ホーム > 【小ロット生産LABO】少ロットからの製品染めや機能加工を施してくれる福井プレスについて調べてみた
2018.10.25
布製品の作品やアパレルブランドを展開されている方の中には、もっと少ロットで布へのさまざまなな加工ができればクリエイティブの幅も広がるのに……と思っている方も多いのではないでしょうか。
柄や伸縮性などは素晴らしいのに静電気が発生して洋服には向いてないのがデメリットだったり、繰り返し洗うことを前提としたエプロンなどには色落ちしやすい布は使えなかったり……
実は、こういった布へのさまざまな悩みを解決してくれる、「布の機能加工」をしてくれるサービスがあるんです。もちろん白い布への染色も行っています!
そんな、染色や機能加工を少ロットで対応してくださっている「福井プレス」について調べてみました!
目次
福井プレスは昭和15年に東大阪新石切でクリーニング事業からはじまりました。
平成14年から、クリーニング事業に加え 新たに染色サービスをスタート。製品や反物の「染色」、「洗い加工」、「染め直し」などを小ロットで対応してくれます。布への色落ちなどのトラブルに対し、堅牢度向上や防蚊加工などの機能性を高める加工ができるのも特徴です。
なぜクリーニング事業を行なっていた会社が染色を……?と疑問に思うかもしれませんが、実はクリーニングで使用する機械と、染色加工で使用する機械がまったく同じであること、そして社長の福井さんはもともと染料メーカーの営業マンだったことから、染色加工事業への参入を決意したのだそうです。
綿・麻・ウール・シルク・ナイロン・ポリエステルに対応し、それぞれの性質に合わせ染め方を変えて染色しています。
風合いや手触りは気に入っているけれど、色のラインナップが自分の理想とするものでない場合には、布を探し続けるよりも自分好みの色に染めてしまう方が早く、結果的に安上がりになることもあります。
布に対し、ユーカリやレモングラスなどの天然加工剤を生地に固着させることで、蚊がよりつきにくい衣類を作ることができます。夏のアパレル商品の付加価値として、おすすめの加工方法です。
デニムの色を脱色し、ダメージジーンズ風の加工を施します。衣類だけでなく、バッグや小物入れなどの雑貨にもスーパーブリーチを施すことでこなれ感やヴィンテージ感を出すことができます。
生地に鮮やかなグラデーションをつけるように染色します。一点ずつ手で染めるため独特の風合いを楽しむことができます。1色だけでなく複数の色のグラデーションも可能です。
既存の生地に対し、撥水効果のある加工を施します。アウトドア向けのアパレル製品や、レイングッズなどに、お気に入りの生地を使用しつつも撥水効果があれば創作の幅が広がりますね!
福井プレスのすごいところは、これらの加工を小ロット&短納期で対応してくれるところです。
たとえば「まずは1枚だけサンプルをお願いしたい」というような場合にも対応してくださるのはとても助かりますよね。
さらに、一度仕入れたり製造した生地の修正加工も対応してくださっていますし、加工後のプレス包装といった最終仕上げまでしてくれるのはさすがクリーニング屋さんです。
そもそも小ロット対応が可能なのではなく、工場の面積が他の染色工場と比べ、狭いため大ロットには対応できないということが弱点としてありました。しかし、数千枚・数万枚には対応できないけれど、逆に考えれば数十枚とか数百枚に対応しやすいと発想を転換し、数枚しか作らないサンプルや小ロットの注文にも対応できることから、オーダーをしやすいと小規模なブランドからの信頼を得ています。
「染め直し屋」は福井プレスが運営する、色あせた洋服の染め直しができるサービスです。
たとえば色あせてしまったジャケットやズボンなどはもちろん、麻素材のスーツや、コートまで、服を上から再度染め直し、元の色に戻したり、全く異なる色に加工することができます。
基本料金が「1カラー 5,000円 +重量料金 100gあたり200円」と明朗会計なのも魅力ですよね!
納期はなんと2週間ほどで出荷可能と、そのスピード感にも驚きです。薄手の洋服であればレターパックで送付できるのも気軽で良いですね!
経年劣化や洗濯による色落ちが理由で着なくなってしまった服があれば、染色で新たに生まれ変わらせてみてはいかがでしょうか?