ホーム > 【布と空間演出】ファブリックの魅力を存分に活かした空間づくりのアイデア
2024.9.2
家やオフィス、美容室、飲食店、ショップ、はたまた病院に市役所まで……。
私たちが日頃過ごす場所には、必ずと言っていいほど“布”の存在があります。ただその存在を認識しているか・していないかで、空間に対する視点は変わるもの。
実は空間演出において、布(ファブリック)はとても大きな役割を果たしているのです。
本記事では、布と空間演出の関係や、布を使った空間づくりのアイデアをご紹介します。
目次
空間演出とは、一般的に店舗やショールームをつくるときに使われる言葉。
人間が持つ視覚や聴覚、嗅覚の3つに焦点を当てて、店舗やショールームを魅力的に見せる工夫をすることが空間演出です。
たとえばアーチ状の仕切りを作ったり、壁の素材をコンクリートにしたり、おしゃれな家具を置いたり。
空間演出といえば、壁や天井、建具、ドア、家具だけではありません。
布(ファブリック)を使うことで、これまでとは違った新たな形の空間演出ができるのです。
では、空間において布がどういった役割を果たすのかを見ていきましょう。
まずは日常生活の空間演出にファブリックを取り入れたいと思ったとき、すぐにできるのが布で仕切ること。
壁や建具、家具などで仕切ると、どうしても閉鎖感ができるもの。
その閉鎖感をなくし、向こうにいる人の気配も感じさせることで、安心感を与えてくれます。
風通りが良くオープンな空間になっているだけで、気持ちもなんだか明るくなりますね。
風が吹くと揺れる様子や、ファブリックがたゆむ姿、ゴージャスなギャザーの重なり……。
硬い空間に柔らかな動きを演出してくれるのも、布を使った空間演出の魅力です。
無機質な空間に可変性を加え、なんだかワクワクするような空間づくり。
それを叶えてくれるのがファブリックなのです。
ファブリックには無地から柄物、ジャカードなど、様々なデザインがあります。
選ぶデザインによっても空間がガラリと変わるため、デザイン選びもとても重要。
明るくポップなデザインを選べば見渡す景色が軽やかになるし、エレガントなデザインは気品や高貴さを、クールなデザインは大人の落ち着きを演出。
自分の個性を発揮したいようなお部屋には、直感でピンとくるデザインを選んでみましょう。
では、布を使うことでどんな空間ができ上がるのでしょうか?
ファブリックを使った空間づくりのアイデアをご紹介します。
ガーゼやシフォン生地、ジョーゼット生地などを使い、扉や間仕切り(パーテーション)の代わりに空間を仕切ってみましょう。
透け感があり軽やかなファブリックを選ぶことで、重たい印象になるのを避けられます。
奥行きをそのまま残せるので部屋をオープンに広く見せられ、リラックスして過ごせる空間に。
柄が施されたファブリックを使えば、さらにデザイン性もプラスできますよ。
テラスや陽の光が強く入る窓、大きな窓がある場所には、天蓋をつけることで光を操ることができます。
直射日光の強すぎる光は、ファブリックを通すことで柔らかく暖かな光に変化。
紫外線防止効果や虫が入ってくるのを防ぐ効果などもありますよ。
シースルーの布を選び、重ねる量を調整すれば、入ってくる光の量も調整可能です。
カーテンといえば日光や外からの視線を遮る点で考えがちですが、「光を透過させる」という視点を持ってみると、布の選び方が代わります。
隙間から光が漏れ、柄の影を落とすレースカーテンなのか。はたまた、光を調整して全体に柔らかく落とすシフォンカーテンなのか。
風のゆらぎに合わせて光の入り方にも変化が現れ、幻想的な空間を作り出すことも可能です。
蚊が入ってくるのを防ぐ昔ながらの蚊帳。素敵なファブリックを使うことで、見た目をおしゃれに演出できます。
さらに蚊帳で囲まれた空間は自分だけの領域になり、まるで秘密基地にいるような気分に。
子供心をくすぐりワクワクさせるので、子供が集まるような施設や、キッズスペースを設けている店舗などにもおすすめです。
絵画を飾るようにファブリックパネルを飾ってみる。絵画とは違った魅力がファブリックパネルにはあります。
布でできているからこそ“生”の気配と暖かさを感じられて、空間が息づくような印象になります。
演出したい空間に合わせたデザインのファブリックパネルを選ぶことで、空間のアクセントにも。
生地問屋YAMATOMIでは、空間演出にぴったりの生地も取り揃えています。
さまざまな種類があり、サンプルも注文できるため、風合いや厚み、透明感などはぜひ手に取って確かめてみてください。
ポリエステル強撚糸で薄く織った柔らかなシフォンです。軽い風合いでカラーバリエーションも豊富のため、資材や空間演出のアイテムとしても幅広くお使いいただけます!
ふんわりとした触感の二重織りガーゼです。感触がたまらなく気持ち良いのでずっと触っていたくなります★ふわりと揺れるカーテンや目隠しの仕切りなどにどうぞ。
強撚糸を使ったボイル生地で、ドライタッチ。タンブラー加工を施しており、ナチュラル感のある風合いに仕上がっています。家庭でも洗濯しやすいイージーケアファブリック★
リネン100%のローン生地は、適度なハリ感と自然な風合いが魅力。長時間かけて揉み込み加工をしています。空間にナチュラルな印象を演出したいときにいかがでしょうか?
無地のファブリックより、さりげなさのあるファブリックが良いときには、刺繍生地がオススメ。天蓋や仕切りのほか、ファブリックパネルに使っても良しの可愛らしいリネン生地です。
洗い晒しのようなナチュラルな風合いとざっくりとした柔らかさが魅力のボイルワッシャー生地。空間にちょっとしたアクセントを与えられるチェック柄もオススメです!
洋服やバッグ、小物、工業用資材という視点で考えがちな布ですが、空間演出にも一役買っています。
布単体で見るのではなく空間全体で見ることで、布は違った表情を見せてくれますよ。
本記事で紹介したアイデア以外にも、発想次第でどんな使い方でもできるのがファブリックの最大の魅力。
あなたの第六感を働かせて、ファブリックの魅力を最大限まで引き出した空間演出をぜひ考えてみてください。