力のニット生地♪ザックリとした編地がカジュアルなので、軽いアウターやワンピース、セットアップなどに向いています。

 

エコファーライト

本物の毛質に近づけたフェイクファー。ハイブランドが毛皮を使わない「ファーリー宣言」をしたことでフェイクファーを取り入れる風潮が広まり、毛質の改良が進んでいます!

 

1/15 RE:NEWCOOL® BOA KNIT

リサイクル紡毛素材“リニュール”のリサイクルウールで作られたボア素材です。ボリューミーでカジュアル、暖かみもあるので、アウターやアウトドアアイテムにぴったりです★

 

プラスリッチ両面フリース

ふわふわの手触りが心地良く、厚みがあるフリース素材です。毛足を短く刈り上げタンブラー加工をしているのでピリングが起こりにくく、資材にも使いやすいですよ★

 

PJ フランネルチェック

「これぞフランネル!」と胸を張って言える風合いとチェック柄★暖かさも十分で中肉厚なので、定番のネルシャツはもちろん、セットアップにもいかがでしょうか?

 

3.5Wコーデュロイ 反応染め

太くてしっかりした畝で迫力満点のコーデュロイ!重厚感のある生地感ですが、手触りは柔らかくふわり。アウターはもちろん、ボトムスやトップス、インテリアなどにオススメです!

 

コーデュロイ風フリース

コーデュロイとフリースが組み合わさり、さらに暖かさ抜群の生地ができました!表面がクリアなので、綺麗めのセットアップやカジュアルなボトムスまで幅広く活躍します♪

たくさんの種類から選びたい方は、こちらも参考にどうぞ!
≪冬じたく*「あたたか素材」を集めました!≫

 

 

冬を快適に過ごすには暖かい生地選びがコツ!

筆者のように寒さに弱い人は特に、保温性の高い生地を選ぶことで寒い冬でもなんとか乗り切ることができます。

冬には欠かせないアウターから、手軽に取り入れやすいインナーや靴下。

さらに、快眠のためにベッドシーツや枕カバーにも取り入れていきましょう。

ただ冬の寒さを凌ぐだけでなく、中でも外でも快適に、時としておしゃれに過ごせるかどうかも大切ですよね。

本記事を参考に、用途に合った暖かい生地を選んでみてください!

 


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