ホーム > アパレル業界の商品企画のプロセスについて学ぼう!
2019.11.28
自分でハンドメイドでも、ECなどでも何かを製作するとその工程の多さに驚きますよね。しかし、毎シーズンに多くの種類で大量のアパレル商品を作っている企業はどのようなプロセスでどのような流れで服をつくっているのでしょうか?
今回はアパレル業界の商品企画のプロセスについてご紹介します!
なんと、アパレル業界では約1年先の商品を企画し制作を進行していきます。
まず最初に行うのは生地などの素材選びからです。
作りたい洋服に合わせ、どのような素材や生地がどのくらいの長さ必要なのかを検討し、生地メーカーに発注します。メーカーごとにラインナップも異なるため、複数の生地メーカーからさまざまな種類を取り寄せ検討していきます。素材ごとに得意なメーカーさんを使い分けることが多いようですね。
生地だけでなく、ボタンやパーツなども調達します。材料が揃ったところで製造に着手していきます。
素材やパーツが決定し、洋服のイメージが固まると、デザイナーがデザインを作成していきます。
素材のイメージも生かしたデザインを作成し仕様書も固めたら、サンプル作成に取り掛かります。
仕様書というのは、工場が製造の過程で洋服を仕上げていくための指示書ですね。パタンナーさんが作成します。
サンプル作成は、工場仕様書の指示通りに作りますが、完成したサンプルは当初のイメージ通りに出来ているかをしっかりと確認します。デザイン画の通りに仕上がっているかはもちろんですが、素材の良さを活かせているのか、縫製に不備はないか、ニーズにあっているかなどトータルで確認する必要があるのでとても大切な工程です。
最初に作ったサンプルで「このままいきましょう!」となることはほとんどなく、何度か修正を繰り返し、サンプルを何度か作ることが多いようです。最終OKの出たサンプルは次のシーズンの洋服をお披露目する展示会に出品します。
展示会は通常、発売される時期の約4~5ヶ月前に行われることが多く、バイヤーからスタイリストやファッションプレス関係の人との商談の場です。お店に並べてもらえるか、雑誌などで紹介されるかが決まるとても大切な場なのですね。
この展示会で各バイヤーなどのリアクションから生産数を決定し、工場にどのくらい発注するかを決めます。
展示会が終わると、工場に必要な素材を届け、最終発注を入れます。その後は納品となりますが、商品は検品する検品業者に届き、物流業者によってお店に届くという仕組みです。
かなりたくさんの工程、たくさんの職業の人の手を経て企画からお店にアパレル商品が並んでいることがわかりましたね!これからお店で洋服を見る目が変わりそうです……!